2013年6月16日日曜日

デジカメ cybershot DSC-W220を完膚なきまでに分解する

cybershot DSC-W220を使っていました.ところが子供が床に落としてしまい、沈胴式レンズが故障して動かなくなってしまいました.修理すると1.5万円ぐらいかかるとサービスの人に言われたので、修理せずに新しいデジカメを買うことにし、DSC-W220は完膚無きまでに分解される運命になりましたので、その成果を報告します.
↓外装を外した状態.LCDサイドに主要な部品がありました.
↓鏡筒の裏側にあるCCDはネジ2ヶでパカッと外れました.10mmぐらいのサイズのCCDでした.
↓鏡筒をバラしてる途中.絞り部品が見えます.下着が透けて撮影できてしまうと好評だった赤外線撮影モードのための赤外線通過フィルタと思われる部品がついています.赤外線撮影モードは廃止されたものの、鏡筒にはまだその機能が残っていたのかしら???
 ↓沈胴式の鏡筒を伸ばして遊んでるところ.
↓バッテリーホルダは複雑な形状のモールド部品.
↓LCDはラミネート構造なので接着を剥がすのは断念しました.バックライトの反射板とLEDが見えました.LEDは丸で囲った3つです.
↓本体上面には、スピーカやマイクがついてます.日付時刻を不揮発化するためのボタン電池はここにありました.ここらへんしか場所がなかったんだろうなぁ.
↓フラッシュのためのコンデンサは315V62uFでした.いちいちこの容量を満タンにしているならフラッシュはそれなりに電気を喰うわけだわな.
↓そしてメインPCBがこちら.これだけのシンプルなPCBでビデオ撮影までやってのけるんだから大したものだ.VHSビデオを設計していた頃とは隔世の感ありです.
↓鏡筒をバラすとおおまかに3つに別れました.
↓まずはAの沈胴部分をさらにバラすと、レンズの保護シャッターがバレてきます.外装はアルミの化粧板を嵌め込んでいるだけですからアルミではなく、部品素材は基本的に黒色のモールドです.
↓さらにバラすと絞りが外れてきました.絞りはビニールフィルムでできています.その一部に赤外線フィルタと思われるパーツがあります.
↓沈胴の主要パーツはこうなっています.床に落として故障したのはこの辺のどこかだと思われます.ちなみに中央のパーツは光学式手ぶれ補正です.
↓光学式手ぶれ補正を拡大すると、XY軸と駆動マグネットが装備されていてレンズが2次元平面を自由に動けるようになっていました.いやーこれは芸が細かいです.
↓レンズは全部で5枚で構成されていました.プラスチックレンズだと思います.
↓つぎにBの部分ですが、ピント調節であろうと思っています.モーターでレンズが光軸方向に移動する仕組みです.モーターは直径6mmぐらいなもんで、これまた芸が細かいパーツです.
↓最後にCの部分は、沈胴式を駆動するためのモーター.減速ギアが幾重にも折り重なっています.これも芸が細かい.
わたしはいろんな器具を分解したことがありますけど、このデジカメの鏡筒の複雑さには畏怖を感じました.一つ一つの部品はチャチくてこれで精度が出ているのかしら?と心配になってしまいましたが、そこまでやってコストダウンを図っていることが察知されました.手ぶれ補正は、最初に母体となる鏡筒があって、その鏡筒に無理矢理なんとかして手ぶれ機能を追加したのではないかと思われる、そこだけに浮いた存在感がありました.

これを1~3万円で買えるのはスゴイことかもしれない、、、、いままでデジカメをなめていましたが、これからは畏怖を持ってデジカメに接しようとスタンスを改めたわたしだったのでした~

かしこ


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12 件のコメント:

  1. こんにちは SさんのはSDが使えないので始めからパスでした。
    他にはニコン、オリンパス、FUJI、CANONを使っていました。
    今でも動作するのもあります。
    メモリーはSF、XDなどは入手しにくくSF->マイクロsdのアダプターは有りますので良いのですが、XDには本体内にサポート機能がないと使えません。
    CANONはCHDKという乗っ取りソフト(一時的でsdに書き込む)特殊機能を拡大できます。
    (もう1社用も出たと聞きます)

    最近のは各社横長になって携帯性が悪くなってしまった。

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    1. わたしはSDを挿してMSとして使えるアダプタで使っています.
      XDはマイナーすぎてかなり不便ですね.

