2015年8月27日木曜日

スパースモデリングって何ですか?

NHKの番組「サイエンスZERO」で、スパースモデリングというのを特集していました.いろいろな応用ができるうちの一つで、脳MRI画像をノイズリダクションするみたいな事例が出ていました.番組で語られていたのは、観測点数を1/10ぐらいにしてもへっちゃらだ、という利点でしたから、ノイズリダクションとは違うみたいでした.ともあれどうしてそんな魔法みたいなコトが出来るんだろ? 信号処理大好きなひら的には興味あり.
信号とノイズが混ざっていたり、信号Aと信号Bが混ざっていたりと、邪魔な信号のせいで判然としない状況をなんとかして克服する信号処理はストレージや通信の世界ではよくあります.ぶっちゃけ次のようなのが例です.

例1) HDDやDVDやケータイや地デジですでに使われている最尤復号というのがあります.送信信号にあらかじめ規則性を持たせておきます.受信信号はノイズでボロボロにやられています.受信信号を規則性から最も逸脱しないように復号します.
ゆえに広い意味で最尤復号はノイズリダクションの一種といえますが、正しく復号する根拠、すなわち、正しいかどうかの判定基準は「あらかじめの規則性」なわけです.「あらかじめの規則性」をたくさん追加するとノイズリダクション性能は向上しますけど、冗長度が増えてしまうデメリットとのトレードオフでいろいろと工夫されます.

例2) 混ざった画像Aと画像Bを分離するために、AとBの直交性を根拠にして分離するやり方もあります.ベクトルAとBの内積がゼロに近ければ直交していると呼びます.混ぜたのがあまり直交してない画像(=似た画像)だと上手く分離できません.

例3) IEEE 802.11nの無線LANは、たくさんのデータを送るためにアンテナを4本にしたりします.すると4つの電波が混ざってグチャグチャになってしまいますが、逆計算をすれば必ず分離できますから実際にそうしています.逆計算の数式を決めるにはどうするか? 答えのわかっている学習データを送信して、受信機が最も上手く分離できる数式を決定します.(たぶん)

ノイズを除去するにせよ、混ざった信号を分離するにせよ、何らかの根拠が在るから出来ているわけで、手品には必ずタネがあるのと同じです.上の3例の太字が手品のタネです.タネが無いのに分離など出来てしまったら超能力になってしまいますから.

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では、スパースモデリングの手品のタネは何なのか?
とあるサイトから引用しますとスパースモデリングの仕組みは、
 1) 高次元データの説明変数が次元数よりも少ないと仮定し
 2) 説明変数の個数がなるべく小さくなることと、データへの適合とを同時に要請することにより
 3) 自動的な説明変数の選択を可能にする枠組み
だそうです.
雰囲気的には多変量解析に近いみたいですが、1,2,3を読んでも具体的には何のコトやらさっぱりわからんちんです.

ネットをうろついて、このページの解説が判りやすかったです.
http://home.hiroshima-u.ac.jp/uemuram/?page_id=234

連立一次方程式を解く場面を考えます.Xが解きたい解です.この例のように、解きたいXがN個ある場合は、連立方程式がN本あれば解けます.正確にはM本≧N個ならOKOK.
ところが、スパースモデリングは、M本≦N個の連立方程式を解くというのですから、こりゃ超能力です.つまり、Xが100個(100次元)なのに、方程式が10本しかないじゃん、という場面です.そんなの解けるわけがあるか???

でも解けるのはなぜか? そのカラクリは、
たとえXが100次元であっても、90個のXがゼロであれば、解けるじゃん
というのがタネであるようです.
スパースモデリングの語源は、
100個中90個がゼロである=まばらである=スパース
から来ています.まばらとか疎という意味だそうです.

座標変換を良く知っている人なら、ある座標系では100次元のXが全て数値で満ちているけど、別の座標系では90個がゼロな場合もありうるというコトを判ると思います.そういう座標変換もスパースモデリングのテクニックの一つらしい.というか自動的にそうしてくれるみたい.

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Xのどの成分がゼロなのか? それを勝手に決めるんじゃねぇ!と主張したい気になる者の一人です、わたしも.

