2013年10月13日日曜日

【にわかAVマニアの管球】 真空管オーディオフェア見学の件

我々がこうしてPCでネットしているとき、物理学的には量子力学で設計されたデバイス(半導体,FPD,LD,LEDなど)をふんだんに使っているわけです.ところが今日のわたしは、電磁気学で設計されたデバイスのみから成る異世界へ迷いこんだのでした、、、、、  2013年10月13日14日で、秋葉原に於いて「真空管オーディオフェア」が開催されていますので、見学しました.参加者の平均年齢は60歳ぐらいじゃなかったかと思いました.管球マニアの高齢化には目も当てられませんな~

↓会場入口脇の各社の販売ブース.各々のブースの大きさはコミケみたいなもんです.新品だけでなくジャンクも売られていました.
↓参加企業はどれも中小企業で、会議室の一角でこんな風に、自社開発製品あるいは輸入製品を宣伝します.試聴のため音を出すので、10分毎に試聴デモが交代しますので、いろんな音を試聴できます.このおじさんは、プレートが350Vで40mAと言ってました.真空管ならではのオーダーにつき.
↓いくつもの企業が同居した会議室ですので、結構周りがうるさい環境なので、試聴もアバウトです.試聴会というと、衣擦れの音にも気を遣ってしまうような自意識過剰さが求められますが、このイベントはそんなの気にせずにいろんな音を聴けるのでGOODでした.
↓PARC AUDIOの試聴ブース.右の人は社長さんなのかな? いろいろと試聴して、やっぱわたしはPARCの音って好きだなと再確認しました.
↓PARCのDCU-F081PPは¥3980で売られているのが通常ですが、¥3200で売られていたので2ヶ買いました.サラウンドのリアに取りつけるつもりです.
↓これは小型スピーカーで、その台座がおもしろいので撮影しました.バネで空中に浮かせているんです.普通は重厚な台座の上に設置するのですが、これは考え方が真逆ですね.
↓ネットでスピーカーを検索するとしばしば出てくるMIXELも参加してました.円筒型エンクロージャは意外に大きかったです.30cmぐらいありました.音は特に良い印象は持ちませんでした.
↓バックロードタイプのエンクロージャで検索によくひっかかるハセヒロオーディオ.初めて音を聴きましたが、第一印象としてはドローンという音で、良さはよくわかりませんでした.
↓真空管アンプというと見た目の儚さにまず目を奪われるわたしです.なかでもこの製品は際立っていました.どこかの国の送信管じゃないでしょうかね? 数100Wのプレート損失でもいけそうだわ.
↓とあるアンプの裏側.量産性という概念が微塵も感じられぬ、真空管ならではの配線作法.アナクロだわ~.
↓こちらでは、純電流駆動アンプなるものをデモっていました.電流駆動の恩恵でNFBレスでもよかよかってことのようです.音は良かったと思います.電流駆動だとスピーカーとの相性が難しいのではないかと思ったんですが、真相はよくわかりません.
↓これは音楽ソフトです.メディアが何だかわからなかったので、LDシングルかななどと思いぱしってしまったわたしは愚かでした.なんと、なんと、これは2トラ38のオープンリールソフトテープだったのです.ソフトの量産に向かないと思われるこのようなメディアの存在を知って唖然としたっちゃ.
今まで、わたしにとっての真空管オーディオのイメージは、f特なんか15kHzぐらいしかなくて、信じられないような巨大なスピーカーを、小さな音量でボローンと鳴らしているってのがイメージ(偏見)でした.しかし、今回の真空管オーディオフェアでは、今風のスピーカーを高音シャリシャリで大音量で鳴らしていまして、意外にフツーなんだなと思いました.ただし、真空管ならではの音の良さについてはわたしにはよくわかりませんでした.

