2013年1月31日木曜日

シロアリ&耐震、自己流リフォーム (7日目) 掘りごたつ

作業は遅延気味です.今日は掘りごたつを作っただけで終わってしまいました.

↓根太を一部切り欠いて、大引きにコンパネを固定して掘りごたつの枠を作ります.シロアリ駆除剤を角材に散布しました
 ↓2.3mmの薄い合板を敷いて、その上に300mmピッチで根太を渡します.この後でグラスウール断熱材を敷いたのですが写真を撮るのを忘れちゃいました
↓側面へグラスウールを装着し、コンパネで塞いでいるところ
↓できあがり.断熱材の入った巨大な棺桶ができました.お通夜が夏だとしてもここにドライアイスを入れて仏様を寝かせておけば日持ちを良くできること請け合いというわけです.
床表面との見切りは、フローリングを張るときに考えます
↓断面構造はこんなにしました
 ↓グラスウールを施工するとチクチクするので、防塵服で完全防護して行いました.この防塵服はLサイズを買ったのですが、意外に小さくて座ったらおしりがバリッと破れてしまい、なにやら一人でバツの悪い思いをしてしまいました.こんどはLLサイズを買うことにしよう. ちなみに買ったのはmonotaroにてこの製品です.@¥669    タイベック(R)製保護服
 ↓今回はグラスウールを切断する専用ナイフも使ってみました   @¥1300   断熱材カッター
↓これはサクサクと良く切れます.買って良かった.普通のカッターだとグラスウールが逃げてしまってなかなか切れないのです
↓残念なことに、長年使って来た、義父からの払い下げのインパクトドライバが故障してしまいました.充電器の故障で充電できないんです.充電できないインパクトドライバにはかなり無用の長物感が募ります
 ↓仕方ないので、気が進まなかったのですが現場の近所のホームセンターでインパクトドライバを買いました.¥8900と安かったので買いました.なんと、AC電源で動くやつです.べつにこれでもあまり不便しません
 明日は床の下地を終えたいものです.がんばるぞぅー

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2013年1月30日水曜日

廃物利用による自転車ライトのLED化

2012.11.27に「LEDランプが切れたとは信じられんので解剖」という記事を書きました.
http://hirasaka001.blogspot.jp/2012/11/blog-post_3146.html

一方で、これから五反田まで行くのでライトが点かない電動自転車を急遽修理することにしたのですが、電動自転車の24V5Wの電球ってあまり入手性が良くないので、早急な修理は無理とあきらめかけたところ、LEDランプが切れたとは信じられんときに外したLEDがまだ捨てずに残っていたので、形がだいたい同じなのでこれを自転車のライトに取りつけることにしました.

↓これが自転車から取り外したライトを分解したものです.イミフな基板がついてます
↓手持ちのLEDを取りつけました
↓電流制限用抵抗は1kオームを3ヶパラで333Ωです.イミフ基板の上に実装.
LEDのVfは14V実測だったので、10V÷333=300mAが流れることになろうかと思われます.24Vで300mAなので、全消費電力は7.2Wとなります.LEDに変えたにもかかわらず消費電力が増えてしまうとは、チト電力を投入しすぎですね.あとで削減しよう.というか、抵抗のW数が全然足りてないじゃんという問題もあったりするw
追記:計算間違えました.10V÷333=30mAですので、720mWですかな
↓ライトにLEDを取りつけた状態
↓急いでるので接着にはホットメルトを使いました.LEDが発する熱でホットメルトがドロドロに溶けるかもしれないです.その時には素直に死ぬことにします
↓カバーを装着
 ↓自転車に装着して点灯試験.うわ~っまぶしすぎて直視できん.やはり電力を投入しすぎでした.後日作り直します.今日はこのまま使うことにしようそうしよう
 かしこ


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危険物取扱者乙4 免状申請@幡ヶ谷

1月16日に受験した危険物乙4の合格通知が届きましたので、さきほど幡ヶ谷の試験センターに行き、免状交付申請をしました.
受験の様子  http://hirasaka001.blogspot.jp/2013/01/blog-post_16.html

郵便でも申請&受取できるのですが、往¥420 復¥380の郵送料をケチって試験センターで申請しました.

