2014年10月12日日曜日

【にわかAVマニアの見学】 真空管オーディオフェアはヲタクの世界

秋葉原で毎年開催され、今年で20回になる「真空管オーディオフェア」を見学しました.
去年のレポートはこちら.  http://hirasaka001.blogspot.jp/2013/10/av.html

その前に、ラッキーな件を2つ.

↓90歳過ぎてPCだのインターネットだのとやっている活発なご老人が近所にいて、たまにプリンタがおかしくなったりして助けを求められます.OSはwindows8なんだけど操作感悪いですねwin8は.それでお礼にもらったのが、庭で獲れた「中目黒産かぼす」です.毎年これでサンマをバクバク食べまくることになります.うまうま~.
↓「真空管オーディオフェア」の帰りに寄ったコイズミ無線にて、TANGBAND W4-656SC が¥2340で売られていまして、通常¥4100ぐらいなのでこれは激安だわと、5ヶも買ってしまいました.5.1chスピーカーを別の部屋につけたいので渡りに船でした.5ヶも必要なのだから値段が安いのが一番さね.在庫はあったので欲しい人はコイズミ無線へGOだ.
↓W4-656SC のスペックはこうです.ツィーターが必要だな.
10cm防磁型ポリプロピレンコーン    65Hz~12kHz       Fs:65      88dB
Vas:0.33    Qts:0.33     Qms:2.21     Qes:0.39
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では「真空管オーディオフェア」のレポートです.

↓入場するといきなりオーディオ用品の即売会はこの賑わい.今年は去年よりも混んでました.人出の割に会場が狭すぎです.
↓ 『こ、こんな古い物を、父さん、酸素欠乏性にかかって』.とアムロになってしまいそうな物品がゴロゴロと売られています.オイルコンとかね.
インターナショナルオーディオショーは、さしずめ「オーディオ界のモーターショー」のような高いステータスのイベントだと思われます.それに比較して真空管オーディオフェアは、出品者達が所詮趣味ですからと開き直ったラフなイベントで、さしずめ「コミケ」のようなアンダーグラウンド感が大変よろしいかと思います.このような小さなスピーカーの音をたくさん聴かせてくれたりします.
↓わたしは真空管で遊んだ世代ではなく、雑誌「初歩のラジオ」などで回路デビューした頃にはすでに2SC372のようなトランジスタばっかしになっていた世代です.なので真空管アンプにはあまり興味はありません.このアンプはトランスがドロドロに古くてイイ感じなので撮影しました.インピーダンス変換にトランスという巨大で重くて高価な物体を使うのにはどうも抵抗があります.エミフォロかソースフォロアでどうぞどうぞ.
↓20cmキューブぐらいのサイズのエンクロージャにTANGBANDの8cmスピーカーをつけて、バックロード風な内部構造の恩恵で低音がすごく出ま~すとデモっていました.確かにサイズからは想像出来ぬ豊富な低音が出てきてました.ベースギターぐらいの周波数にピークを作った感じ.趣味のセカイですからこういうのもアリかと.
↓巨大なバックロードが寂れた良い音を出していました.
↓そのスピーカーを拡大すると、ダブルコーン部分を自作したのか、修理したのか、そんな痕跡が見えました.さすがは趣味でやってるセカイ.
↓平面スピーカーのデモ.良い音だと思いましたが、音源によりけりかもしれない.
↓平面スピーカーの内部構造.磁石は円盤でもドーナツでもなく、棒状の磁石が2ヶ.それをアルミフレームで固定している.2つの磁気ギャップの中を角形コイルが動く.
↓技術的に一番興味深かったのがこのスピーカーユニットでした.この振動板ってなんだこりゃって外見をしてます.
↓そのけったいな振動板の正体というか仕組みはこちらです.振動板は同心円状のコイルそのものです.コイルの裏側にはたくさんの磁石が並んでいて、振動板全体が前後に動きます.これは面白い構造だ.分割振動が生じにくく、線形で素直な振動をするんじゃないかと思いました.振動板重量が大きいかと思ったが、直径13cmで5gだそうですから意外に重くない.
ですが、試聴した音はどうってことは無かったのが不思議です.そこで発音体が稼動しているのがわかってしまう、音場の拡がりの乏しいペナペナな音でした.制動が悪くて銅の振動音が聞こえてしまうのかなぁ?

聴感の優劣が何で決まるものなのかよくわからないHiFiオーディオのセカイでした.

かしこ


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29 件のコメント:

  1. 私が始めたのは半導体で、管球は遺物になっていました。
    周りを見ても管はなく、2B29を中国で見つけたのを無線アンプにと思い買って帰りました。
    次に行った時、300Bを見つけ買って帰り、秋葉に出た時関係店があるのを知りました。

    要は管球のプッシュはめではなく、シングルがよいようです。
    とくにトランスが大事で、後は好みでしょうか?
    (出力が倍になってもデシベルはわずか増)

    シングルはコアが重要、とくに直流重畳にギャップを使い、均一ギャップでは味が出ません。
    斜めギャップの一部領域飽和が良いようです。(これはほとんどありませんが)

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    1. あれ? 猫村殿は真空管でデビューしたのかと思っていました.
      シングルで直流重畳というとA級アンプということになりますでしょうか?

