中国工場撤退補助金の件

中国の工場を畳む．撤退費用を国が補助する．zakzakの記事によるとその助成金に応募殺到だとか．

これまで各国は経済性を重視して、その代わり中国の悪事を見逃して来ました．しかし今やUSがあの通りですから経済を蔑ろにしてでも安全保障を優先するように舵が切られました．ミサイル飛ばすだけが戦争じゃなくて、経済を蔑ろにしてでもヤルと言った時点で戦争の始まりとわたしは見ます．第３次は米ソ冷戦とカウントしとくとして、今度のは第４次大戦てことで．

なにせUSが買わないと言ってるのですから、思いっ切り中国にカネをぶち込んでしまった日本企業も炙り出されるように撤退縮小を余儀なくされるのは当然の成り行きかと思います．

わたしは2010年までは中国に出入りしていました．もう10年も昔の事ですけど、当時既に日本企業の撤退は静かに進行していました．以下ではそのハナシを．

日本企業が中国に製造工場を建てまくってた1990年代までは金が儲かって良かったらしいです．理由は政治情勢ではなく、中国人労働者の賃金が激安だったから．

わたしが頻繁に中国に出入りするようになったのは2000年代に入ってからでした．その頃にはもう最低賃金が３〜４倍に値上げされて旨味が薄れたと聞きました．1990年代の中国人出稼ぎ労働者の賃金は日本人労働者の数10分の１で、2000年頃に同10分の１まで上昇したイメージで大体合ってると思います．

2000年代後半になると、中国西方地域にも急激な開発の波が押し寄せ、深セン地域への出稼ぎ労働者が減ってしまい、とにかく労働者が集まらない．労働者は好条件を求めてすぐに辞めるわで困った状況でした．当然賃金もジワリと上がり、日本人労働者の８分の１などと益々旨味が減る有様だったと推測します．

2020年の現在、新疆ウイグル自治区の工場でウイグル人を強制労働させているとUSは非難しているわけですが、それは在中国工場の工賃を先進国比10分の1未満にしたーいという経済性追求に端を発すると考えられ、如何にも中共や漢人のやりそうな事と思えます．奴隷経済．

2008年頃の中国に戻りますと、深セン地域で日系工場同士の「合併」がわたしの身の回りでポコポコありました．日本電機メーカーからの発注が細るのを受けての縮小均衡の面は有ったにせよ、どうして廃業でなく合併だったのか？

それには理由があります．中国進出日系企業だけの特典として、撤退する際に設備も資産も全部置いてけ、というクソ法律が課せられているそうです．

なので事実上の撤退だけれど身ぐるみ剥がされないように「撤退でなく合併ですから」という言い訳を採用した、、、それが日系工場同士の合併の事情だったようでした．

つまり、中国工場のエクソダスは既に2000年代後半から静かに進行していて、とくに中小部品メーカーは着々と中国から足抜けしつつあったとわたしは見ています．中共による「ノウハウ盗んだからもう日本企業は要らない」が背景に在ったとも思います．

以上のように、20年前から徐々に不良債権化してきた中華工場ですから、そろそろ本気で損切りしてもいいんじゃね？ 1990年代の中国でいろんな面でenjoyしていた当時の経営者は引退し息子の世代になっているでしょう．中華おねえちゃんへの未練ぐらいは残っているかな．

最後に、経産省の中華撤退補助金とは「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業」のことだと思います．露骨に中華撤退名目ではないですね．新型コロナの流行に伴って生じた生活物資の不足を反省し、重要品は国内製造に切り替えたく、国内製造への切り替え事業を公募し、認定した事業に補助金を出しますとの仕組みらしい．なので中華撤退→バングラに工場新設は該当しそうにないです．

マスクの品不足については、まだ中国人観光客がダダ洩れだった頃に奴らが日本国内で買占めしてしまったのも原因の一端だったと思うので、非常時に重要な生活物資の外国人への販売禁止も併せて行う必要がありますよね．それじゃないと日本は有難い供給源になってしまうだけですから．でもそんな規制ってできるのかな？ 雇われ日本人の調達隊が組織されそう．

＃トランプさんコロナで39度って、面白すぎるだろ、ぎゃははのは

かしこ