2013年1月10日木曜日

これはもはやホラー! 竹中平蔵がゾンビのように復活

維新にすり寄っていたかとおもったら、自民党にすり寄ったのが成功したのか、なんとあの竹中平蔵が復活しました!  http://gendai.net/articles/view/syakai/140395

記事によると、内閣官房に「日本経済再生本部」を新設し、再生本部の傘下に民間人による「産業競争力会議」を設け、竹中平蔵が「競争力会議」のメンバーに選ばれた、とのことです.

これで、安倍が主張する「金融緩和、財政出動、成長戦略」を、大きな政府がキライな竹中平蔵が「金融緩和、緊縮財政、成長戦略」にねじ曲げようと虎視眈々と狙うってことになるんでしょう.こんな奴入れるなよなー.   >  自民殿

まぁ、自民の中にも竹中平蔵萌えな奴がたくさんいるのでしょう.困ったもんです.

小泉政権のとき、竹中平蔵は経済政策を一手に引き受けて、彼がやったのは、「金融緩和、緊縮財政」でした.金融緩和はそれ自体はプラスに作用するので、円安株高好景気になりました.ただ、金融緩和だけやって財政出動しなかったため、日銀の口座に現金がブタ積みになって金融緩和の効果が発揮されるのはスローテンポでした.小泉政権のときにそんなに景気よかったかなぁ?というのが一般的な記憶だと思われますが、そんな程度だったということです.やっちゃいけない戦力の逐次投入ってやつに似てるんじゃないのでしょうか?

今は、小泉政権の時よりももっと景気が悪いので、いまここで「金融緩和、緊縮財政」をやると、日銀の口座にブタ積みされるばかりの現金という状況はもっと酷くなると推測されます.その結果、なにが起きるかというと、景気回復のスピードが遅くなります.被災地の復興も遅くなります.なので竹中平蔵ゾンビには出しゃばらずに隅っこでほざくだけにしてもらいたい.

そんな竹中平蔵でも、民主党よりかは全然マシなんですけどね.民主党は、「金融引締、緊縮財政」でしたから、そのドツボさは皆さんがこないだまで経験したとおりです.

3者をごく単純化するとこんな関係かと.
  「金融緩和、財政出動」   安倍     速攻で景気回復            目先の財政は悪化
  「金融緩和、緊縮財政」   竹中     遅い景気回復                財政健全化一直線
  「金融引締、緊縮財政」   民主     デフレ、不景気深刻化    税収減で財政悪化

「金融緩和、財政出動」だと、目先の財政は悪化するじゃんと思われるでしょうが、その通りです.そのデメリットを帳消しにするために、景気をロケットのように回復させ、名目GDPを成長させ、借金の増加速度よりもGDP成長速度が速くなるようにマクロ経済運営をしなくちゃいけません.他の2つよりも舵取りは難しいわけですが、そのくらいやりやがれとわたしは思います.それが資本主義国家ってもんさ.

「金融緩和、緊縮財政」なんかそれに較べると簡単で、政府と金融当局が舵取りに腐心する場面は少ないです.ただ観てるんじゃなくて、竹中平蔵の優れた頭脳をマクロ経済の舵取りにもっと有効活用してほしいと思うわけですが、なんであれ「政府による恣意的な操作」がキライな竹中ですから、ただ観てるだけで済むマクロ経済運営システムが大好きなのでしょう.

「金融引締、緊縮財政」は「縮小均衡、増税」というネガティブスパイラルを招きますので、「清貧」だけが取り柄の、資本主義について行けない頭の悪い奴にしか思いつけない絵空事です.民主党主流派がその頭の悪い人々でした.もうほとんど生き残っていないかな?

かしこ


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