¥2800を窓口で支払いまして、手続きは5分ぐらいで終わりました.印紙の用意は不要です.

それと、提出した写真に傷がついてるので再提出してくれとのことでしたので、残ってた写真を持参する必要がありました.いままでいろんな試験を受けた中でこんなことを指摘されたのは初めてでした.

この受験申請システムですと、ネットでする受験申請書には顔写真を貼りません.それで受験票に顔写真を貼って、試験当日に受験票が没収されるとそれが唯一の提出写真となります.受験票を粗雑に扱うと写真の傷で再提出といわれるので、今後受験される方は気をつけるとよろしいかと思います.

免状交付日は2月22日で、また幡ヶ谷まで受け取りに行きます.


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アニメ「琴浦さん」第3話、悲しみが心に突き刺さる

「ラブライブ」は廃校寸前の女子校をアイドルパワーで救うというストーリーです.内容はそんなにオススメするほどのことはないみたいです.OPと劇中のライブシーンは、題名がラブライブというだけあって、モーションキャプチャで力押しだよ~といった映像です.あまりにもグリグリと動くのでなんかキモい気もしますけど、こうゆうのもありかもしれません.
製作はサンライズなのでモビルスーツを動かすプラグインを流用しているそうです.というのはウソです.
↓このシーンはOPです.バックダンサーも含めてこの人達がグリグリと動きます.フリルのミニスカートもやけにリアルに動いちゃってます.ヒマな人は一度見てもいいでしょう.

「琴浦さん」はネットでも高評価が多数のようでうれしいです.
「琴浦さん」の由来は島根県にある琴浦町だそうです.琴浦町ではアニメ放映前から「琴浦さん」とのコラボ企画をやっているそうです.でも島根で「琴浦さん」放映しているんでしょうか?
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1301/26/news005.html

第3話はまたしても悲しいストーリーでした.
↓真鍋クンのことを好きなヒヨリちゃんが、道場の若手に真鍋クンを絞めてこいやとけしかけました.
 ↓道場の若手に殴られて真鍋クンは入院.そこまでやる気の無かったヒヨリは琴浦にバレたことでビビリまくります.
 ↓真鍋クンもヒヨリちゃんもわたしのせいで不幸になったと思う琴浦さん.
 ↓そして琴浦さんは高校を辞めて姿を消してしまいます.残された真鍋クン...
 ↓それであのEDがかかるわけですから、じーんと来ずにいられようか? いやない.
↓ところでこの人は室戸先輩ですが、下野紘が声をあてているのでいつものようにやかましいキャラなのかとおもったら全然そうではないので意外でした.
かしこ


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2013年1月27日日曜日

カレーの辛味地雷を踏んだ家族

わたしはカレーが好きなので、気づくと今日は3食カレーだったという日が珍しくありません.

18歳のときからなのでかれこれ30年間も通っている祐天寺にある「カーナピーナ」というカレー屋が大好物というかもはや中毒で、最低でも週に一度は食べないと禁断症状で苦しんでしまいます.今週の土曜日にはヒラサカゆかりの方々とカーナピーナ大会をやる予定です.   http://home.f00.itscom.net/kanapina/pc_main.html
自分で本格インドカリーを作れないかなーと思ってカレーの素材を数10種類収集して、カレー本を見て作ってみたことがありました.肉をカレー粉の入ったお湯で下茹でするとか、タマネギを飴色になるまで炒めるとか、カシューナッツとココナツバターをミキサーにかけるとか、意外にカレー作りは手間がかかるものです.かといって、手を抜けば抜いたなりに味が劣化するので、意外においしく作るのが難しいカレーです.あまりにも手間がかかるので、自作カレー熱はだんだん醒めてしまいました.