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    2. ソニーOB:佐藤2013年6月16日 20:14

      その昔、ソニーがクオリアシリーズを出していた頃うちの部署でも出す予定で発表あったのですが「こんなものどこがクオリアなの?出して恥ずかしくない?」と思うほどで誰が企画したんだと思うともう技術のわかるやつはいないんだなぁと思ったものです。企画を出したのもそうだけどそれを承認した上層部もそうなんだと改めて思いました。危機感というかそれ以上に恐怖を感じましたね。
      やはり正式に出る前にぽしゃりました。やはりというか私ですらレベルがわかるようじゃ終わっているでしょう。
      クオリアというと茂木氏ですが、まだソニーと関わっているのかな?返って今では(だいぶ前から)イメージダウンだと思うんですがねぇ。

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    3. 茂木はまだいるんじゃないでしょうか? あんなのが脳科学者? 冗談じゃないっす.最も嫌いなヒトのうちの一人だ(英文風).
      クオリアは各事業部がプランを出さなくちゃみたいな状況で、皆さん苦労してたようですね.懐かしいです.

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  2. はじめまして。突然すみません、ソニーのデジ一眼のレンズ土台部分を分解するのは素人では難しいでしょうか?
    理由はその部分に塗装をあらためてしたいからです。
    どうかアドバイスいただけませんか?宜しくお願いします。

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    1. 一眼の外装をバラして好みの色に塗装したいかんじでしょうか?
      未体験ゾーンですので想像でしか有りませんが、コンパクトデジカメよりもバラすのは簡単だと思います、たぶんですが.なので分解大好きなわたしとしてはドキドキしながらバラしたい衝動に駆られます.
      ただし、ただし、一眼レフってCCDが剥き出しなのでCCDに埃が付着するとすごく残念な事態になると思いますので、自信がなければそのままお使いいただくのが無難かと思います.
      かしこ

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  3. 早くもお返事頂けて感謝しています。
    そうなんです、レンズ土台の一部のみカスタムカラーにしたいのです。
    機種はこれです。http://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-5100/
    ただ、私は塗装は出来てもカメラに関しては完璧に素人なので難しそうです…
    カメラ屋さんは分解のみなんてやってくれませんかね(´・_・`)

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    1. いいですねカスタムカラー.メタリックブルーなんかどうでしょうか?

      今時のカメラ屋さんはサービスセンターに転送するのが仕事みたくなっていて、
      かといって古いカメラ屋さんは銀塩写真のモデルしか知らなくてと、
      そんな事情がありそうに思います.
      サービスマニュアルに分解方法が開示されているかというとこれまたそうとは限りませんで、全部メーカー修理なんていうケースもありえます.ソニーのコンパクトデジカメはそうなってると思います、たぶん.

      iPadのように広く普及した機種ですと分解方法が知られていますが、この機種だと人柱になる覚悟が必要そうですねぇ.う~ん、、、

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  4. ( ;´Д`)そうですよね、、
    やっぱりかなり難しいですね。素材的には塗装は可能ですが、取り外せないとなると他所への影響がどうしても気になります。精密機械ですし、、
    私物ならリスク覚悟で挑むけど、塗装を依頼された身でして(泣)プレゼントと聞いたから是非やってあげたいけど、別の部位のカスタムを考えてみようかと思います。


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    1. 頼まれ品ですか、、、そりゃぁますます失敗できまへんですなぁ.

      でもいいですね、パールメタリックホワイトとか (笑)

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  5. そうなんです_| ̄|○
    色々策を考えて、カメラ屋さんにも行ってみましたがやっぱりダメでした。

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    1. お疲れ様でした.でも出来たらすごいです.

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