2016年4月6日水曜日

STAP細胞を改めて振り返ってみる (2) 陰謀で潰された?

STAP騒動からもう2年が経ちますが相変わらず面白さ満載と思えてなりません.「あの日」が出版されたり、「STAP HOPE PAGE」が立ち上がったりと、近頃また話題が豊富なんですよ.

今回は、「STAPは陰謀で潰された」説について批判的に考えてみたいと思います.

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小保方の単独会見で小保方は云いました、「このままではSTAPは潰されてしまう」と.陰謀論が好きなんですね.

さらに、比較的最近のコトですが小保方はSTAPレシピをネットで公開しました.そしたらそれがすぐにハッキングされて消滅するという事件が起こりました.小保方は「それほど私の研究を阻止したいのか」と云いました.2年経っても相変わらず陰謀論が好きなんですね.

ネットにも小保方の陰謀論好きに呼応してか、「USの陰謀に潰されたSTAP」が好きな人々が居るようです.USでSTAPライクな現象が報告されるや、陰謀領域のネット民が小保方様の復活であ~ると盛り上がります.

わたしにはこの小保方に端を発する陰謀論が、腰が抜けるほど理解できません.陰謀論の構築が甘いんだなぁ.困った困った.

小保方発の陰謀論とは何か? ひら推測も交えて箇条書きにしてみましょう.
 1) STAPは存在する
 2) STAPを日本人が発見したことを許さない影の勢力が存在する
 3) ネット民はその影の勢力をおおまかにUSと定義している
 4) 影の勢力はSTAPを潰そうとしている
 5) ES細胞の混入犯は小保方以外の誰かである
 6) 論文の瑕疵と、科学の発見はリンクしないので、STAPのオリジナリティは小保方にある
 7) 理研発表のES細胞混入説は、理研が闇の勢力と結託した作り話である
 8) 理研・マスコミは、闇の勢力と結託し小保方叩きを通じてSTAPの不存在を誘導している
 9) 小保方神の復活を信じている

陰謀バンザーイ、面白い、面白すぎるぞ!

上記の1~9を一つ一つ吟味するのもいいけど、まぁ通常の神経の持ち主なら、へへっと笑っちゃう要件ばっかりだと思うので、吟味するのはやめておきます.

でもひとつだけ、(7)理研の検証委員会がES細胞混入という嘘をついている件にだけ触れると、わたしは以下のようにオーソドックスに否定します.
理研は、部下による捏造・剽窃・改竄という科学史の教科書に載るレベルの不正を検証しなければならない立場にあった.そこで理研は、理研の科学者のボス達を集めた検証委員会を結成した.その検証委員会が、捏造・剽窃・改竄という3回死刑レベルのパープリンをより完璧に殺すために、「STAPじゃなくてESでした」などという陳腐な作り話を公式発表するとはいささか考えづらい.

このようにして1~9の信憑性の低さを一つづつ指摘できるのですが、微細の積み重ねで全体が見通せるかというとかえってややこしくなってしまうような気がします.もっとこう概括的に素直に、STAPが否定された経緯を振り返ってみてはいかがかと思います.そこで、、、

小保方がマトモな奴だったとしたらと考えてみる
刺激を受けたマウス細胞が初期化したという画期的な発見があった.小保方の論文には、捏造・剽窃・改竄などどこにも無く、小保方が世界に向けて発信した「論文に書ききれなかったノウハウ」に従ってSTAPの再現に成功した研究機関がポツリポツリと現れた.iPSに引き続き、日本人の快挙と浮かれる日本.
論文発表前に理研がSTAPの特許を出願済みだったのは云うまでもない.特許の発明者には、バカンティというUS人の名が在った.小保方はバカンティの研究室で働いていた折、バカンティからSTAPのアイデアを伝授されたのである.これまた日本人が好む美談ではないか.
一方でUSでは、日本人に手柄を譲ってしまったバカンティが批判の矢面に晒されている.