昨夜のわたしは実家で夕飯を食べました.一方、家では奥さんがカレーを作ったようで、今朝になってそのカレーに気づいたのですが、なにせ市販品の甘口のルーをつかい、タマネギをロクに炒めたでもないカレーは味気なくて食べる気がしません.そこで、いつものようにその残り物カレーにスパイスを投入して味を調整していただきました.投入するのは、ガラムマサラ、カイエンペッパー、ケチャップ、ソース、ぐらいなもんです.そんな具合に調整すると、元は黄色だったのが赤みがかっていかにも辛そうでイイ感じになります.
ガラムマサラ
比較的ポピュラーだと思います.謂わば胡椒ミックスで、瞬間的にピリッと来る辛みです
カイエンペッパー
見かけは一味唐辛子みたいですけど、その辛さはハンパないです.カイエンペッパーっていうのは火焔ペッパーのことかとマジで疑ってたくらい強烈です.持続性のある汗をかくような辛みがあります.わたしは辛いカレーが好きなので、ココイチのたぶん7~8倍ぐらい相当の辛さにしたつもりです
ケチャップとソース
フルーティーな風味を追加するために小さじ1ぐらい投入するのが好みです

朝食にその辛み7倍カレーをうまうまと食べて、残りはまた後で食べようと鍋に放置しておきました.そしたら、それを奥さんが食べてしまったらしく、「あのカレー辛くしたでしょう、あれはきついわ」と言ってました.
さらには夕食時に75歳の義母がそれを食べたらしく、辛いと言いながらも年寄りなのでもったいないから残さずに完食したらしいです.ええっ、あれを年寄りが食ったの? 恐怖新聞のように寿命が100日縮んだんじゃないかしら? あるいは便秘が治っていいかもしれんか?

辛味地雷を踏んでしまったプチ不幸な家族でした


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787の運行停止か、悲しいね (その3) 気になるニュースをピックアップ

787のリチウム電池について、調査の進展がないみたいで解析結果についてロクな技術ニュースがないです.その中で気になったニュースをピックアップしました.

追記2月2日10:50:
技術的なニュースのupdateはなにも出てないようです.その代わり外野の発言がちらほらとありまして、自動車のテスラ社が「安全性の根本的な問題を抱えている」と述べ、SpaceX社が「当社の宇宙船用リチウムのノウハウを教えてあげるよ」と述べています.外野が知りうるのはあのリチウム電池モジュールの写真ぐらいしかないとすると、リチウムを知るものならあの写真を見てピンと来るような「構造上の問題」があるんだろうなぁ.

追記1月31日22:20:
バッテリモジュールに強制空冷がないのが諸悪の根源だ、と指摘する人の記事.ギチギチに実装されすぎているというのはわたしも激しく同意です.ただ、放熱設計がおろそかだったとはやや信じがたいとは思います.
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2902F_Z20C13A1000000/

追記1月31日8:40:
今朝のニュースは、ANAが17機保有する787においてバッテリー交換を10回もやってたというのがたくさん流れています.そのうち5個は電圧が想定外に低かったのが交換理由だそうです.発火との因果関係は不明だが、航空当局としては調査対象にするとのこと.
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90T02420130130
この他にもboeingの重役が、原因究明は進展しつつある、という見解を述べていますが、具体的な情報開示はまだないみたいです.

追記1月30日8:20:
USAがJALの787で燃えたバッテリーの破片を検査しているというニュース.まぁ仕事としちゃそりゃそうだろうとしか言えない... それにしても、787のニュースはロイターのような外資メディアに読むべき記事が多く、日系メディアにはロクな記事がないみたいです.
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MHEQHI6S973101.html
ところで、リチウムがオカルト的に発火したんじゃないかと疑っているわたしですが、この写真をみると、バッテリー同士のクリアランスがほとんどなく、外装からバッテリーのクリアランスもほとんどなく、その結果取り付け時に与えたショックで一部が凹んでしまい、航空機の振動が打撃となって一部のバッテリーに加わり続け、バッテリー内部の一部で絶縁破壊が生じ、出火したという仮説を考えてみましたがいかがなものか? この外装はアルミですかね? シリコンで防振するとかは一切してないっぽくないですか? もしもこの仮説が正しければ下記の故障モデル5ということです.決してオカルト出火ではないので設計変更は容易かと.
バッテリーパック内部で金属片が踊ったとか、ネジが緩んでショートしたとか、上位階層からの過充電要求を拒否できなかった、という故障想定が容易なトラブルはなんかピンと来ないんだよなぁ.あくまでも直感ですが...
追記1月29日22:50:
バッテリーパック内の保護回路を製造した関東航空計器の監査では有意味な知見は得られなかった、というニュース.
別のニュースによると海外の関連会社にも監査が入ったようで、そこからの知見もないらしい.まぁ、たかが監査ですからね.それで不正が見つかるくらいなら誰も苦労しないわ.
燃えたプリント基板から充放電データが抽出できる期待は薄いとうかがえるニュースもありますので、こうなったら、再現実験に期待するしかないでしょうねぇ.温度も気圧も振動も自在に変えて、100台並べて再現実験をすれば1台ぐらいは発火するのではと思います.なにせ2台も発火した実績があるのですから.関係者の徹夜の努力がいまこそ求められる時ってことかと.ガンバレ!
http://www.aviationwire.jp/archives/14940

