最初は300GBで、500GB、1TB と大容量化するとのことで、日の丸ストレージとして是非ともがんばってほしいものですが、転送レートがどうなるのかが少し心配です.現状のBDでも25GBを書くのに時間がかかりすぎですから.HDDにテンポラリにストアしておいて、バックグラウンドで光DISKにMOVEするというお助けが求められるんじゃないかしら?
どんな物理フォーマットなのか、BDとの違いをピックアップしてみますと.
【Archival Discの主な仕様】
■ディスク容量:300GB BDは25GB/層
■光学パラメーター:
波長:λ=405nm BDと同じ
開口率:NA=0.85 BDと同じ
■ディスク構造:両面ディスク(片面3層)、ランド・アンド・グルーブフォーマット
■トラックピッチ:0.225μm BDは0.32um
■データビット長:79.5nm BDは149um
■エラー訂正方式:リードソロモン BDはBIS-LDC
これからわかることは、トラックピッチxデータビット長=2.66倍にしか進化してないってことです.それでなんで300GBができちゃうの?というのが疑問.
別のソースで読んだんですけど、片面3層の両面DISKらしいんです.とすると、
25GB x 2.66倍 x 6層 = 400GB
と計算されて、だいたい300~500GBと一致するオーダーになります.つまり、この新規格の技術的ポイントは多層化技術だということが言えるでしょう.
エラー訂正がリードソロモンになって冗長度を下げられて、データ領域を13%増大できたと(大胆に)仮定すると、2.66x1.13=3.0ですから、
25GB x 2.66倍 x 1.13倍 x 4層 = 300GB
という物理フォーマットが出発点になるのかもしれません.つまり、こんなマイグレーションになったりしないかと予想.多層DISKの値段は高そうです.
2層両面 300GB
3層両面 450GB
4層両面 600GB
5層両面 750GB
6層両面 1TB
カートリッジチェンジャーで容量スケーラブルにするのは可能だとして、転送レートの遅さをシステムでどれだけ隠蔽できるかがキーかと思います.
ところでこのストレージはアーカイブ用途も考えているのかしら? 光DISKの長期保存性は業界では信じられていないように聞きますが? はて? 名前がそのものアーカイバルディスクじゃん(汗)
ガンバレ日の丸ストレージ!
かしこ
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