2013年8月9日金曜日

【にわかAVマニアの流動】 磁性流体スピーカーとは?

ソニーが磁性流体スピーカーっていうのを出していると知り、いったいなんだろそれは?と思いました.磁性流体を振動させて音を出すのだとしても、磁性流体の重量的に振動材として扱いづらい物質のように思えるため、その正体は謎でした.

技術紹介ページによると、ボイスコイルを取り囲むように存在するダンパーを、磁性流体によるシーリングに置き換えたスピーカーとのことです.高感度になるだけではなく、歪み成分が減って音が良くなるメリットもあるらしい.
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/eco/special/person/06_magnetic.html
磁性流体って、埃の侵入を防ぐ特殊なベアリングでも使われていたように思われまして、それと同じような技術だと思いました.

それと、製品を実現する本筋に使われる技術じゃないのに「LEDテレビ」などと命名するのと似たネーミングと思いました.一瞬でも「画素がLEDなのか?」と思ってしまった自分を悔いているわたしです.

元記事はこちら.
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20130808_610237.html
http://www.stereosound.co.jp/news/article/2013/08/08/23635.html

なお、当記事はステマではないのよ.

かしこ


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10 件のコメント:

  1. 磁性流体は安定な油に優良な磁性体粉を入れたものです。
    回転軸の真空保持のためのシールなどに使われます。

    磁力線に合うとその方向に並びますが、後ろの層がかさ上げをするので球体状の磁力線に合うと金平糖のような形になります。

    ボイスコイルとヨークの間に入れますと、磁力ギャップがゼロになり、駆動力が上がり、油の制動力で、不要な行き過ぎ振動を防ぎます。

    ちょっと考えると良いことだらけですが、過去の名器は磁束密度が高すぎずは無く、(急ブレーキを掛けないので、余分な振動が出ず)、Qも小さすぎないので、電気力が空気に無駄なく伝達されます。

    これが古典的SPとしてもてはやされております、
    ジャンセン、アルテック、JBL、TAD など どれも大きなタイプです。

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    1. 追伸 プロ用器は直ぐ風邪を引くウレタンやロールエッジを使いません。

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    2. 「磁力ギャップがゼロになり」
      なるほど!それは気づかなかったです.

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    3. ソニーOB:佐藤2013年8月9日 15:37

      元ソニー副会長の中鉢さんがこの分野では大家ではないかな。
      磁性流体が専門だったと思うし、それで博士号も持っていたと記憶しています。

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    4. へードクター中鉢は磁性流体だったんですか、メディアじゃないじゃんw

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  2. 以前から 外部騒音軽減ヘッドホンがありましたが、マイクで拾って、直ぐに打ち消しを加えても、完全に打ち消せるのか、疑問に思っています。

    しかし可聴外雑音(木の葉の擦れる音などに含まれるそうです)+普通の音ですと 安らぐそうです。

    可聴外雑音だけですとかえって不快に感じるそうです。

    外部騒音軽減はそのように動作しているのでしょうか?

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    1. ソニーOB:佐藤2013年8月9日 15:36

      出力を0にしてノイズキャンセラーかけると確かに騒音はある程度軽減されますがなんとなく耳に圧を感じます。この感覚は(自分の経験上)無響室に入った時に感じる耳への圧力と同じです。したがって長時間だと不快に感じるかもしれません。
      ただ通常は音楽を聞きながらなのでこの圧はあまり気になりません。

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  3. いよいよスピーカーの交換を検討ですか?
    良い具合にマニア化してますね。

    でも、買う前に一度何を買う予定かお知らせください。
    誰か、良い(悪い?)アドバイスをくれるかもしれません。

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    1. YAMAHAのAX1400で固定しました.元に戻る気はまったく生じません.
      スピーカーは値段に正比例するのでなんともはや、、、

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    2. 当然スピーカは直線運動をしますが、それには平行四辺形フレクシャによる、運動規制があります。
      ただし、この平行四辺形は歪んでおりますが、全周から支えることで直線を保ちます。

      此所で注意しないといけないのは、ボイスコイル付近は少しの誤差も許されないので、コルゲーションダンパが使われています。(古くは蝶型ダンパ)
      一方、コーンエッジは少しは揺れても余り影響がないのでロングトラベルを得やすいU型やS型を使うことが多いようです。
      これには、ダンパも大きいものを使わないといけないんですが、
      それによってその部分の分割信号の影響が出内容にある程度妥協のサイズになります。

      プロ用機はロールエッジを使わず、コルゲーションエッジを使うので必然的に、コンプライアンスが落ちて、最低周波数が上がります。
      と言って大きくしすぎますと、反射による分割振動が出るためやはり妥協の産物です。

      国内には3社くらいのOEMメーカがありますが、現在の海外有名メーカは、ほとんどが国内のF社に作らせています。(コーン紙だけかは不明)

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