かしこ


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12 件のコメント:

  1. ついに目覚めましたか?
    これらのアンプは主に出力トランスを使用し、その馬力によって、大きなSPをしなやかに、力強く駆動してくれます。(小型システムでは物足りない)
    大物真空管の採用は先にされて、始めは2A3シングル位から始められるのがよいでしょう。
    じきに、物足らなくなり、プッシュ(大出力)と走り、ついでシングルの音が忘れられず、大物シングル(大パワーを扱う715Cとか、ただし高圧にするため、整流平滑にはコンデンサ2段積み800v位が目標になって危険です)に移行し、やがては、300B(最大12wで実用8w)で落ち着くでしょう。(ウエスタンは高価で、STC、カフマン、チャイナ、東欧のテスラブランドがあり、WEでもベルは比較的安いでしょう、イギリス、フランス、イタリアなどにも玉は残っていますが、アメリカの方が質的には安いようです)
    此所で出力トランスの選定は重要です、タムラやタンゴ(ISOまだあったかな)に目がいきますが、始めは秋葉のノグチなどがよいでしょう。

    整流にはシリコンを使いがちですが、真打ちは整流管ダブルカソードで両波整流です。
    ヒータで、フィラメントは直流点火でレギュレータを使うも良し、交流点灯でバランサを使うのが正道です。
    一度紹介した回路はシリコンですが、2A3と同じ位の性能でドライブに奇数次歪みを軽減するようにしています。

    話は換わって、6歳から9歳位のコニー・タルボット嬢の歌が心にしみます。
    http://www.youtube.com/watch?v=-G9dCFZvSX4&list=RD02GNWg7Hc9U40

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    1. いえいえ、目覚めたなどとはおこがましいのでございますw
      トランスは橋本トランスという会社が参加してました.

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    2. 橋本はもとサンスイのOEM、少し落ちるか高いか?
      ラックスは、マッキンなどのまねが多く、線が細くて、リークで断線が多い。
      ラジ技の雑誌で売り買い欄でタムラやタンゴを見ると取っても高いです。
      確かノグチはタムラに出しているはず、チョークと出力は大事、電源は安全に動けばOKです。

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    3. トランスメーカーが廃業して、コンパチトランスをつくるメーカーを立ち上げるというのはありがちな風景のようです

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    4. ノグチはトランス販売店で、目的にあったのを作れるのはタムラと踏んで、特注しているようで価格も安いです。
      ISOはタンゴの廃業で従業員が引き継ぎ名前を変えたんですが(品質は同じ)品種を絞っていましたが、やはり廃業して、大手はタムラしか無くなりました。

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  2. 画像のダブルプレートはおそらく国産球、東芝かNECでも出していました。(パルス用)
    回路はおそらくプッシュ 損失は100w以下位で、出力は200w位でしょうか?

    一時代を築いたえ映画用にベルが装置の製造を義務付けられていたようで、
    アルテックがSPシステムを作っていました。
    銀幕(小穴が沢山)の後ろのはSPシステムがあって中劇場では150wのプッシュであったようです。
    ですから家庭用ならシングルで十分なはずですが、SPの能率が下がったため最近は大出力を使うようです。(此所に無駄な音が生まれるので、大きなSPが好きなのです)

    ビーム管5極管はスクリーンGの許す範囲で3極管接続にして、シングルにすれば安くて作れます。
    テレビ用の水平管6JS6は少し寿命が短いですが、結構迫力があります。(感電対策にトッププレート、特殊ソケットが泣き所です)
    http://homepage1.nifty.com/jf3dri/tube/tok7/broken.htm
    このプレートは変わっていて、空間のチャンバに電子を受けます。

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    1. http://www.unipulse.com/jp/vacuum_valve_museum.html
      此所に出てくる8T30Rは扱ったことがあります。
      画像はP220に似ていますが袴が違います。
      5C/450Aも似ているが此も違うようです。
      ダブルプレートならプレートが2つに分かれていなければ成らず、キャップが大きいので、おそらくSGとプレートでしょう。

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    2. 6JS6のプレート構造はキャビトラップ・プレートと言われるもので、直接電子がプレートに当たらず、空間に吸い込まれ、おおきな損失に耐えることが出来ます。

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  3. 画像
    http://www.tubecollector.org/715c.htm

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  4. 中年会社員A2013年10月13日 22:48

    829B(2B29)ではないかな。
    プレート損失 30Wの小型送信管
    グリッドキャップが2個なので見栄えはよいと思う。

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    1. 書いたと思ったのですが2B29(807の2個入り) ですとプレートが2つに分かれていますので違うと思います。

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  5. AT&T ベル研 ウェスタン・エレクトリック この3社が電話と映画に関連し、
    特に音響では ウェスタン・エレクトリック が伝説となっています。

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