2026年5月31日日曜日

アニメを「作れば売れる」時代の終わり

ITmediaにアニメの赤字についての記事が載った.

KADOKAWA、ポニー、TBS、3月決算でアニメが赤字です~と言ってる会社多数.

同様に他の製作会社でも似たような寒気を感じている.会社によって明暗がある.そんなコトを書いている記事で、そんなに目の覚めるような内容ではないので別に読まなくてもいいでしょう.

ヒラサカ的に思う事がある.

↓現状をこんなかんじと位置付ける
・ヒットが確約されたようなBIG TITLEは喰らいつくしてしまった
・なろうもネタ切れ飽きられ
・業績好調な製作会社は、IPビジネスをねちっこくやってるのが奏功している

この現状って「原作依存型アニメ大量生産」の成れの果てだと思う.

もちろん日本のアニメが好調である大きな理由は、ぶ厚いヲタク生態系の中でたくさんの漫画家や小説家という個人がいろんな実験的作品を出していて、そういう原作をアニメ企画が拾うからだと言えるだろう.

でもさすがに、原作依存型にもネタ切れ感がないだろうか? 食らい尽くす速度があまりにも早すぎるんじゃないかね?

なんでこんな小品がアニメ企画に上がるんだ?って思うアニメが多いじゃない.今期だと、「霧尾ファンクラブ」「左ききのエレン」「灰原くんの強くて青春ニューゲーム」「一畳間まんきつ暮らし」は企画のハードルが緩いからアニメ化されたけど、委員会がシブチンだったら企画会議で落とされてたんじゃないか?

冒頭の記事によると「配信ライセンス料が頭打ちになってきた」らしいので、今後は企画が厳選される方向に切り替わるんじゃないかね? それでいいと思う.


以上のような流れで「原作依存型のアニメ大量生産」がキツくなってきたとして、、、
ひら的な願望は「監督や演出家の名で集客する企画」がもっと増えるように業界構造が変化したらいいなと昔から思っている.

でも残念ながら監督の名でアニメを作れる人は少ないよね.
 富野、宮崎、押井、庵野、新海、
これに新顔として、
 鶴巻和哉、
が入るかもしれない.
一時有名になった、
 長井龍雪、
この人はちょっとサボり気味で名声を下げつつある.軽く拗らせてる.

だけどさ、優秀なアニメ監督は他にもたくさんいるからね.でも埋もれていてマイナーなままだ.残念だ.

日本のアニメ市場は監督の名前で売れる構造になっていない.
それなのに、
 富野、宮崎、押井、庵野、鶴巻、長井
はどのように名前が売れたのかというと、まず作品が絶大に評価されて、後追い的に雑誌interviewみたくなってパブリシティに火が点いた形.つまり、監督の名を売ろうとする気が基本的に無いんだよ.恐らく監督本人にもないし、恐らくプロデューサーにもない.だから監督の名声はよほどの事がなければ上がってこない.

だけど、強引に名前を売った事例は無くはない.
 1)ジブリの鈴木Pが宮崎駿を売った
 2)新海誠が自分で名を売った

鈴木Pは元々宮崎駿の才能に惚れ込んで一緒にやりたかったヒトだから、MIYAZAKIを世界へ発信するのは鈴木Pにとって必然だったのだろう.

新海誠はアニメ業界で唯一の事例だと思う.下積みが1度もない.最初から監督やってた.
それだけじゃなく「星を追う子ども」までは自分で集めたカネで作ってた.
ところが「星を追う子ども」が駄作で失敗して、東宝に身売りした.
東宝のカネで「言の葉の庭」を作り、その次も東宝で長編「君の名は」を作った.
「君の名」は自分を殺して、失敗しない、サービス満点で作って250億円の男になった.
名声を獲得するチャンスをしっかりモノにしたわけだ.
だから新海誠は日本のアニメ業界で唯一の、セルフプロデュースで監督になって世界的な名声を享けたヒトだといえる.

