2017年7月21日金曜日

PET/CTという被爆系ガン検診を受けました

昨今、上半身のそこかしこが痛くて仕方なく、こういうのを放置するとすでにガンが全身に転移しているなどと医者に宣告されてしまうものです.なので自費でPET/CTを受けました.所沢まで行きました.

PET/CTを受ける前に、グルコースの放射性同位体を注射されます.グルコースを沢山消費するガン細胞から元素崩壊による放射線がたくさん出てくるので、ガン病巣があれば光って見えるというのがPET/CTの原理なのだそうです.
知人のPET/CT画像を見せてもらったところ、お脳の辺りから高線量の陽電子が放射されていました.まるでお脳が全部ガン細胞で出来ているかのごとくです.お脳はグルコースを沢山消費すると云われますが、確かにその通りだと思いました.

というわけで本日のわたしは一時的に放射化していたのです.みくるビームを出したりスペル星人に変身したりという余興は一切無かったのは云うまでもありません.


どんな核種がどんな過程で崩壊するのかを調べました.

注射された似非グルコースの分子式は左側です.水酸基の1つがF18に置換されています.こんなヘンテコな分子をグルコースと勘違いするものなのか、細胞って意外に愚かだなと少し思ってしまいます.
このF18、つまりフッ素ですが、こいつの崩壊は上手いことできてます.
  ・陽電子を放出して崩壊する   →ポジトロン検出がPET/CTの原理
  ・半減期はたったの110分
  ・F18の崩壊後はO18になり、酸素18はそれ以上崩壊しない
これならF18をゴクゴク飲んでも安心ですね.


ひら的には不思議なのが、F18は医療施設で自家製されているらしいんです.ポータブルな核種変換装置なんて超器用なものがあるんですね.注射を受けた部屋の後方にそれらしき装置が置かれていたのですが、詳細を観察する事はできませんでした.


検査の過程はどうだったかというと、F18が体中に回るまで小一時間寝て待ちます.この間、トイレに行きたけりゃ好きに行ってよいのですが一つ注意がありました.
オシッコの飛沫をズボンにかけてはなりません
ズボンに付着したオシッコから陽電子が飛び出すので足にガンがあるなどと誤診してしまうからだそうです.

一時間経った後、断層撮影装置にて20分間ほど検査されます.
断層撮影が終わった後に、輻射線量が下がるまでさらに30分ほど待たされます.

以上で検査は終了でした.

2週間ぐらい後に、画像が届きます.体のいたるところに光点が見られる場合は死亡フラグです.

#病院で放射線系の検査を受ける度に思うんだけど、診療放射線技師である彼らの仕事って楽チンで清潔で安定しているオイシイ職業なんじゃないかと思っちゃうんだけど、どうなんだろ?

8月10日、結果が出ました!

かしこ

2 件のコメント:

  1. 技師さんの給料は上限で550万位と思います
    これをどう捉えるかによりますねー

    それより癌の餌は糖なんです、だからPETなんて面妖な検査が成り立つのです

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    1. そうなのですか.知りませんでした.ありがとうございます.

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