追記1月29日22:30:
エアバスがかつてリチウムのリスクを指摘していたというニュース.エアバスがこの時とばかり為にする議論を繰り広げているのではなかろうかと思わないでもないっちゃ.
http://jp.reuters.com/article/jp_boeing/idJPTYE90S01B20130129

追記1月29日22:20:
いろいろなことが書かれているニュースで読み応えアリ.
「タレス社は軍需産業を担うだけに機密が多い」
「ボーイングが直接取引するサプライヤー数を絞り込んでおり、孫請け会社が多い」
諸般の事情ですね~.ブロック図すらニュースに出ない理由はこういうことか!
「BMUが物理的なダメージを受けてショートし、セルに「大電流が流れたのでは?」
という説はおもしろい.わたしの下図の4番ということですね.
「ボーイングは原因究明作業と同時進行で、想定されるあらゆるリスクを回避するための安全システム全体をソフトとハードの両面から設計し直すことが大事だ」
まぁそれは確かにそうですね.
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90S05G20130129?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0

追記1月29日22:00:
この事故ののっぴきならなさについて私見を書きます.

のっけからハナシは逸れますが、通信ネットワークにOSI参照モデルという、互換性や信頼性を確保するために定められた階層構造システムがあります(下図).左のアプリとかAPIとかいうのはわたしのイメージです.この図で言いたいことはまず、アプリケーション層はやってることは極めて複雑で、それゆえ低信頼性でありしばしばupdateも出回ります.それに比較して物理層は単純な仕様で信頼性が最上級だということです.
全部をベッタリと低信頼性で設計したらシステムが故障しがちで困るだろうし、全部をベッタリと高信頼性で設計したらロケットや人工衛星みたく設計費用が大変なことになりますので、階層区切りでモジュール化することにより、いま触りたくない場所と、いま改変したい場所を区分けできるので、設計が楽で信頼性もそこそこなものができると期待して階層化してるんでしょう.
たとえば、PCのユーザーにとってはアプリなんかバグっているのがフツーと思われているわけです.一方、物理層とデータリンク層とネットワーク層はハブに実装されていて、ユーザーの認識としましては、まさかハブがバグっていることなんか想像もしてないし、ハブのfirmware updateなんかやるとはフツー思ってないぜっていうくらい、鉄板な信頼性が通念化してます.
↓報道によると、787のバッテリーシステムには4重の保護回路がついているらしいので、保護回路の階層構造を推定して描いてみました.
OSI参照モデルと対比すると、パイロットはたまにヒューマンエラーすることが折り込まれていることでしょう.操縦システムは、ランディングギアがバキバキに凍りついてウンともスンともいわないこともあるかもしれない、などと織り込まれていることでしょう.システムコントローラあたりになるとOSみたいにバグもあるかもしれないのでupdateの可能性ぐらいは織り込まれているのではないでしょうか? もしかしたら過充電に至る指令を出しちゃうかもしれない、ぐらいのバグはあるかも...
で、より下のバッテリモジュール保護回路や充電保護回路になると、OSI参照モデルのハブの例のように、ここら辺でバグってたらとりあえず航空当局へすっ飛んでいってご説明しなくちゃいかんわーぐらい根性の入った高信頼がアテにされているブロックではなかろうか?
そして、バッテリパック内保護回路となるともう墜落しないための最後の砦、異常電圧には絶対にさせないようなシンプルでバグりようのない回路になっていると推測します.CPUなんか使っちゃイカンのではないかと思います.
で、最後のリチウム電池ですが、発火しないために要求される最重要事項は「4.1V以下であれば出火しないことを100%保証しろ」なはずです.なぜなら、保護回路が発火させなくするための拠り所は電圧だろうからです.温度とか気圧はサブファクターにすぎず、低温だったら4.12Vまで許すなんていう操作はリチウム電池の性質からするとやってるとは考えづらいかと思います.

