久しぶりの「福祉・医療」シリーズです.
車椅子にペットボトルホルダを着けて欲しいとのオーダーを貰いました.
仕様は、、、
・左手オンリーで500mlのペットボトルをスポスポ出し入れできること (布製はダメ)
・ぶつけても壊れないこと
・着脱可能であること
・容易に外れてしまうのは困る
・ステップの開閉動作を妨げないこと
この仕様を網羅するのは、車椅子の現物を見るとなかなか難しいのです.車椅子の足元にはホルダのような異物を取り付ける場所が案外無いものです.1ヶ月ぐらい考えました.
結論が出ましたので実装事例を報告します.
↓ペットボトルホルダを装着した状況です.これを見ただけではどのように付いているのか判らんでしょう.車椅子はYAMAHAの電動ユニットを使ったよくある製品です.
↓ホルダの構造はこうなっています.頑丈さのため塩ビパイプの継手を利用しました.塩ビ継手に金具をネジ止めしただけです.ネジは5mmで、塩ビ継手にタップでネジを切ってあります.
↓ホルダを下からみた構造です.四方からネジを入れてあるのは、ボトルの落ち止めです.ホルダの構造はこれが全てです.意外と簡単.このアバウトさが大切です.
↓ホルダの裏側を見たところ.金具を車椅子の水平部材に引っ掛けてあるだけです.ステップの端部が金具の上に覆いかぶさる形なのでホルダが脱落する心配はありません.
↓見下げアングルです.↓そして、金具で引っ掛けただけというアバウトさゆえに、ステップを回転させるのをあまり妨げません.このくらいまでステップを開ければ移乗の妨げにはなりません.
↓ホルダを外すときは、まずステップを外してから、ホルダの金具を外します.
ペットボトルホルダの構造については以上です.
部材について、
↓ペットボトルホルダ本体の排水用塩ビパイプ継手は、TS-S65です.65mm UV管の継手です.
↓金具はダイソーで調達しました.
2mm厚のステンレスで、長さは250mmだったかな.
価格は¥108です.
これって本当にステンレスなのかな? スチール+クロムメッキっぽく見えます.大抵のステンは硬くて曲がりませんが、この商品は柔らかくて、プライヤで掴むと曲げることができます.U字に曲げて利用しました.
かしこ
平坂さんのDIY記事は、面白くてためになります。創意工夫ですね。
返信削除それにしても、塩ビ管って、なんでぜんぶねずみ色なんでしょう?
もっとカラーフルだとたのしいのに。
お褒めの言葉、感謝の極み、、、
削除大きなホームセンターにいくと、透明なのと、ゴキブリ色と、紺色のパイプを見ることが出来ます.耐熱品だったか忘れたけど.
ピンクやホワイトがあれば使いたいです.