2017年3月24日金曜日

怪作アニメ「ひるね姫」、なんだ?あれは?

興行収入が初週から爆死しているといわれる「ひるね姫」、そういうことならせめてわたしぐらいは観てあげなくちゃいけないかなと思いました.神山監督にはいろいろとお世話になった恩義もありましたし.
←主人公JK ココネ
23:55に上映終了する回だったので無理もないかもですが、六本木TOHOには自分を含めて5人しか客がいませんでした.

見終わって、、、作られるべきでなかった怪作、としか言う気が起きません.ひら的には、新海誠の「星を追う子ども」に匹敵するしっちゃかめっちゃか度だったと思います.

あらすじは、、、と書こうと努力しても、書けません.だってスジが無いんだもん.

気を取り直して、ストーリーの要点を箇条書きにするのがせいぜいかな.
●ココネは、夢世界と現実世界を往復する
●夢では、クーデターを企てる悪人と、国王の娘(魔女っ娘)の小競り合い
●現実では、自動車会社の創業者追い出しを画策する取締役の暗躍
●主要キャラ達が夢と現実で一人二役になっている
●ココネは、夢=魔女っ娘、現実=自動車会社創業者の孫 の一人二役である
●夢では、魔法で巨大ロボットが闘う
●現実では、2020年東京オリンピック開会式に自動運転車を導入するprojectが社是で、母が開発した自動運転ソフトのソースコードの奪い合いが争点
●ココネは基本的にバカなのだが、なぜか判らんままに夢でも現実でも勝利し、繁栄を勝ち取る

夢世界転生と自動運転という乖離がありすぎる要素の結合に、次のように失敗してガタガタになってます.
夢と現実の2重構造の必然性がほとんど感じられない
●魔法で勝ったのがどうして現実の勝利と結びつくのかが不明 (逆も同様)
●母の死が物語のキーなのらしいが、死に様がよくわからない
●たかが自動運転の実現ごときは物語の根幹としてふさわしくない

この脚本でGOした製作委員会の蛮勇に敬意を表したいです.

「ひるね姫」は黒歴史として神山監督に先々まで祟ると思いますぞ.これを作ってしまった次に仕事のオファーが来るのかな? 心配しちゃう.

エイメン

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