連立一次方程式を最小二乗法で解くのは従来から知られている方法です.これがその式です.
yが観測値、xが求めたい解、Aが連立方程式の係数、Axが推定値.
|y-Ax|^2は、観測値と推定値との距離、すなわちバッチリさの判断根拠です.どうして二乗なのかはピタゴラスの定理に出てくる二乗とまぁ同じです.
minは、推定値がなるべくバッチリであれ、という願望です.
「めくら撃ち」でxをあれこれと試してみて、偶然にバッチリが達成できたとしたら、、、そのxが連立一次方程式の解なわけです.実際にはxの「めくら撃ち」ではなく、何らかの根拠のあるxを試すのですが、その解説はまたの機会にいたします.

スパースモデリングも最小二乗法の変形で解くらしい.その式は、
λ|x|という、Xの各成分の絶対値を足した項が加わっていますね.なんじゃこりゃ? これでloopが収束するのかいな???   上式のモデリングがcase by caseで変わるのかどうかも知りません.わからないのでこれ以上考えるのはGIVE UPします.

ちなみに、統計処理向けの「R言語」というのがあります.Rでスパースモデリングを解くこともできるらしいです.ふ~ん、、、

スパースモデリングは脳神経科学から出てきたらしいです.脳が不要な情報をそぎ落とす動作と関係しているとかなんとかでしょうか?

通信とかストレージには使えそうにないかな? ビッグデータには使えそう.

かしこ


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12ステップで作る組込みOS自作入門 (step8~9)

先日で会った人が、ジブリの鈴木Pに似ていました.ナウシカはいつどんな形で製作するのでしょうか?と聞きたかったけど、顔が似ているだけの方が知るわけありませんね.粘菌をアニメ化するのは難しそうですが、なるべく原作通りに作って欲しいです.
リメイクというと、大友克洋のAKIRAもそろそろリメイクに適したシーズンかと思いますがいかがなものか? > 講談社殿

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「12ステップで作る組込みOS自作入門」の後半を読んでいます.step7は割り込みベクタを作ったりしているのでサラッと流し読み.次のstep8とstep9はスレッドに関する部分で本書の重要箇所であり、ひら的に未体験ゾーンなので熟読中です.

昔、プロセスとスレッドってどう違うのか?について小耳に挟んだ知識によると、プロセスはお互いのプロセス同士が別のメモリ空間で動いているのでお互いのメモリを参照するコトが出来ない.それに対してスレッドは1つのメモリ空間で複数のスレッドを動かすので、お互いのメモリを参照しちゃおうと思えば出来てしまう、とのコトでした.うろ覚えですが.
確かに、本書の実装によると、他スレッドのメモリを荒らしちゃおうと思えば荒らせちゃうみたい.おぞ~

step8 スレッドが動く  (非プリエンプティブ)
この章でのスレッドは、main loopで明示的に制御をOSに返す必要があるという、昔どこかで見た方式です.(非プリエンプティブ)     非プリエンプティブなOSというと、Macintoshがまだ68040で動いていた頃のMacOSがそうでした.
win3.1とかwin95がどうだったのかは知りません.あの頃のwinでプログラミングした経験が全く無いので.その当時の私が使っていた環境は、ソニーのNEWSとか、Sunのworkstationでした.云うまでもなく、UNIX上で動かすプログラムなら制御をOSに返さないでもOKOK.

step9 プリエンプティブなスレッド
強制的にスレッドが切り替えられる仕組みなので、明示的に制御をOSに返さなくて良し.これじゃないと辛いです.

コードを読むと、次のような感じであって、想像を絶するカラクリでは無さそう.
 ・メモリ上に複数のアプリが置かれる
 ・複数のアプリを動かしたり中断したりするための情報がある
 ・アプリの順番待ちリストがあって、OSがスパスパと切り替える
ただ、スタックの動きが複雑で良く判らんです.こういう場合は実際に動かしてみて、探ってみるのが一番というわけで、動かしてみようそうしよう.


かしこ


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2015年8月23日日曜日

【挫折】 木材の鏡面仕上げを断念

ピアノブラックのようなツルツルな塗装をしたかったのだけど、断念しました.

