2017年4月27日木曜日

proxxonフライス盤をCNCに改造する (25) inkscape gcode-tools 領域塗り潰し

proxxonフライス盤のCNC改造は、ハードウエア的にはペンホルダーを製作しているところです.

それはさておき今回は、ソフトウエアの話題です.

お絵描きCADとしてinkscapeを使っています.inkscapeについての過去記事は、
(16) ベクタースキャン、InkscapeのG-code変換はバグ?
(17) ベクタースキャン、InkscapeのG-code変換をなんとかして使う
(22) キャラをベジェ曲線トレースしてみた

inkscapeで描いた画像をXYプロッタ的に描画させたこともありました.
 (18) ベクトル画像を初描画した
だがしかし、出来上がりに不満があります.オブジェクトの外形線を描画したいわけじゃないんです.黒はちゃんと黒く塗りつぶしてくれと言いたい.

この、オブジェクトをどうやったら塗りつぶせるんだ? という疑問がようやく解けました.それが今回の話題です.

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↓100x100mmのひらさかをinkscapeの画面上にpathで描いた状態です.これを少し弄って正体を暴いてみます.
↓下記の操作で、塗りつぶしなし、外形線を黒くしてみますと、、、
↓こんな風に、pathで外形が描かれた白抜きオブジェクトが正体なんですね.これをGcode変換したのですから、外形線のトレースになってしまうのもむべなるかなです.
↓ゆえに、この白抜きオブジェクトを如何にしてpathで塗りつぶすかが仕事になるわけです.GcodetoolのTools libraryへ入ってゆきます.
↓cylinderを選択してApplyします.cylinderとは、円柱形の切削工具のことと思われます.
↓すると緑色のパラメータ表示が出てきます.diameterを0.5mmに変更します.これはcylinderの直径で、一筆書きの太さに相当します、たぶん.
↓つぎにGcodetools→Areaへと入ります.
↓Areaタブが開くと思います.
・Max area cutting curves = 50 の意味は、これからdiameter=0.5mmの一筆書きで黒く塗りつぶすわけですが、ある太さを塗り潰すための回数を最大でも50回の一筆書きまでとするという意味です、たぶん.  外形線から内側へトレースしてゆきますので、この数が過少だとオブジェクトの中央部が白く残る結果となります.
・Area width = 4.0 の意味は、塗りつぶす領域の最大幅mmを指定しています、たぶん.少し大き目にしておけばよいと推測します.ただしバグが有るようで100mmなどと超巨大にするとゴミが生じますので注意しましょう.
・Area tool overlap = 0.1 の意味は、0.5mmの筆を、0.05mmだけ重ねて描画するという意味です、たぶん.
・塗りつぶしたいpathを選択状態にして、Applyを押します.
↓すると、薄いグレーの描線で塗りつぶされます.
↓薄いグレーの描線はまだpathではありません.ひらさかを選択してから、Object to Pathを実行しますと、薄いグレーの描線もpathになります.
↓作業もようやく終わりに差し掛かりました.Gcodetools→Path to Gcodeへ.
↓生成されたGcodeファイルをviewerで確認すると、黒い部分を舐めるように切削するようになったことがわかります.
↓拡大するとこのように、何度も走行して面を形成していることがわかります.

これにて、塗り潰しは判ったのですが、クロスハッチをやる方法はまだ不明です.

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かしこ

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