小保方発の陰謀論に取り憑かれた者達よ、考えよ.
どうしてこのようなハッピーな成り行きに成れなかったんだと思う?
答えは簡単です.
小保方があまりにもプアだったから
STAPの歯車が狂ったのは、小保方が実験ノートすら満足に残せず、検証委員会に実験ノートを提出できないくらいだった.そんなだから論文は捏造・剽窃・改竄の3回死刑レベルと目も当てられない.しかも誰にもSTAPを再現できず、小保方本人ですら再現できなかった.もうあまりにも状況が悪すぎてリカバリできないでしょそんなの.小保方と理研に原因があると判断するのが妥当です.
それでもなおUSの陰謀を信じたいですか?

どうしても陰謀論にこだわるなら
まぁわたしも陰謀論は好きなので、STAPをどうしても陰謀論的に読み解くとするならば、全く違う陰謀論を立てることができます.

まず状況を観察してあまりにも不自然な点を粗探ししてみます.

ES細胞がどういう経路で混入されたのかというミステリーは大きな謎、不自然な点ですね.

しかしわたしが最も不自然に思うのは、
どうして小保方はあれほどまでにプアなのか?
です.

ここからは飛躍です.アソビですがね.

【ヒラサカ製STAP陰謀論】
骨子: 小保方は、わざとプアに振舞ってSTAPを自ら潰し、理研に復讐したに違いない.
バカンティ教授の下で働いていた時は働きやすかった.バカンティは小保方のことを修行段階ではあるがとても才能のある研究員として遇してくれた.さらにバカンティはSTAPという素晴らしいアイデアを授けてくれた大恩人となった.
ところが、理研で若山の部下として働き出すや否や、STAPの研究は若山主導で計画され、小保方はただのテクニシャン扱い.理研に対する不満が募った.
やがて若山が山梨大へ異動したため若山の部下ではなくなったが、今度は笹井の下でリーダー格にされるや、実力を超えた一人前扱いにあたふたするようになった.natureへの論文執筆も小保方の能力をいささか超えるものだった.
STAPの特許出願の段になって、理研はバカンティ教授を筆頭発明者にすることすら拒絶するという強硬な態度で、小保方はそれに心を傷めた.本来は無関係な若山まで発明者に割り込んでくる始末.
小保方は密かにバカンティと連絡を取った.バカンティと小保方は、理研をボロボロにしてやろうと企んだ.実験ノートを隠蔽し、ES細胞を混入し、公表資料ではSTAPを再現できないように仕組んだのだ.小保方にとっては肉を切らせて骨を絶つだが、恩師バカンティに報いるべく進んで不利な立場を選び取った小保方であった.
しかし事態が想定の最悪へ進んでしまったのは誤算であった.身の丈を超える論文を書かされたため、論文の瑕疵が指摘され、それがアダとなって科学者としての前途が途切れてしまったのである.
小保方としては会見で精一杯の表現でSTAPの存在を主張したが、それとて負け犬の遠吠えとしか受け止められなかった.今、STAP HOPE PAGEで「真のSTAPレシピ」を公開し、どこかの研究機関による検証成功の報を待っている.中華企業でもどこでも、わたしを雇ってくれる研究機関があれば、そこに参加する所存だ.

以上が、ヒラサカ製STAP陰謀論であります.USの陰謀とかありきたりな事を云ってないでもっとドラマのある、人の匂いのする陰謀を仕立ててくれよな.

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次回予告

理研自らがSTAPを否定した.科学の成果どころか、不正のデパートになってしまったSTAP.

だがしかし、STAPの権利化(特許)はまだ生きているんです.だから、USの陰謀を信じている人々が危惧しているほど事態は悪化してません.特許については次回で書きます.

STAP特許について理解すると見えてくるんですけど、
STAPについての小保方の貢献は、小保方のオジサンキラーによって、バカンティおじさんからSTAPを伝授された事に尽きるんです

かしこ

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3 件のコメント:

  1. 今日はん田コーヒーによって味噌カツサンドを食った。
    4つ切りにしてもらって、1個お持ち帰りというのはどうでも良いが、
    カツはトンカツ風しかし肉の線維がテグスのように細くなくて、毛糸みたい。
    脂肪もそれっぽいのが端にあって・・日本は技術が進んでいてこんなのまで作れるんだ。

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    1. 駅で売られていることのある「まいせん」のトンカツがそんな感じと思います.これは肉なのか?と思いつつ、、、、

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    2. 米○成形肉で出てきました。

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