↓このような車椅子にアタッチする自作の机を使っています.合板の表面そのままなので、テストなどで紙一枚に文字を書こうとすると上手く書けません.そこでピアノのような塗装をしたくなりました.
↓まず合板に「との粉」を塗りました.この工程には特に問題なし.
その後、ニス塗り→ポリッシャで平滑化 を4回繰り返しました.それで木目の凹凸は完全に消せます.しかし問題は、最後に塗った時の「刷毛ムラ」の凹凸が残ってしまい、ピアノみたくはなりません.最後の塗りはスプレーじゃないとダメか? くそぅ

知人に「漆塗り」を勉強中の人がいて、その人曰く、「最終仕上げはバフがけだ」とのことでしたので、さっそく実行.

↓#320のサンドペーパーで「刷毛ムラ」を削り落とした状態です.マット仕上げのような表面です.これを磨きます.白いのは磨くためのコンパウンドです.
↓コンパウンドは、傷ついたCDやDVDの修復で使用実績のあるキメの細かいコンパウンドです.これを使えばツルツルになるはず.
ポリッシャで磨きましたけれど、根気の無さにより、ピアノのような光沢には至りませんでした.

↓ここでヒヨります.バフがけがダメなら、コーティングだぁ! フローリング用の艶出し剤を塗ることにしました.
↓ピアノ光沢には至らず、艶々なフローリングレベルで作業終了.
↓こうしたかった...
初心に還ります


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【鹿児島】 「かるかん」外殻一本スティックについて

カルカンというと、ねこましぐらのKalKanのことでしょ?っていう人もあながち少なくないのではないかと危惧されるこのごろです.しかし鹿児島銘菓「かるかん」こそが正しい”かるかん”だと思ふ.

7月の地方巡業で博多を徘徊しておった時に、土産物店で「かるかん」を買うチャンスはいくらでもあったけど、鹿児島名物を博多で買ってどうする?と拒否しておりました.伊勢名物「赤福」なんか、名古屋~大阪の大きな駅ならどこででも売ってましたけど、「買うなら伊勢で」と決めていたので、ちゃんとお伊勢参りまで我慢したわたしでした.やはり筋を通さないといけませんわね.

さて、先日の中央リニア試乗に出掛けたとき、同行した一名が鹿児島出身で、「かるかんとは何ぞや?」について教えてもらいました.わたしが知っている「かるかん」とは、外殻が白いふかふかした生地で、内殻はこし餡、というお菓子です.しかし、外殻の白い生地だけで構成される、ようかん状の一本スティックも在るのだそうです.「ういろう」に似ていて心惹かれるものがあります.

お盆休みに帰省したというその鹿児島出身者が、お土産に「かるかん」を買ってきたというので、柿の木坂までバイクでもらいに行きました.

↓パッケージから取り出したのがこれらです.右側のまんじゅう状のがよくある「かるかん」です.問題は左側の棒状のやつです.
↓まずは、むらさき芋のやつをうまうまといただきました.外殻の粗い粒子の、ふかふかしつつもネットリした食感を楽しみます.
↓そしてこれが、かるかん外殻一本スティックです.見た目は「ういろう」ですが、軽いところが違います.
↓いただきま~す.いいかんじ~.こし餡が無くてもイケる.ウマー
↓原材料は炭水化物も極まれりです.
かるかんよしっ、、、


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2015年8月22日土曜日

JR大井基地で新型山手線を目視確認

JR大井町駅に大きな電車基地があります.今日は年一度の公開日でしたので見学しました.

いろんな鉄道イベントに行きましたが、このイベントは見学者に占める鉄ヲタの比率が低いです.幼稚園の子供をつれたファミリーばかりが目立ちます.鉄ヲタには不人気なイベントなのかも.

ひら的に興味があったのは、新型山手線車両です.

