30年以上前のTVCMで、「機械をつくる機械」というコピーのたぶんヤマザキマザックのCMがありました.なるほど上手い表現だわと思いました.
わたしのCNC改造版proxxonフライスの初仕事はマシン自身の部品の追加工をさせました.すこしだけ「機械をつくる機械」な気分.
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既報ですが、XY軸にどのようにステッピングモーターをつけるか?という考察が追加工の発端なんです.
↓この写真は海外の改造事例でして、proxxonフライスのオリジナル状態の僅かな変更でステッピングモーターを取り付けてあります.わたしもこのようにしたかった.
↓しかし、わたしの改造事例では緑色の部品を捨てて、替わりに六角支柱を立てる構造にしました.
↓緑色の部品を捨てた理由は、赤い法線が斜めっているからなのでした.つまり面にテーパーがかかっているの.(ダイキャストの型抜きの都合だと思う) これじゃぁステッピングモーターを付けられません.
海外の改造事例が緑色の部品を温存できているのは、きっと追加工して平面出ししてあるからだと思うんです.
↓それでわたしも緑色の部品を追加工しました.つるつるのピカピカですから、気持ちいいわ~.
この追加工部品を活用して、XY軸を再度改造し、海外事例のような構造にしたいと思っています.
以下は初仕事風景.
↓追加工前の部品をXYステージに固定したところ.天面が底面と平行になるように削るのが目的.
↓ゆっくりと削っております.刃のサイズは6mm.
↓出来上がりは平面になってピカピカです.
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平面に削る簡単なGRBL codeを使いましたので解説.
G21 数値単位がmmである
G00 X0 Y0 ホームポジションへ移動(G00は移動コマンド)
G01 X60 Y0 F10 10mm/minで(60,0)へ (G01はスピード指定付き移動コマンド)
G01 X60 Y5 F10 (60,5)へ
G01 X0 Y5 F10 (0,5)へ
G01 X0 Y10 F10 以下同様にしてジグザグ走行する
G01 X60 Y10 F10
G01 X60 Y15 F10
G01 X0 Y15 F10
G01 X0 Y20 F10
G01 X60 Y20 F10
G01 X60 Y25 F10
G01 X0 Y25 F10
G01 X0 Y30 F10
G01 X60 Y30 F10
G01 X60 Y35 F10
G01 X0 Y35 F10
フライスの刃の直径が6mmなのに対してY軸は5mm送りですから、このcodeによって60x35mmの範囲を平らに削る結果を得られます.
Z軸はどうしたって? 手動で決めました.
モーターのON/OFFはどうしたって? 手動でONしました.
ちなみにGRBL codeでM3,M4,M5という行を見かけたらそれはモーターをON/OFFさせるコマンドです.
かしこ
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