2018年1月20日土曜日

中目黒で井戸を掘れるか? (8)天命編

その時のわたしには七色星団における沖田十三艦長が憑依していたにちがいない.思わず「来たか」とつぶやいていた.

全体状況はちょっと厄介な方向へと傾きつつあります.

【ドロドロくん】
厄介ごとを説明する前に、掘り工具ver1.5「ドロドロくん」について説明します.パイプの先端にドロドロとした流動粘土が溜まっていて、それを汲み上げるために掘り工具を改造せにゃなりませんでした.

トラブルは弁に生じました.
  1)内側に引っ込んだままで弁の役目をしない
  2)引き上げる時の真空に耐えられず弁が外に出てしまう
二重苦です.解決のためこうしました.
  1)内折れ防止のネジを追加
  2)外はみだし防止のためネジを長く
これで弁のトラブルは無くなりました.(礫を採取できない副作用はさておく)
↓改造はまだあります.水を排出するための側面の穴を全部塞ぎました.
↓以上の改造により、初めて満タンのドロドロを汲み上げることに成功しました.

【本日の地下構造】
外壁パイプは4mまで降りました.何かにつっかえていて、叩いてもそれ以上は入らない状態です.
掘り工具も4mとちょっと先まで降りました.

【礫が出土した】
4mの地点から出てきたのがこれ.ついに礫が出て来ましたよ.大きな礫のサイズは長尺が30mmぐらいです.ここから先はこんなのを相手にせにゃいかんのね.
また、外壁パイプが4m地点から下に入らなくなった理由も礫の存在で説明できます.パイプ先端が礫にぶつかってるんでしょう.

【今後は厄介なのだ】
連載第1回で掲載した、ここの近所のボーリング結果を再掲します.

地下1.5mで赤土に突入し、さらに地下4mで礫層に突入した実績は、ボーリング結果とほぼ一致します.このボーリング結果の信頼度は高そうです.

地下4mの土壌を引き上げて判ったことは、「粘土層+礫」なんです.つまり、礫はあれども通水層ではないんです.実際に地下4m地点で湧水は見られません.

だとすると、この「粘土+礫」を突き抜けない限り湧水は期待できない可能性が濃厚です.

「粘土+礫」はどれだけ続いているのかというと、ボーリング結果では6mに渡って続くと書かれているんです.

なんだよ、10mも掘らないと井戸水が出ないっていうこと???

この状況はとてもよろしくありません.づがーん

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【表層50cmから出てきた埋設残土】
連載3回目で、表面をスコップで掘ったら石やコンクリや瓦の破片がたくさん出てきたと書きました.それらを洗って写真を撮りました.直径30cmの範囲を50cmの深さまで掘っただけでこんなにたくさんの埋設残土が出てきちゃったわけです.
なんかもうバカかと言いたくなります.森友学園の籠池さんじゃなくても「オレの敷地はゴミの上やんか」と近畿財務局に文句を言いたい気が少しするー.

かしこ

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