↓このおもちゃっぽいフロントデザインはダメでしょう、と思っていたのですが、これが意外に現物を見ると違和感が無い.OKかもしれんね.
↓シートはこんなかんじ.モザイク模様のようなグリーンのシートです.優先席はフツー.
かしこ


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自発的意識とAI研究とテレパシーについての考察

AIが自分でAIを改良して進化していくかもしれない、そういう技術的特異点(シンギュラリティ)は人類が滅ぶきっかけになるのか?そんな話題を科学者たちが真面目に議論しつつあるこのごろ、皆様におかれましてはクルマの自動運転が早く出来ないかなぁなどと期待しつつ益々ご健勝のことと存じます.

AI研究というと、脳に似せたニューラルネットワークによるパターン認識が一つのトレンドと思われます.まぁ確かに脳がそういうメカニズムで外界からの刺激に何らかの応答をする関数型マシンであるという見方は正しかろうと思います.

ただ、そういう脳=関数という方向性の研究からは、自発的意識やひらめきについての知見に到達は出来ないのではないか?漠然とそのようなコトを妄想しています.

関数というのは、入力すると出力が出てくるマシンです.でも人間の自発的意識は入力なんか無くても存在していますよね? 入力に関わらず何かを出力するマシンは関数とは呼べないのではないか? 脳に関数マシン的な側面は確かにあるにせよ、必ずしもそれが全てではないとわたしは思います.そして哲学にせよ脳神経科学にせよAI研究にせよ、人の知性について解明したいのは関数的側面ではなく、自発的意識の発生メカニズムにちがいない.

以下では、自発的意識やひらめきのメカニズムは何なのかについての考察(妄想)です.

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自発的意識について、リベットという脳神経科学者が昔やった実験が有名です.

↓我々の意思が前頭葉にあるとして、①前頭葉で意思が芽生え、②意思が運動野に伝わり、③筋肉を働かせる、という順序が通念だろうと思います.
↓ところが、リベットさんが測定したところ、そうじゃなかったそうです.①運動野がまず無意識に発火し、②前頭葉が追認する形で意識し、③筋肉が動く という順番だったそうです.我々の自発的意識って本当に在るのかどうか疑わしくなってしまいます.リベットさん曰く、「人が自発的に行為しようとする意図や願望に気づくよりもずっと前に、脳が意思プロセスを無意識に起動するという発見」だそうです.自分は此処に在るという確固たる信念が揺らぎかねない怖い実験結果ではないでしょうか?
ここでリベットさんの発見を素直に受け入れてかつ脚色すると、こういう仮説を思いつきます.
1) 自発的意思やひらめきの起源は、無意識下で頻発する雑多なノイズである.
2) 雑多なノイズとは、ニューロンのランダムな発火である.
3) 雑多なノイズのほとんどは抑圧されるが、抑圧を免れたノイズが自発的意思として浮上する.
4) ノイズが抑圧を免れるかどうかは無意識下で決定される.

脳が抑圧回路の塊だったとしたらそれはずいぶんとネガティブな話で、よろずポジティブ主義者にとってはカルチャーショックな仮説でしょう.

気がふれた人が、延々と独り言をしゃべり続けたりしますけど、あれはノイズの抑圧機構が壊れているからではないか?

数学者が問題を解くのは、まずブレークダウンしたサブ問題を脳内に散在させ、次に散在したサブ問題相互間がノイズによって偶然に結節される瞬間をキャッチしているのではないか? つまりマクスウェルの悪魔的な、まるでホワイトノイズから有意味な情報をキャッチするかのようなオカルトチックな作用こそが、脳の非関数的側面(=自発的意識)の原理なのではないかと想像するわけです.

だとすると、目下のAI研究の方向性である、ニューロンネットワークを訓練して何がしかの関数マシンを作ろうとする努力の行く末は、「ゴーストの無いからくり人形」にしか到達できないのかもしれません.
ニューロンネットワークに「解きたい命題」というマインドセットを与え、ホワイトノイズの中から解をキャッチするようなAIを作れたら、無から有を生じせしめるみたいで生物っぽくていい感じかもしれぬ.

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以下ますますオカルトになりますが、ニューロンのランダムな発火とは何を起源とするのでしょうか?

どこにでもある熱雑音は当然に起源の一つでしょう.ブラウン運動も然り.

