エアチェックしておいたアニメ「ココロコネクト」を見終わったところで、感想など書こうかと思ったりしているわたしがここにいます.
私立山星高校 文化研究部の5名(右図)に、人格入れ替わり、欲望開放、時間退行、のような超常現象が起きます.秘めたココロがむき出しにされることによって、5名はより仲良しになってゆくお話みたいです.みたいです、っていうのは、な~んか真剣そうにゴタゴタやってるんだけど、それで君達何か変わったの?と言わざるをえないわからなさが「ココロコネクト」の特徴だといえるでしょう.もしかして、今の高校生ってこんな風によくわからない人間関係なんでしょうか? 以上感想おわり.
感想文にしては短すぎる.これじゃぁ400字詰め原稿用紙2枚以上という宿題なのに、1枚目の半分で書くことが無くなっちゃったようなよくある状況だ.イカンので感想の続きを書くこととしようそうしよう.
クラス委員長の藤島麻衣子さんの正体は「かんなぎ」の美術部長木村貴子さんで、仙台でなにか問題を起こして偽名と偽年齢で私立山星高校に転入したものと推測されます.カラオケに連れて行けば藤島麻衣子の正体を暴くことができると思われる.
そしてスタッフに感謝したいのは、稲葉姫子というキャラを生み出してくれたことです.稲葉とさえ心が繋がればあとのことはどうでもいいですわ.
ところで、心が繋がる高校生のお話、というと「海が聞こえる」が最強オススメ作品です.この作品はスタジオジブリが日テレ向けにサラリと作った作品で、劇場公開はされてませんし、金曜ロードSHOW!で放映されたこともないと思います.ジブリとしては黒歴史として葬り去りたい位置づけのようです.しかしそんなことはありません.ジブリ作品の中で最良だとわたしは信じています.葬り去らせはしませんぞー
監督は、「めぞん一刻」「きまぐれオレンジ☆ロード」の演出をした望月智充です.めぞんとかきまぐれの暗い演出はちょっといただけませんでしたが、「海が聞こえる」は心が繋がってゆく過程を淡々と描いていて、それに加えてジブリの作画力がバシッと決まって、正座して背筋を伸ばして拝見させていただきたい良作です.キャラデザと作画監督は「魔女の宅急便」の近藤勝也.近藤勝也の描く線は優しくてとてもいい味です.まだ観てない方はぜひご覧になってください.
ストーリーはこんなです.世田谷に住んでいた武藤里伽子が両親の離婚によって高知の高校に転校してきた.ところが里伽子としては高知での生活に不満タラタラで、高知の高校のクラスメイトとは不仲で散々な日々を送っている.ある日、世田谷の家に押しかける旅費を里伽子に貸した同級生の杜崎拓は、東京のホテルで里伽子と一泊する羽目になり、それが高校にバレるわ生徒にバレるわで里伽子に被害者意識を持ちつつも、実は里伽子のことが好きでたまらない.東京一泊事件が尾を引いて里伽子のビンタ2発、杜崎拓のビンタ、やはり里伽子が好きな松野豊のパンチ、が炸裂し喧嘩別れみたいな形で離反したまま卒業.だが同窓会で会ったら、たかが高校なんていう狭い世界でいがみあっていたなんてバカだったなぁと気づく彼ら.東京の大学に進学した杜崎拓は、里伽子への恋心を抱き続けていたが連絡先を知るわけでもない.ところが吉祥寺駅で笑顔の里伽子と再開するのがラストシーン.見事に心が繋がりました! まだ観てない方はぜひご覧になってください.
「海が聞こえる」をどうしてジブリは黒歴史扱いしたいのか? それは、宮崎駿が「海が聞こえる」を嫌いだからです.ジブリ内の試写会での宮崎駿の感想は「好きなら好きと正直に言えばいいのにじれったい奴らだ」でした.ただ文句をいうだけじゃなくて、宮崎駿はアンチテーゼのために恋愛感情正直告白アニメである「耳をすませば」まで作ってしまう徹底的な嫌い方をしているそうです.だから黒歴史. > クイアラタメヨ、ジブリ
「海が聞こえる」におけるジブリの作画品質の高さには全編感心するばかりですが、なかでも上記キャプチャーの中段右の杜崎拓が里伽子をビンタするシーンは、杜崎拓の体重の乗り方と里伽子のよろめきかたが上手に描けていてすばらしいです.さすがはジブリ.名人芸にもほどがある.
ネットで拾ったこの画像は、「耳をすませば」のラストで「結婚しよう」というシーンだと思います.う~ん、濃厚すぎるこいつらにはついて行けんわ.
以上、「海が聞こえる」が好きなんだという話でおしまいです.
かしこ
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