他のアニメ監督にも、新海のようなガツガツした振る舞いを期待したいものだ.

先だって公開されて売れなかった「パリに咲くエトワール」は、
 ・監督 谷口悟朗  (コードギアス監督)
 ・キャラ原案 近藤勝也 (魔女宅作画監督)
を前面に出して売ろうとしてたけれど、谷口+近藤という点よりも「また他人が作ったジブリだよ」というところばかりが視聴者の受け止めだったと思う.難しいね.


まとめると、、、
・今後は企画がシブチンになってゆくのだろう
・アニメがインフレしていた時期は、どこの誰かわからん奴に監督をやらせてた
・企画が厳選されるようになってベテラン監督が起用されるように変わったら良い
・ミドルクラスの原作を腐らせるのも、はたまた好評に持ってゆくのも、アニメ監督の手腕次第なんだから
・長期的には監督の名前で売れる業界構造を希望する

#今年の後半で、押井守がボトムズやるな

かしこ

4 件のコメント:

  1. ソニーOB:佐藤2026年6月1日 0:31

    元々アニメは見ない方の私なんですが20年ほど前からかNHKも含めて放送局は夜遅い時間帯にアニメをやっています。どの年代に向けてのアニメ番組なんだろうって思っています。また、昔からアニメは制作費が高いと言われていたと記憶してますが夜中の番組のスポンサーでペイ出来るのかだろうか?と思ってしまいます。

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    1. みんなエアチェックで視聴するので、放送時間帯はどこでもいい、放映料が安いのが嬉しい
      そんな事情で深夜へシフトしていったみたいです

      制作費は、
      激安ドラマよりはアニメは高いかもだけど、
      トレンディドラマよりは全然安いようです

      あと雨が降ってロケ延期とか、
      あのちゃんが降板しちゃうとか、
      俳優が覚せい剤とか、
      そうゆうイレギュラーがアニメは少ないので予算を組みやすい

      TVCMではペイしないで、
      プラモデルを売るのかなと
      BDはもうあまり売れませんが
      替わりにnet配信はたくさんお金をくれます

      あとパチンコもたくさんお金をくれると思います

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  2. 神奈川県人
    深夜帯でアニメを放送する理由のひとつが「TVで放送されている」というアドバンテージの為みたいです。
    同じ作品でもOVAでしかないものと、深夜3:00であっても地上波で放送されている事が、作品の値段アップの理由になります。(個人の妄想です)

    昔はTVKでアニメを深夜放送するパターンがあったのですが、最近は各TV局やTokyoMXで殆ど網羅していて、TVKでアニメを殆どやらなくなってしまいました。
    最近の傾向として、地上波のアニメ放送時間帯が重ならなくなっているような気がします。
    重なっても2局くらいなので、何とかギリギリ録画できない事はなくなりました。
    数年前までは週末に各局の放送が重なってしまうので、HDレコーダ3台で録画していた頃もあります。

    最近はアニメーション作品のデジタル化が進んで、人間がすべて手書きで書かない作品も増えています。
    たとえばキャラがしゃべる時の口ぱくですが、昔はアニメーターがその部分だけ数カット書く必要がありました。
    今はデジタルなので、開け口と閉じ口をかいたら途中はAIで書けているのではないかと思います。
    動きも同様で腕や足の動きはアプリで書いたり、複雑な動きはモーションキャプチャー技術を使って、ベースを人が書いて、動きはソフトで作成したりするので、動きを書くのではなく、動きを作る職人さんも今は生まれているみたいです。
    (安野さんのスタジオで動画作成はPCで作成していて、キャラのアップや動きなどのメイキングをTVでやっていました)

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    1. TVKっておもしろい再放送とかもやってたんですが、
      最近はアニメやってませんか、残念であります

      MXに押し倒されたな、TVK

      アナログ放送の頃、
      TVKを受信するのって伊勢原からですと湘南平の方向へアンテナのビームを向けてた記憶ですが、
      SN悪くてゴーストが出てイマイチだったなぁ

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