アニメ「イヴの時間」を観たんだけどぉな件

旧作、新作のアニメをいくつかチェックしましたので、レポートします．

DVDを借りて観たのは「イヴの時間」．ちょっとわたしの嗜好には合いませんで、まぁどーでもいいかな？って感じでした．

たぶん、「灰羽同盟」が好きな人には、「イヴの時間」も楽しめるように思います．わたしの好みにはマッチしませんでしたけど、「イヴの時間」を否定するつもりはありません．好きだという人がいて良いと思います．

「イヴの時間」を２度観たんだけど、あまりストーリーが頭に入っていないんですが、人間の男子と女子型アンドロイドの恋愛話ではありません．恋愛話ではないけれど、アンドロイドに親子関係とか恋愛関係で依存している人のことが、批判的でもなく肯定的でもなく描かれています．また、アンドロイドが抱く、マスター（人間）への貢献欲望は感情の芽生えなんだろうか、みたいなテーマ性も少し感じられました．そういうエピソードが淡々とした演出で描かれていたみたいです．そんな話が好きな人は観たらいいでしょう．

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わたしは、女性型アンドロイド（ガイノイド）と、人間男子の恋愛話を、中学生の頃から好きなんです．たぶん、人間女子のATフィールド（ゴースト）を煩わしく思う深層心理が存在していて、ATフィールド（ゴースト）の無いアンドロイドにこそ自分の理想の女性像を期待してしまうのだろうと自己分析しています．

最初にあぁいい～と思ったのが、中学生の時に読んだ眉村卓の「わがセクソイド」です．セクソイドとは、物語世界で流行している風俗アンドロイドのことです．眉村卓がしばしば描く、管理社会への反抗という悶々とした想いを心の奥底に抱いている主人公が、風俗店で出会ったセクソイドに惚れてしまい、大枚をはたいて通い続けるが、ある日そのセクソイドから「わたしは営業成績が悪いので再設定されるの」と明かされ、主人公は風俗店からセクソイドを強奪し、二人でアパート暮らしを始める．本来セクソイドは定期メンテナンスされる精密機械であるが、強奪品をメーカーに出せるわけもなく、月日が経つとどこか不調になってゆく．ある日主人公が、オレと逃げたことを後悔しているんじゃないかと問うたら、セクソイドが「バカねっ」と驚くほど人間的な反応を示したので主人公は感銘を受ける．最期には警察に発見され、二人はレーザーで焼かれて死ぬ．アンドロイドとの破滅的な恋愛話．

つぎに、アンドロイドとは異なるのですが、堀晃の「太陽風交点」． 深宇宙探査船の船長が主人公．探査を命じられた恒星の観測衛星では、死んだ恋人の脳から作られた生体コンピュータが稼動している．まもなく恒星が超巨大なフレアを発するのですぐに逃げよとそのコンピュータは告げる．コンピュータの最期の言葉は死んだ恋人の口調に似ていた、、、、というジーンとくる読後感．

もう一つアンドロイド恋愛話を紹介しますと、江口寿史の短編マンガ「KV-201RX」． 画像を拡大すれば読めると思います．１０年前の型なのでバッテリパックが製造中止でもうあまり動かない、死んだ奥さん似のアンドロイドという、悲しい話なんです．

ちなみに、アニメ「ハル」を観たかというと、観てません．だって、男子型アンドロイドと、人間女子の話なんだもん．男子に興味ないにょ．

かしこ

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