もしかしたら量子的な作用でもって生じるノイズも起源足りうるかもしれない.ホーキング博士の共同研究者だったペンローズという人が「微小管」という組織で量子過程が起こりやすいからそこで意識が生じるという説を云ってます.「微小管」とまで細かく断定するのは飛躍しすぎのように思いますが.

さらに、量子的効果によって脳内ノイズが盛大に生じるのだとしたら、「量子もつれ」による遠隔作用で脳同士が弱いながらもリンクされているかもしれない.それが、親しい人同士の「虫の知らせ」だったり「予知夢」だったりという、テレパシー的作用の原因かもしれない.

こちらで書いた、量子作用が人の意識に影響されているのではないかと思われる現象は、量子もつれによるブレインリンケージに由来しているのかもしれない.

脳に量子作用の受信機能が在るとしたら、あなたにもニュータイプの覚醒が訪れる日は近いかもしれませんぞ.

時が見える、、、


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2015年8月21日金曜日

私的OPEN/CLOSEリスト

今日話題のニュースも時間の経過と共に消え失せてしまいます.個人的にあれは何だったのか?と後追いなどしてみたりした.

北海道知床隆起  (CLOSED)
Xファイルのモルダー捜査官を呼んでこなくちゃどうにも埒が明かないと思っていたのがこのニュース.数時間で数10mも海岸線が隆起したそうです.地底のUFOの仕業かと期待しましたが、なんということはない、モルダーさんを呼ばなくても原因はわかってしまったようで、少し変わった地質現象でありました.地すべりの一種だったそうです.なんか残念です.
行方不明の370便   (OPEN)
インド洋上でB777が行方不明になったとされて1年半ほど経ちます.オーストラリアの近くを捜索していたけど、同機の破片と思われる物体が漂着したのはインド洋の反対側のレユニオン島で、墜落位置の特定かと期待しましたが、浮遊物が海流で運ばれただけらしい.B777本体が魚網にでも引っかからない限り墜落位置はわからずじまいと思ふ.というわけでOPENのまま.
中国の人民元安誘導   (CLOSED)
このニュースには正直驚きました.中国のすぐ近所には、¥80→¥120まで通貨安を誘導した日本があるわけですから、人民元もそのくらい安値誘導する気かとビビリました.現情勢で人民元が大きく振れたら世界経済へ与えるimpactは小さくなかろう.

ひら的には2つの理由でこの手は使わないと予想していました。1)人民元のSDR通貨バスケット入りを望む立場からすると「為替操作国」であると公言するも同然な真似はしないだろう.2)中国国内のインフレをより酷くさせちゃうので通貨安誘導はしないだろう.ですが予想がハズレました。うひ~
1については、IMFが「人民元をSDRに入れない」と云ったのは8月4日、そしたらへそを曲げたのか8月11日に人民元安誘導という心情的にとても分かりやすい展開で苦笑しました。SDRのために元安を我慢してきたのにもういいや、というまるでダイエットを諦めてケーキをどか食いしているアニメキャラのようです。w
2については、現状すでにインフレなのにさらにインフレを起こすとはフツーできない政策ですけど、独裁国家ならではで「人民のことなんてシラネぇ」と割りきったようです。

などと考えていたらさらに予想を裏切る展開。うひ~
結局5%ぐらいの元安しか実行しなかったようです。中華バブルが弾けそうな現状へのカンフル剤と成すならば20%ぐらい変動させないと意味なかっただろうに。IMFの心証を悪くしただけで手じまいとは、それだったら何もしない方がマシだったでしょう。
上層部の統制が乱れているんだろうなぁという印象のみ残して本件はCLOSED

佐野五輪エンブレムデザインなど CLOSED、というかOPENすらしてない
国立競技場の件もそうだけど、スポーツ興行の世界なんてこんな風な腐敗の構造なんだろうなぁと思うのみ。それ以上の興味無し。コンビニ店長自作のこちらのおでんポスターは素晴らしい。この手があったか!
海底GPS     CLOSED
南海トラフが毎年6cmも動いているというニュースで、海底の移動をどうやって測定するんだろう?と気にかかっていました。そうしたらなぜか海保の管轄のようで丁寧に解説されたこんなページがありました。
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KOHO/chikaku/kaitei/sgs/detail.htm
観測船のてっぺんにGPSが付いている。船底にトランスデューサがついている。船の姿勢はジャイロで測る。ここまではよい。問題は水中の距離測定だが、水中音波で三角測定するという原理。ところが水中の音速は塩分濃度や水温で変動するので、船から垂らしたセンサーで塩分や水温を測定して補正する。そんなんでmmオーダーの絶対精度が出るとは信じがたいが、出来てるんだから出来るんだろうということで本件はCLOSED。