ところで、OSI参照モデルの信頼性要求は下位階層ほど高くなるわけですが、信頼性を担保するための技術的バックボーンはなんでしょうか? 1つ目は仕様を単純化することでバグりにくくすることです.そして2つ目は、
アプリソフト(低信頼性)→firmware(中信頼性)→digital回路(高信頼性)
→analog回路(鉄板)
という具合に、論理的仮想体→物理的実体に推移するにつれバグが減少するという性質を利用しています.物理層なんて、etherケーブルと、パルストランスと、送受信のphyという物理的(回路的)実体なのでケーブルが切れたとか静電気でphyがお陀仏とかいうわかりやすーい事態でも起きない限りバグる要素はさすがにないといってよいでしょう.そのおかげで鉄板を達成!

で、ここからが本題です.
↓今回の事故で解析できたのは、たぶんこの図までだと思います.中間階層がまだ判ってないのだろうと思っています.全体像はまだちんぷんかんぷんかと.フライトレコーダは、出火直前までバッテリ電圧が正常だったことを示しているそうです.ただし、フライトレコーダは全電圧が32Vだったと言っているので、セル単体の観測を観測していたわけではなさそうです.セルばらつきまでは監視していなかったということのようです.
フライトレコーダが正常だと信ずるならば、保護回路従属的な故障モードは以下の5通りのどれかとなります.
↓1) シスコンのバグで異常が生じ、3つの保護回路をすり抜けてリチウムを発火させた.よってリチウムは悪くない、というモデル.しかし、フライトレコーダが正常なままで3つの保護回路をすり抜けるなにかが起きたという説は考えづらいよなぁ.
↓2) バッテリモジュールで異常が生じ、2つの保護回路をすり抜けてリチウムを発火させた.よってリチウムは悪くない、というモデル.しかし、フライトレコーダが正常なままで2つの保護回路をすり抜けるなにかが起きたという説は考えづらいよなぁ.
↓3) 充電回路で異常が生じ、最後の保護回路をすり抜けてリチウムを発火させた.よってリチウムは悪くない、というモデル.しかし、フライトレコーダが正常なままで最後の保護回路をすり抜けるなにかが起きたという説は考えづらいよなぁ.
↓4) 最後の砦のはずのバッテリパック内の回路で異常が生じ、リチウムを発火させた.よってリチウムは悪くない、というモデル.こんな故障がボストンや日本でポコポコ生じる気はしないし、しかもフライトレコーダは電圧が正常だったと示している.だけども、故障箇所がピンポイントであるし、保護回路もろとも故障したらノーガードなわけで、1~3よりも信憑性が高かろうと思わなくもない.しかし、プリント基板が燃えちゃったので真相究明の期待は不明瞭かと.
↓5) 4.1V以下で使っている限り発火しないと100%保証されているはずのリチウムが自発的に発火した、というオカルトモデル.このモデルが正解だったとしたら、保護回路なんかついてたってムダじゃん.リチウムを廃止するしかなくなります.
今回のリチウム発火事故で、USAの航空当局が本気でビビッて運行停止を命じ、しかも解析の進捗に自信がなさげな理由は、5の可能性が意外にも筆頭なのではないかと彼らが推測したからではないでしょうか? ちなみにわたしも同意見でして、787について当ブログで書き始めて以来一貫してリチウム自身がオカルト的に発火したのではないか?という説を唱えています.

