いま新幹線の車中。名古屋で外人がドカッと乗って来て周囲の三人掛けの席が埋まった。いつも空いてる16号車でこれならどの車両も混んでるのだろう。
二人掛け席に座っているわたしの隣に中年女性が座る。そこまで満席ってあり得なくないと見回すと案の定二人掛け席までみっちり埋まる程の混雑ではない。
一体コイツは何だと思ってたら2分ほどで1つ前の空席へ移動。さらに2分後にはまた席を立って15号車へと消えていった。挙動が変。無賃乗車か?
挙動が変で思い出した若い女のハナシをしよう。
当ブログではもうすっかりお馴染みになったM先生の医院へ行った時のこと。
ビルへ入りエレベータホールへ向かう距離20m程の通路で、わたしの前を若くてスタイル良好かつ品の良さげな女性が歩いていた。
何を思ったか突如として彼女はEVへ向かって走った。その走り方が妙なのだ。腰を下げ、抜き足差し足忍び足といったなるべく足音を立てない妙な走り方。吉本新喜劇に似たのが居た気もする。
EVホールへの角を曲がって姿を消した彼女を「何だあれは?」と見送って数瞬後、その女子がEVの方からあの忍者の足取りで脱兎のごとく引き返して来るではないか。「うわっ」とのけぞり気味に正面から彼女が目に入る。
グリーン系で身体のラインが出るニットの上下を着用。靴はジョギングシューズ。マスクはご時世ゆえだが花粉症の季節でもないのに目にはゴーグル。ボブヘアを後ろで結いて目深にキャップを被っている。軽く変装でもしてるつもりのようだった。
女子が去ったのでわたしのみがEVで中層階へと上がる。M先生の医院は目の前だ。
M先生の医院へ入室しようとしたわたしは電撃を受けたかの如く足を停めた。さっきの謎の彼女がわたしよりも先に来て受付中だったのである。ありえん.....
わたしはEVひとつの最短ルートで速やかに上ってきた。
だが謎の彼女はエスカレータで途中階まで上がり、そこから非常階段を走って登るしかなかったはずなのだ。ビルの構造からそう推察される。
なのに先回りとは一体この女はどういう脚力なのか?
わたしが受付を済ませ待ち合いの椅子に座った時、謎女は診察室に入ったらしく姿を消していた。たぶん。
M先生の診察を終えたわたしが会計を待つ段になると、謎女はそこに居た。居たのだが、、、振る舞いが異様。鼻先3cm程の距離で壁を向いて立っているのだ。壁と会話できる能力者かと思った。
謎女本人には会計待ちという意識はあるようで、会計の方をチラ見している。だが壁に向かうポジションが会計からは死角なのだ。会計から隠れて壁に向かって何するものぞ。
呆気にとられるとはまさしくこのことで、謎女の一挙手一投足をまじまじと凝視するワタシも毒気にやられてかなり異常な佇まいだったと思う。やがて壁に向かうのに飽きたのか謎女は医院から出て行ってしまった。
えっえーっ踏み倒し?と椅子からずり落ちそうになるのを堪らえていたらXXXさーんと窓口の人が誰かの名を呼ぶ声がした。次の瞬間、あの独特の足取りで謎女が医院の外から走り込んで来た。恐らく廊下で壁に向かって突っ立っていたのだろう。
謎女は会計して帰って行った。
謎女よ、君は内科ではなく心療内科とかそっち系に行くべきではないだろうか。
いやもうホラーだったよわたしにとって
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冒頭の挙動不審無賃乗車オバサンは16-15号車の中間で立っていた。トイレに行っての目撃情報。
ったくどいつもこいつも。
えいめん
ビル…EV…それは裏世界の住人じゃ...。
返信削除裏世界ピクニック~
削除青い光にご用心を!? ^^;)。
削除そうそう、「テンスラ…」も劇場版(オリジナルエピソード)やるって。
転スラって客層が太いですね.なんであれほど...
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