中目黒の目黒川でも桜が咲き始めた.中目黒駅は殺到する花見客で阿鼻叫喚の地獄絵図な季節の到来だ.来週末がピークかねぇ? 近隣の飲み屋さんは2weeksで年間ボーナスを稼ぐくらいの利益を目指して休みなしで頑張れ! (実際桜の季節にお店の人はヘトヘトになるらしいよ)
↓花見客をよそにわたしはひきこもりでAV機器の自作中だ.
いま製作中なのは、パーツによる音質差を評価するためのテストベンチである.
全体面積を考えるために基板を置いてみただけなので、配線はこれからである.
①赤外線リモコンでリレーを切り替えるコントローラ (Arduino)
②スピーカー切り替えリレー
③TPA3116のサブウーハアンプ
④PCM2704のDAC
⑤TA2020のアンプ
さて、本日のお題であるところのPCM2704が載ったDAC基板はこのようなものである.
PCM2704はいわゆるHiRes DACではなく、16bit 48kHzでダラ~ッと再生する仕様だ.
光/COAX出力が装備されているが、ここではUSB入力→analog出力で使う.
なんでこれを持っているのか記憶がないのだが、中華通販で気まぐれにorderしたんだろうと思う.中華通販で¥850ぐらいで買える.
IC packageにはBBの文字が刻まれているので元はバーブラウンによる設計/生産品なのだろう.名門バーブラウンもTIに買収されてしまったのだなぁ....
windows7にUSB接続したら、なぜか何もせんでも認識した.OS標準でPCM2704のドライバが入っていたようだ.
PCM2704ボードで鳴らしてみた.音質はどうだったか?
旭化成のDAC AK4490と比較してのハナシであるが、明確明瞭に音質が悪い.
AK4490でフツーにステレオで聞いている音の拡がりを基準とする.
ところがPCM2704に切り替えると1.5chにダウングレードしたみたいな痩せた音になってしまう.なんだよてめーシャキッとしろよーと言いたくなる音質だ.東一局で親に倍満振り込んでしまってぶっ飛び寸前でやる気が失せたような気分になってまう~.
AK4490についての投稿はこちら
電源などを強化して音質改善を試みたい.もしも成果があったらレポするね.
追記:さっそく改造してみた
以下の電源強化menuをやった.
①USBバスパワーだったのでいくらなんでもそりゃないわと、外部シリーズ電源から清浄な5Vを供給した.PCM2704には3.3Vの動作モードも可能なのだが、パターンCUT不能な状況とみられたので3.3Vモードは断念した.
②5Vに680uFを追加
③電源パスコンを強化.0.1uF→1uF,22uF
④ベタGNDを強化.この基板はせっかくベタGNDにしてあるのに、ビアが少なくて結局のところGND島やGND半島が出来てしまっているので少しでもGND安定性を補ってやろうという恩情だ.
音質はウルトラ改善され、AK4490とPCM2704の差は縮まった.聴きっぱなしでいると「あれ、いまどっちだっけ?」という具合に耳慣れしてしまう程度にはなった.
それでもPCMに慣れた耳でAKに切り替えると「やっぱ旨味成分がリッチだぁ」と気づかされることになる.音の拡がりも情報量もAKが優れる.
なぜだか判らないが、AKの音の定位はスピーカーの左右に拡がって存在する.PCMの定位はスピーカーの中央に存在する.ゆえにPCMの音はどことなくラジカセっぽい.
以上、PCM2704を盛大にディスったが、きちんとケアされたプリント基板ならラジカセ以上ぐらいの音は出るので、PC audioには充分な音質と思う.値段の安いICなので文句を言う筋合いはないってとこかと.
でも、パーツ違いを聴き比べする用途には性能が足りないだろうなぁ.
かしこ
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