かしこ

2015年8月19日水曜日

【謎のカレーX】 上等カレー 新橋店

これが卜部美琴だったとしたら、
「甘い、信じられないくらい甘いわ」
と云うに違いないのが「上等カレー」でした.

発端は、大阪府泉大津に宿泊したとき、近くの岸和田駅にある「上等カレー」を食べようと決心したことでした.結局その日は難波へ飲みにいってしまったので上等カレーを食べずじまいだったのです.  http://hirasaka001.blogspot.jp/2015/07/blog-post_21.html

そして先日、新橋にある「みぼうじんカレー」訪問の折に新橋のカレー店を検索していたところ、大阪にしか無いと思われていた「上等カレー」が新橋に存在するという驚愕の事実を知り、本日仕事帰りにトライしてみました.(渋谷、小川町、水道橋などにもある)

↓上等カレーの見た目はこのとおり至ってフツーのカツカレーです.
ところがその味ときたら、とにかく甘い.砂糖のように甘いのです.おそらくリンゴを主とするフルーツをこれでもかっとばかりに大量にすりおろして投入しているに違いない.リンゴと蜂蜜がとろ~り融けているバーモントカレーごときとは次元の違う甘さ.

甘いと噂には聞いていましたが、正直言ってカルチャーショックでした.しかしこれが不思議と嫌ではなく、ウマウマと食べれてしまいます.これはアリかも.

カレー将軍鼻田香作は生きているのかもしれぬ...
カレー上等!


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12ステップで作る組込みOS自作入門 (step1~6)

「12ステップで作る組込みOS自作入門」を読んでいるところです.
感想をば.

1/3ぐらい読んで、UNIXとCとgccとMakefileぐらいは扱える人でないと、会得して先に進むのは難しい、そんなレベルの本だと思いました.

それと、組み込みOSの解説とは云え、ブート・ローダーの実装までで500ページあるうちの約半分を費やしているのは本書の特徴かと思われます.いきなり割り込みやスレッドから解説したのじゃ会得したコトにならん!という筆者の意思の現われかと.ひら的に興味があるのはstep8のスレッド以降ではありますが、リンカやELFという普段スルーしていて省みるコトの少ない、ハード寄りのソフトウェアについて具体的に解説してもらえるのはとても有難いと思います.

step1  開発環境の整備
PC上でコンパイラやら焼きソフトを動かすのが目的.とりあえずこの章についてはmanual的にやればよいと思われる.Linuxのコマンド操作は基礎知識として必要.

step2  メモリchipの回路実装、シリアル通信のC実装
まずメモリchipのチップセレクト(CS)回路実装を理解し、その流れでメモリマップドI/Oについて理解する.さらにその流れで、H8に内蔵されているSCIを活用したシリアル通信のソースコードを理解する、、、という流れ.H8のSCIの仕様書を読解しないとサンプルソースコードを完全には理解できないかもしれない.
わたしはシリアル通信のハード(verilog)もソフト(C)も書いた経験があるので、H8のSCIを勉強ネタとして改めて読解する気がないので詳細はスルー.誰かの成果物を流用できればそれでいい.H8のSCIは使いやすそうで良さそうだなという印象を持った.