もちろんそれは推測にすぎませんが、5が筆頭かもしれないという説には以下のような根拠があります.
上で、信頼性を高める技術的バックボーンの2つ目は、
アプリソフト(低信頼性)→firmware(中信頼性)→digital回路(高信頼性)
→analog回路(鉄板)
であると書きました.このチャートは、左端が論理的仮想体、右端が物理的実体へと推移しています.
いま話題にしているリチウムバッテリーシステムでは、この右端にリチウムバッテリーが接続されるわけで、こういうチャートになります.
アプリソフト(低信頼性)→firmware(中信頼性)→digital回路(高信頼性)
→analog回路(鉄板)
リチウム(4.1V以下なら絶対に発火しない神領域の信頼性)

わたしはまさにこのチャートに錯誤を感じるんです.リチウムをそんなに信頼してよいのだろうかと.analog回路を構成するICとプリント基板の信頼性は数10年に及ぶ実績があります.けれど、高いエネルギーを内在し、それ自体がほぼほぼ第5種危険物(火薬)に匹敵する燃焼能力と酸素供給能力をもつリチウム電池に、ICとプリント基板を凌駕する自己発火しない性質を期待するのは果たして筋の通った理屈といえるのだろうか?
USAの航空当局が本気でビビッているのはまさしくこの自問自答であるとわたしは想像しています.

なお、お主はソフト技術をバカにしておる、などという反論が来ないことを希望します.ソフトが得意なことと、ハードウエアが得意なことはそれぞれ別なので、その特質を信頼性に反映させるテクニックについてわたしは述べたいだけなのです.ご理解のほどを賜りたく.

追記1月29日8:15:
いわゆる熱暴走が起きた原因は放熱対策がプアだったからだという専門家の指摘.放熱検証すらしない実装なんかアリエナイので、彼の個人的見解程度に受け止めておくのがよろしかろうと思いますが、もしも本当だったとしたら787の品質保証体制はグダグダだったことになり、身から出た錆ということになります.
Sadoway氏はForbesに対し、787機のリチウムイオン電池を試験した際、バッテリの冷却機構が見当たらず驚いたと語った」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130128-35027444-cnetj-sci

追記1月29日7:50:
FAAがリチウムを認可したのは正しかったのか?という疑問が関係者から出ているというニュース.FAAは、過充電保護回路は4重であり、発火の恐れが非常に小さいと判断している.さらに、排煙装置と延焼防止対策がなされていると発言.
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130123-00000090-reut-bus_all

追記1月28日22:00:
バッテリー内部の様子がよくわかる写真.ただしこれは高松空港の787じゃなくて、ボストンの787のバッテリーの写真.記事によると、焼けたプリント基板から得られる情報は少ないらしいです.充放電ログを抽出できないのかと落胆しているわたしです.
「NTSBではBMUの回路基板は損傷を受けており、得られる情報は限られるとの見方を示している」
http://www.aviationwire.jp/archives/14821

追記1月28日20:00:
監査の結果、ユアサの品質管理体制に問題は見当たらなかったとのこと.まぁそんなもんでしょう.
気になるのは、バッテリ近傍で焼け焦げたプリント基板の機能は、電圧監視だけでなく、保護も行うと受け取れる下記の文章です.上位階層がどんな無茶な充電や負荷を要求しても、この保護回路がそれを許さない「フェイルセーフの最後の砦」だと推測できそうに思います.なので、ボーイング社の配線ミスだとか言う説を安易に信ずるべきではなく、やはり最初の疑問である「なんでフェイルセーフが破れたのか?」に調査の主眼が舞い戻ってゆくのではないかとわたしは予想します.
そして最も嫌な成りゆきは、この基板に異常が見つからず、抽出できた充放電ログも正常で、その結果リチウムがオカルト的に自然発火したとしか考えられない、という推定有罪モードになだれ込んでゆくことです.そうなったら、VAIOのリチウム発火事故の時と同じく、燃えたのは事実だが原因は不明だという航空機の信頼性要求に重大な支障を来す事態になってしまいます.ボーイングはリチウムを廃止するかどうかの選択を余儀なくされるでしょう.そうならないことを期待しますが、そうなる可能性が高いのではないかと危惧しているわたしです.
「関東航空計器(神奈川県藤沢市)に立ち入り検査する。同社はバッテリー内の電流や電圧の異常を検知して保護する基板を製造しており、米連邦航空局(FAA)と合同で調べる」
http://news.nicovideo.jp/watch/nw500750

