電気工事を無免許の人が勝手にやってはいけません.そういう法律になっています.この記事は、無免許の人が自分で電気工事をすることを推奨するものではありません.
法律では、たぶん、素人によるシーリングライトの交換も違法なんじゃないかしら? そんなの誰でもやってますがね.わたしは無免許ですけど、自宅の老朽化したコンセントとスイッチを全部自分で取り替えたりしっちゃってます.まぁそういうのは自宅だからできることで、他人の家の工事はさすがにマズイのでしませんが.
ちなみに、その免許は「電気工事士」という資格で、毎年3月に受験申し込みがあります.今年は受験しようと思っています.その模様はいずれ当ブログでレポートいたしましょう.
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職業訓練校の実技授業は、電気工事士試験に合格することを主眼に置いたカリキュラムになっていました.
なぜか?
わたしが学んだのは住宅リフォーム科でしたけど、別のクラスに電気工事科というそのものズバリな科があって、そこで学ぶ人にとっては電気工事士試験に合格しなかったら職業訓練が全くムダだったってことになってしまうわけですので、電気工事士試験合格に強くコミットしたカリキュラムになっています.
一方、住宅リフォーム科においては、電気工事士試験の合格は必須ではないので、さほど熱心に試験対策をする必要はないと思われましたが、住宅リフォーム科の電工授業も試験合格を目指す充実度の高いカリキュラムになっていました.わたしとしては、電工よりも木工をもっと充実させてくれ~なんていう願望はありましたが...... -------試験合格を目指すカリキュラムとはどういうことか? それは実技試験の模擬体験をすることです.
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さて、実技授業では、下図の模擬家屋の電気工事をやりました.
配線図は下記です.平面図に線種と長さを記入してあります.長さは実際にメジャーで現物を測って決めます.直線距離じゃないです.障害物を迂回して配線しなくちゃイケナイ場面では迂回ルートの距離を測ります.
回路記号の意味は、
・○に鳥居みたいなのが描かれたのはコンセント
・トイレのイと描かれたのは、電灯を取り付けるシーリングソケットというパーツ
・DLと描かれたのは、ダウンライトという電灯
・●はスイッチ
・JBOXはジョイントボックスと呼ばれ、この箱の中で結線します
・配線種別のVVRというのは、引き込み線で使う断面が丸い配線材です.中に紐が入っているので引っ張り強度が高いです.
・配線種別のVVFというのは、屋内配線で使う断面が平べったい配線材です.ホームセンターでよく売られています.
・配線種別の2.0とか1.6というのは導線の直径です.1.6は消費電流が18Aまで.それ以上なら2.0を使います.もっと太いのもありますけど、家庭では使わないと思います.
・配線種別の末尾の-2とか-3は、2線か3線かの違いです.
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右図は2線VVFケーブルの構造です.
VVFケーブルを剥くときには、ビニルシースを何mm露出させるかと、導体を何mm露出させるかを正しく決めることが肝心です.なぜなら、取り付ける相手ごとに適切な長さが違うからです.
たとえば下図はJBOXの一種ですが、VVFケーブルのビニールシースを70mm、導体を30mmに一旦剥きます.最終的に差し込みコネクタが要求する導体長10~12mmにカットしてグサッと挿します.
こんなふうな結線状態になったものをJBOXの中にグイグイと押し込んでできあがり.
下図の金属性のJBOXもあります.このJBOXは大きさが100x100mmです.その中に上手に収まるようにするには下図の長さに剥くのがオススメです.
下図は昔懐かしい電球をつけるパーツです.自分で環を作ってネジ止めしなくちゃいけませんのでめんどくさいです.ネジ止め後に導線が剥き出しになっていると漏電しかねないので要注意です.
よく天井についている引っかけシーリングです.これは剥きがやたら短いです.ビニルシースが底面からはみ出してはいけません.斜めから見て導線が見えてもいけません.
壁のコンセントの裏側にはコンセントBOXがついています.コンセントBOXの中では、80~100mmぐらいビニルシースがとぐろを巻くぐらいにしておきます.ギチギチに短くしてしまうと、あとでリフォームするときに遊びが少なくて辛い目に遭いますのでご注意.--------------
ほかにもいろいろ習いました.下図はPF管ってやつです.電気工事士試験にはよく出るみたいです.
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トイレのスイッチによくあるパイロットランプつきスイッチの結線はこうなっています.Rがランプです.~は電源です.
・同時点滅は、スイッチオンで点灯するタイプで、換気扇に使われます.
・常時点灯というのもあります.
・異時点灯は、トイレの明かりのスイッチに使われます.ランプが切れたら巻き添えでパイロットランプも不点灯になってしまいますな、この回路だと.
大事なのは、3路スイッチと呼ばれる回路です.階段の上と下で明かりをオンオフするための回路です. 左右のスイッチが同じ方向に倒されたときに点灯するという回路になっています.
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実は最後に説明する超重要なことがあります.それは、極性です.
AC100Vは交流なので極性はないっていうのが理論的には正解なのですが、現実には片側がアースされているので、アース極性を統一して配線しなくちゃいけません.これは、感電防止に必要な対処です.
具体的にどうするかというと、実務的には次の1~4を守ればだいたいはOKです.
1) VVFケーブルの白線がアース側になるように配線する
2) 電工パーツに、WとかNとか表示されているので、そちらに白線を差し込む
下図はコンセントの裏側です.Wと描かれています.こちらに白線をグサッと挿します.
そういう知識を持って上の配線図を見るとわかりますが、Wと描かれた白線にはスイッチが一切存在しません.スイッチが存在するのは、Bと描かれた黒線あるいはRと描かれた赤線だけです.つまり、
3) 白線を電源から機器に向けて一気に配線することで、アースを確保する
4) スイッチは非アース線につける
施工編はこのへんでおしまいです.次回は、検査編です.
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きのう部屋の灯りの壁スイッチと、2口コンセントを交換してもらいましたところ、8000円もとられたす。高いす。(>_<)
返信削除それはひさん.とてもひさん.電気屋と植木屋は単価高いです.
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