ひら的にはstep1,step2で新たに学ぶべきところはありませんでした.

step3  メモリの構成、リンカスクリプト
Linuxにせよワンチップマイコンにせよ、コンパイルが正常終了すりゃぁ気分は上々です.リンカの存在なんかは通常は気にしません.この章では実行形式ファイルがリンカによりどのように生成されるのかを解説しています.
この章の問題提起は、FLASH上に領域確保された初期値あり変数に上書き出来ない問題をどう回避するのか?です.回避策はシンプルで、変数領域をRAMに確保し、初期値をROMに確保し、起動時に初期値をROM→RAMへコピーします.ワンチップマイコンの開発環境ですと、ベンダー提供のランタイムルーチンが裏で尽力してくれているのでこういう話を知らずにいました.
メモリ領域定義および変数領域のメモリへの適切な配置を行っているのがリンカであり、リンカの動作を記述するのがリンカスクリプトであると理解できます.リンカスクリプトって、こんな素っ気無い呪文めいていて訳が判らんでしたがこの章を読むと意味が通じるようになります.
        .text : {
                *(.text)
        }

ひら的にはstep3で学ぶべきところ多々あり.

step4   XMODEMプロトコルでのファイル転送、およびアセンブラの解説
H8/3069FのFLASH(512kB)を焼いて使うのではなく、プログラムを内蔵RAM(16kB)に転送してRAM上で動かすのが本書のデバッグの仕方です.そのためにXMODEMプロトコルでファイル転送しますので、XMODEMを実装したソースコードを解説しています.
step4ではアセンブラについても解説されていますが、ここの解説だけでアセンブラを理解するのは難しいかもしれない.

XMODEMとアセンブラの話なので、step4はサラッと読んでおしまい.

step5   ELFをRAM上に展開する
実行形式ファイルの一種であるELFを、H8/3069Fのプログラムで解析し、H8/3069FのRAM上に展開するという、興味深い話題です.
昔々、ELFの仕様を読んだ経験があるのですが、膨大な仕様のうちで必須の箇所が何処なのかは判りませんでした.無駄な学習ってやつでした.この章では、ELFをRAMに展開するローダーの具体例が示されているので、ムダ無く理解できて有難いです.

step6   RAM上のプログラムを走らせる
PCのターミナルから"run"コマンドを打つと、ローダーがentry point(ELFに格納されている情報)へ制御を移す、そういう仕様でソースコードをまとめています.step5とstep6で1つの章を形成しています.

関数のポインタ宣言って、void (*f)(void); という妙な形をしているんですね.知りませんでした.

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以上で、第一部であるstep1~6はさらりと読了.
全部で12stepあるわけですから、実に半分をメモリとリンカとローダーに費やしています.

この先は、次のようになっています.ひら的には具体的なコトを良く知らないほぼほぼ未体験ゾーんです.(割り込みは除くが)
 step7    割り込み
 step8    スレッド
 step9    スケジューラ
 step10  メモリ管理
 step11  タスク間通信
 step12  外部割込み

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かしこ


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2015年8月17日月曜日

恐竜にみぼうじんをちょいのせ

「ジュラシックワールド」を観ました。かな~りドキドキしましたぞ。上映中の「ミッションインポッシブル」よりも「ジュラワ」の方が楽しかった。

常連のヴェロキ・ラプトルさんは今回も縦横無尽の殺戮で大活躍でした.初代ジュラパでは小型恐竜が無数に居て手がつけられなくなりましたけど、今回の登場多数は翼竜さん達でした。たくさんの人が食べられました.

もちろん王者T-REXさんも登場します.遺伝子強化版T-REXが脱走するハナシですから、そんな奴はヘリコからRPGでズドーンと撃ち殺せば一貫の終わりであるはずのところをそうさせないのが物語進行上の苦しいところとは思いますがそこはグッと堪えて観つづけますと、人間の自然に対する無力さと家族の絆の大切さを再認識できるようになっています.がっ、実際に再認識するかどうかはアナタ次第です。主人公の男女がよりを戻すけど、あのカップルは長続きしそうにないです。

12月公開のスターウォーズの予告はいいかんじ~

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「みぼうじんカレー」と聞いて何のことやら意味がわからず頭が真っ白になってしまうのはわたしだけではあるまい。ニュー新橋ビルの3階にあるカレー店で、噂では7月にopenしたばかりらしい。さっそくトライしました。わたしが利用した時にはスレンダーな美人のお姉さんが一人でお店をやっていました。
みぼうじんカレーの特徴は、通常のカレーに野菜炒めをトッピングしていただくところあるようです。野菜炒めの無い選択肢はありません.
カレー自体は欧風カレー。ご飯はサフランライスかカレー粉で炊いたか、たぶん後者と思われる。オーダーするとお姉さんが野菜をカレー粉で炒めてくれます.願わくば、これこそが当店の特徴という強烈な個性があると知名度に寄与すると思ふ。綺麗なお姉さんが未亡人なのかどうか、その最重要点については質問する勇気がありませんでした。たぶん何度も訪問するので、「みぼうじんなんですか?」と質問する日がいつか来ると期待します.