追記1月28日:
●内部告発者である元セキュラプレーン・テクノロジーズ社のマイケル・レオン氏の写真がありました.彼曰く充電回路がボロかったので開発中にリチウムが燃えたことがあるそうですが、今回の事故との因果関係は不明です.
http://goldbook.ashita-sanuki.jp/e624390.html

●電池=ユアサ、充電回路=セキュラプレーン・テクノロジーズ社、保護回路=タレス社、システム納入業者=タレス社、という生産分担になっているみたいです.ただし、セルの温度や電圧を監視するユアサ独自の回路(BMU)が電池に追加されていて、その調査結果を早く知りたいところです.

追記1月27日:
日本人のヘリコプターパイロットによる感想.ヘリのタービンエンジンを始動するときのすごい電気喰いの模様が書かれています.旅客機でもタービンエンジンであるから同じようにハードなんだろうなぁ.  あぁでも波動エンジンよりかは軽いですね.
「始動電力は、トラックの大きな鉛バッテリーから太い番線でヘリに直結してエンジンをスタートさせたとき、番線が電流の抵抗で真っ赤に焼けるほどの電気が流れます. さてそれほどの電力をバッテリーから取り出してエンジンをスタートし、今度はエンジン駆動の発電機からバッテリーを再充電するために、初めはスタートに使用したほどに近い大電流がバッテリーに流れ込み、充電が進むに従って流れる電流は少なくなって、5分もすればほぼ95%近い充電状態となり、正常状態となります」
http://blogs.yahoo.co.jp/bell214b1989/67481964.html

1月27日
●バッテリーはGSユアサだが、充電器はフランスのタレス社による.ボーイングへのシステム納入社もタレス社.  で、ホントかどうか知らないが、タレス社はLGに設計を下請けしてその回路がバグったという説があります.しかし、ネットならではのデマくさい話なのでガセ認定しておきます.

●充電器はタレスだとしても、過充電や過負荷に対する最終的保護回路はGSユアサの責任範囲であるような雰囲気が匂うニュース.バッテリ付属のプリント基板BMUは藤沢の会社が作っているようです.充放電ログはこの中に.....
「メーンバッテリーのボックスから基盤を取り外し、神奈川県藤沢市の基盤メーカーに送り、同委員会立ち会いの下で調査する方針を明らかにした。基盤はバッテリー・モニタリング・ユニット(BMU)と呼ばれ、バッテリーの中のセルの温度や電圧などを計測しているもの。米運輸安全委員会(NTSB)の公表資料によると、関東航空計器(藤沢市)がBMUをGSユアサに納めている」
http://jp.reuters.com/article/jp_boeing/idJPTYE90O04920130125

●なんだかよくわからないが、充電器のメーカーの内部告発者が注目されているというニュース.充電装置を製造しているセキュラプレーン・テクノロジーズ社の元社員のマイケル・レオン氏曰く、
「セキュラプレーン・テクノロジーズ社が充電装置の出荷を急いでいたと主張。同氏はこの充電装置について、仕様と一致せず、正常に作動しなくなる可能性を指摘していた」
え~っタレス社じゃないの? ガセっぽい記事です.
http://jp.reuters.com/article/jp_boeing/idJPTYE90O00G20130125

●冷泉彰彦というUSA在住の作家が、ボーイング社の配線ミスだという「私見」を唱えていて、ネットではいろんな人に引用されています.  ですが、たとえ上位階層に配線ミスがあろうとも、最下層のバッテリーパックが燃えてはいけません.そこのところ、技術的要件というか、設計思想というか、フェイルセーフ技術の深みをよくご存じない文系の方の賢さを感じられない文章だと思われ、こういうことを著名人が書くと「USAによる日本叩きである」などという説を流布したい人にあらぬ論拠を与えてしまうんじゃないでしょうか?
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2013/01/post-519.php


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2013年1月26日土曜日

シロアリ&耐震、自己流リフォーム (6日目) 構造補強ほぼ終了

今日も実家のリフォームでした.8畳部屋の構造補強はほぼ完了しました.

