【革細工】 オレ、靴職人になりたいんです （１）切断

もちろんまだヘタクソで全然だめですけど．．．　「言の葉の庭」より引用．

経緯の説明はさておき、レザークラフトをやってみることにしました．

本屋でレザークラフトの入門本を立ち読みして、そんな風にやるのかとだいたい判ったところで、日暮里に皮革売りの店があるのでハギレを調達しました．３０ｘ３０ｃｍで￥３００ぐらいで買えます．工具・資材は、糸だけしか買いませんでした．（後でこれが失敗の元に）

↓皮革については、レザークラフトの入門解説でよく使われるのは牛皮の分厚くてガチガチに硬い皮革です．このガチガチ牛革には切断面の処理とか塗らして成型とかといったメリットがあり、初心者の取り扱いに適するようです．けれど、ガチガチ皮革には興味が無いので、薄くてしなやかな皮革を買いました．それが牛さんなのか豚さんなのか山羊さんなのか、そんなのは全然知りません．

↓誰かが設計した図面（型紙）に従って作るのではなく、自分が欲しい形状を作るのですから型紙も自助努力で描かなくちゃいけません．jw-CADで実寸図を描きました．これで成立するのかどうかはまだ不明です．

↓なぜ不明かというと、例えばこのように皮革が幾重にも折り重なった部位がどのような厚みになるのかが未体験ゾーンだからです．これが不明だと図面にならないので、型紙を確定させるには作っては捨ての試行錯誤を何度か繰り返さざるを得まい．

↓試作のために何度も皮革を使うのもコストがかさむので、安価な布で代用試作ができないものかと、日暮里で調達したフエルト布で試しましたが、素材が違うので全然役には立たず、この方法は断念しました．

↓気を取り直して、というかなんというか、、、実寸CAD図を皮革に貼って、さぁ人生初のレザークラフトの始まりだっ！　下敷きは￥１００均で買ったもの．

↓皮革専用の裁断工具で「革包丁」というのがあり、このように引き斬りするらしいんだけど、ガチガチの牛皮ならこの流儀で上手に斬れるとは思う．だが、薄くてしなやかな皮革をこの流儀で斬れる気がしません．湿った壁紙クロスのように引き攣れてしまってまっすぐに斬れないんじゃないかと思う．

↓そこで湿ったクロスと同様に定規で強く抑えてカッターで切断するという流儀でサクサクと裁断しました．出隅はこのように多角形斬りします．定規とカッターによる裁断で特に問題は感じませんでした．

↓裁断完了したパーツ．ウルトラ怪獣のような銀色の皮革です．

↓次は縫い工程です．しかしまだ「菱目打ち」を持っていないわたし．

↓菱目打ちの代替のため、「千枚通し」でグサグサと穴を開けました．穴を一直線に打てませんが、試作だから大いに許す．

以後は挫折の連続．

↓糸は、蜜蝋がベタベタに塗りたくられたポリエステル製の糸を使います．元々太いうえ蝋でさらに太いので、洋裁用の縫い針の穴に糸を通せませんでした．何度もトライして通しましたが、実用的ではありません．やはりレザークラフト専用の縫い針を買わないとダメですわ．

↓縫い始めます．千枚通しの穴に縫い針と縫い糸を通そうとしたわけですが、挫折しました．千枚通しが作るピンホール状の穴は小さすぎてレザークラフトには使えないようです．「菱目打ち」で開けた、横長な穴でないといけません．

というわけで、人生初のレザークラフト初日のトライは撤退です．

専用の縫い針と、菱目打ちをAmazonで発注しました．しばらくはそれ待ちです．

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余談

↓￥１００均でツボ押しとして売られていたこれが「コーンスリッカー」として使えそうですｗ

↓レーザーグレービングという「レーザーで焼くXYプロッタ」があります．これを使うとCAD図を直接皮革上に印刷できるので便利だと思う．皮革に絵を描けるのは云うまでもない．欲しい．

かしこ

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