スェーデンだかデンマークだか知らないのだが、ノーベル賞の授賞式が終わったぐらいの頃合かと思います.オートファジーの生物学者が受賞するんだそうです.オートファジーはアポトーシスとは違うのかね?という疑問を呈するわたくし.
今年のノーベル物理学賞には、重力波天文学の受賞は確実かと思っていたのだけど、そうはならなかったのは審査の時間が足りなかったからかもしれない.来年は受賞すると思う.
わたしの記憶が正しければ、重力波検出器実現には、とある日本人物理学者の貢献が必須だったはず.重力波で空間が歪む長さはあまりにも微少なので、不確定性原理に遮られて重力波検出は不可能なのではないかと危惧されていた折、条件によっては不確定性原理を超えられるよと言ったのがその日本人.当ブログで、こちらの記事とこちらの記事で触れた人.重力波天文学のノーベル賞には小澤正直さんも共同受賞できたらいいですね.
本題に戻ります.未だに検出できてないダークマターを軌道上で検出できたかもしれないというビッグニュースがあります.でも報じているのはなぜか産経だけ.英語のニュースソースを検索したけど見当たらなかった.
http://www.sankei.com/life/news/161209/lif1612090004-n1.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1612/09/news061.html
http://news.livedoor.com/article/detail/12392120/
たった数回の反ヘリウムの検出が、ダークマター同士の衝突で生じた結果と云えるのかどうかはまだ怪しいらしい.
その検出器を紹介した2013年の記事ならありました.写真だとサイズがさっぱりわからん.様々な粒子をゴマンと検出するこの装置のoutputを解析すると、ヘリウム3が数回検出されたみいだ~ということのようです.
https://science.nasa.gov/science-news/science-at-nasa/2013/14apr_ams/
まだ粒子加速器が無かった頃、素粒子実験には宇宙線の検出が使われていました.その後粒子加速器がどんどん巨大になって、最新のLHCは山の手線と同じサイズだそうですが、もっと大きくしようとすると多額の建設費も電気代も払えないところまで行き着いてしまって、またしても宇宙線検出で素粒子実験をする時代に回帰したのかいなと、旧き良き時代を懐かしんでしまったわたしでありました.
ダークマターよりももっとすごい宇宙の秘密であるところのダークエネルギーじゃないので念のため.
かしこ
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