↓これが1回の平面図で、8畳部屋の周囲の壁に筋交いがたったの2本だけしかないという、驚くほど筋交いのない家なので、土台~柱~梁までを壁に張ったコンパネで補強しようというのがここ数日悪戦苦闘していた作業でした.ようやくコンパネを張り終えて、数えたら24枚ものコンパネを消化しました.つかれました.
↓屋根裏には大梁~小梁を火打ち金具で補強しました.とりあえず5本付けましたが、もう2~3本追加しようと思います.
←屋根裏を見上げた図
これまでの作業リスト
  1日目   床撤去、土台火打金具、基礎~土台補強
  2日目   基礎~土台補強、根太組み、シロアリ駆除
  3日目   土台~柱コンパネ補強、電気配線
  4日目   土台~柱コンパネ補強、柱~梁コンパネ補強
  5日目   柱~梁コンパネ補強、引き戸試作
  6日目   柱~梁コンパネ補強、梁火打金具

今後の予定
  7日目   梁火打金具、掘りごたつ、シロアリ駆除2
  8日目   床下断熱、床下地コンパネ
  9日目   天井取り付け、壁クロス下地
  10日目  壁クロス
  11日目  フローリング
  12日目  巾木、廻り縁、引き戸      ←これで8畳は完成かなぁ?

しかし、8畳だけで12日もかかるとは工数かけ過ぎですなぁ.これでは大地震が来るのが先か、耐震補強が先かといっても過言ではありませんぞー.

掘りごたつはわたしの要望でつけようとしています.親からは要らないと言われてるんですが、わたしが床に座る生活に不慣れなので、平面こたつに座っていると足腰が痛くなるので、掘りごたつで改善できないかという期待のアイテムなのです.  さもないと、最初は正座→胡座→お姉ちゃん座り→寝転ぶ と推移することになってしまうんです.

次回のリフォームは来週木曜日になります.

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2013年1月25日金曜日

シロアリ&耐震、自己流リフォーム (5日目)

わたしがソニーを退職してから、失業給付をもらい損ねるところだったり、1年遅れでやってくる住民税がスゲエ高かったり、職業訓練に通ったりした遍歴を当ブログに書いておりましたら、「わたしもいずれ退職するつもりなので参考になります」というあまりおめでたくないことをちょくちょく言われてしまうこの頃です.株はチョイと上がったものの、実体経済の回復はまだまだのようで、うまくいってもあと2~3年はかかるかと思います.

ところで昨日は、なぜだかわかりませんが、1日のpvがはじめて1000pvを超えてスゲーっと思いました.普段は700ぐらいです.

さて、今日も伊勢原でシロアリ&耐震リフォームでした.明日もデス.

壁のコンパネ張り強化はまだ終わりませんで、明日の作業で終わる見込みです.ひふ~

今日は少し遊びました.

↓その1: テラスにコンセントがほしいなぁと前から思っていたので、一応雨の当たらない場所ではありますが外構用コンセントを新設しました.暗くなってからの作業が楽になりました.
↓その2: 既設の引き戸を流用して、超テキトーなアウトセットの引き戸を取りつけました.最終版ではなくて、施工中に家人が住んでいるので暫定的に取りつけたものです.相変わらずたくさんのオーブが飛んでいます.
↓既製品のアウトセット引き戸って、何万円かするので高価です.けれど、その仕組みからすると、既設の引き戸を流用するのであれば、レールと車輪だけ買えば、原価¥2000ぐらいで実現できるんじゃないかしらという仮説を立てたので、今日はそれを超テキトーに検証してみたらうまくできました.
←既製品引き戸
↓1) 超テキトー車輪です.@¥150で購入.既設の引き戸の下端をドリルでむりくり座繰り、取りつけました.
↓2) 超テキトーレールです.@¥1200とかなり高価.床にネジ止めします.
↓3) 超テキトー戸当たりです.@¥0とかなり安いです.
↓4) 超テキトー鴨居です.コンパネを積層したもの.廃材を利用したので@¥0とかなり安いです.
というわけで、アウトセット引き戸は簡単に作れることがわかりました.既設の引き戸は摩擦が多くて重たかったのですが、これは軽く開け閉めできるのでGOODです.

ぐはは

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