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    2. 元は真空管関係にいまして、興味なく、
      その後は半導体応用設計でして、オーディオはMOSFETに嵌り、
      何か物足りないと思いつつも、後の状態になりました。

      アンプはA級が一番です、となると大出力は送信管に大型トランスとなりますが、
      進めているうちに、持てないことが判り、頓挫しました。

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    3. 小出力で我慢せざるを得ないと高効率のスピーカーが欲しくなりますね

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    4. ローレンジは 15W400 100.5dB/w (1m) です。

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    5. 此方はホーンでなく、紙ウーハです。
      ホーン2370A はJBL2426J-16ohm で110dbの1/2ドライブ。

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    6. 昨日買ったスピーカーは88dB、低くて泣きっ

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    7. 大昔 阪神ショールームにおいてあったスピーカ
      機関車のピストンのようにボコボコ出まくっていた。
      http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/20141010_670514.html
      このツイータは安く、シャーという感じで、高メタルダイアフラム(買えなかった)はフーという感じでした。

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    8. メタルと思っていたら、PETだった。(持っていなかった)

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    9. 「トリオ、サンスイ、パイオニアが、マニア向けの本格的なコンポーネントオーディオ製品でヒットを飛ばし...」 懐かしい時代です.

      しかしスピーカーは進歩せんですなぁ.

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    10. 基本的には アルテックを越えられない。

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    11. 越えられるかもしれないヒント、
      https://www.youtube.com/watch?v=o9Xezwkm66w
      ここには静電型と書かれていますが、
      http://audio-heritage.jp/ESS/speaker/amt1.html
      リボン型です、これを静電型にすると・・

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    12. ビデオがおもしろいです

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    13. だいぶ前に聴きましたが、とにかく高い 車が買えるほどの値打ちはないと思うんです。
      https://www.youtube.com/watch?v=uTILeHDHI8o

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    14. フィルムはエレクトレットのようですね.大面積のエレクトレットを入手できれば自作できたりして.

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    15. コックロフト回路らしきのがあり、
      http://www.integracoustics.com/MUG/MUG/tweaks/martin_logan/BOpenshaw/MLCLSBackplate.jpg
      スタチックバイアスのようです。

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    16. 更に調べますと、振動膜にトランス中点から2.5~3.5KVを掛け、前後の網(ステータ)に交流を印加しているようです。
      http://eslweb.u-aizu.ac.jp/~kitamiti/sccp/hobby/
      http://audio-heritage.jp/MARTINLOGAN/speaker/sl3.html

      エボラに関して、気づいたこと(妄想)が有るんですが、どこに書けばよいでしょうか?

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    17. バイアスを掛けるんでしょうか?

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    18. ドライバートランスの中点にハイインピーダンス電源のマイナスを、膜にプラスを繋ぎます。
      前面と後面にドライバートランスの両極を繋ぐと、電圧によって吸引反発が生じ駆動されます。
      バイアスがないと交流中点ですが、これらの力が発生しません。

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    19. 夕べ整理をしていたら、フィルムカメラのストロボ基盤が出てきました。
      これのパワーコンデンサを取り外し、コックロフト10段くらいに繋ぎますと、3000v以上出ます。
      駆動膜はサランラップに中性洗剤水溶液をを軽く塗りますと導電膜になります。

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    20. 富士写真フィルムの「写ルンです」にもストロボ用コンデンサが内蔵されていました.

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  2. http://www.yurikuma.jp/
    1月からピングドラムの幾原監督の新作が。

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  3. 2SC372懐かしいです。サフィツクスで大分特性が違っていたような、もう、すっかり忘れ果てていますー。
    自分は子供の科学の立体配線図を見ながらラジオを作っていました。
    Tr:小中学生
    FET:高校生
    TTL(DIP):大学生
    HC(DIP):社会人初期
    LSI(SMT):回路設計者末期

    今ではハンダゴテ何年も握ってないですねー。
    (>_<)

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    1. 2SC372ってOランクとかGRランクとかあったですかね.まぁそういうhfeのランクに左右されるような設計はあまりしないもんですが、製作記事には2SC372-Oなどと書かれてました.
      74HCにはお世話になりましたねぇ.(遠い目)

      わたしは昨日たくさんハンダしました.

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    2. Yランクもありました

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    3. 実態配線図見て作っていただけなので、hfeとかは当時わかっていなかったけど、~以上の特性の物を使ってね的なことが書いてあったような。
      自分も駆け出しエンジニアのころは74HC全盛でよく使ってました。LSに比べてファンアウトがたくさん取れて使いやすかった。139や00のゲートを余らせておいて、何か変更が必要になったらジャンパー配線してました。0.5mmピッチまではハンダづけできてましたね。
      遠い目・・。

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    4. そうしてHCで作った回路は非同期回路だったりするものでエグエグー.
      0.5mmピッチを今でもハンダづけしますが、限界点ですね.

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