カレーへのちょいのせというと、わたしの原点は、「牛ゆうチェーン」と「ビストロ喜楽亭」です.

今は亡き「牛ゆうチェーン」のスタミナカレーは、忘れられぬ味です.豚肉と玉葱に生姜を加えて煮たような、いかにもご飯に合います風なトッピングがカレーライスの面積の半分を占めます.これをカレーと調合していただく.スタミナがありすぎてメタボのそしりを免れぬところが病みつきになる由縁でもあろう.あぁまた食いたいなぁ、牛ゆうのスタミナカレー.(大井町の後継店の味は少し異なります)
「みぼうじんカレー」が野菜炒めのせと知り、もしかしてスタミナカレーの再来かと心が躍ったものでしたが、「みぼうじんカレー」は遥かに上品でありました.
「ビストロ喜楽亭」は三宿にあるお店で、カレーに投入してドロドロに溶けたチーズのコクをカレーと同時に楽しむという趣向です.今では、カレーにチーズ等をトッピングするのはすっかりポピュラーですけど、わたしが三軒茶屋(というか太子堂)に住んでいた1992年ごろにはカレーへのチーズトッピングは知名度が低かったように思います.「カレーにチーズ?うぇ~」と思いつつトライしてみたらこれが意外にも「まいう~」でした.たびたび通いました.「ビストロ喜楽亭」は長生きなお店で、今でも同じ場所で営業中です.
かしこ


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2015年8月16日日曜日

8.16コミケ参拝 (混雑2)

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を観ました.最後にどんでん返しがあるかな?と思ったけどあっさりとendingになったので、あっさりとした味わいの映画でした.各々のシーンはgoodでした.バイクのカーチェイスが一番良かったかな.過大な期待をせずに観れば損はしないと思います.TV放映したらまた観たいと思ふ.

さて、昨日は靖国神社の人の洪水で大変でしたが、今日は湾岸方面で行われる超巨大イベントへ出掛けました.我ながらタフであることだよ.ちなみに、湾岸方面で行われる超巨大イベントを見学するのは齢50歳にして初体験のわたしであります.

↓11時ごろの国際展示場前駅からビッグサイトへの道はすでに行列.遠くにあるあの建物が霞んで見えます.あまりにも遠い、たどり着けるのだろうか?
↓建物内部を西ホールへ向かうがここも渋滞.ちなみに後頭部の人は涼宮ハルヒでした.他にもいろんなアニメキャラが参加していました.ルルーシュ・ド・ブリタニアもいたよ.目を見ないようにしてギアスを避けたのは云うまでもない.
↓西駐車場で行われていたコスプレ撮影会の風景.暑くてじっくりと見学する意欲が湧きませんでスタスタと通過してしまいました.
↓西4階企業ブースへはこのように西駐車場を迂回して行きました.人がゴミのようだ.
↓これは東棟のエスカレータを降りているところ.先が思いやられる.
↓そして東1ルームの混み方は異常.ブースを見学するどころじゃないっていう地獄絵図.
せっかくコミケに行ったのに、写真を現像したら、上記のように人ごみだけしか写ってませんでした.迂闊でした~カメラマン失格です.

東棟のHなスマートホン達を見学するのは楽しかったです.エロマンガの単行本で存じ上げているマンガ家さんの同人誌もありました.記念のためスマートホンを一冊買いました.その表紙写真をここにupすると公序良俗上の問題になりかねないので思いとどまっておきます.

次回冬混みもとい冬コミも見学しようと思ふ.

かしこ


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