2020年10月7日水曜日

紙に含侵させて硬くするに適した塗料は? (完結編 自作松脂ニス)

表題の件について、第1回では市販の油性ニス・ラッカーを試してみました.
紙に含侵させて硬くするに適した塗料は?(プチ惨事)

第1回の結果は、ニスがいいかもだけど、そんなに満足は出来ませんでした.

今回は、自作の松脂ニスを使ってみます.良好な結果を得ました.

↓写真ではさっぱり判りませんが、ボール紙の右半分が松脂ニス含侵部分です.カチカチに硬くなっています.

まずは松脂ニスを自作します.
↓amazonで¥700ぐらいで買える松脂がこれです.ほとんど粉ですが、大きなかけらは1cmぐらいあります.
↓なんの根拠もありませんが、20gの松脂をJIM BEAMの空きボトルへ投入.アルコールは70gを投入.アルコールは消毒用の77%度数のものを使っちゃった.無水アルコール持ってないんでね.5分ぐらい振ると溶けます.松脂は粉だとすぐに溶けるけど、かけらはなかなか溶けません.
↓松脂20g+77%アルコール70gが溶けた状態はこれ.泡立ちようといい色といい、おしっこみたいです.

これにボール紙を漬けて10秒ぐらいで引き出します.30分ぐらい乾燥させます.

なのですが、この時点ではあまり出来が良くありません.
1)ボール紙が歪んでしまう
2)松脂がべたつく
3)あまり硬くない

そこで第2工程です.
・アイロンを用意する
・高温のアイロンでボール紙をプレスする
・最初に、23%の水分がジューッと蒸発するので、水分が出なくなるまでプレス
・アイロン台の場所を変えて再度プレス
・アイロンを外すとボール紙が再び歪んでしまうので、冷めるまで手で押さえる

これでボール紙がパキパキに硬くかつ平坦になります.冒頭の写真がそれです.
松脂は高温で溶けるので、アイロンの加熱により浸潤して紙がパキパキになるように思われます.

かしこ

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