2014年3月19日水曜日

【落胆】 インフレーション理論の初の証拠となる重力波が初観測された

ガリレオが観た宇宙は手作り光学望遠鏡による画像でした.現代では、マイクロ波~ガンマ線までの広い波長範囲の電磁波で宇宙を観測するのが当たり前になると同時に、ニュートリノで宇宙を観測するカミオカンデなんていう施設も出来ています.さらに、重力波を観測する天文学装置も開発中です.

重力波というと、伝説巨神イデオンのソロシップ近傍の宇宙にバッフクランの船がワープアウトする度に、
「ベス! 重力震だ! 何かがデスアウトしてくる!」
みたいなセリフをハタリあたりがやたらとしゃべっていたのが思い起こされますが、電磁波よりも桁違いに微弱な重力波を受信するのは難しいようです. (右の写真はイデオンのモデルです.わかる人にはわかるビジュアル.背景はガンドロワ.こちらのページから)

未だに重力波の直接検出は成功していないとわたしは承知しているのですが、今日のニュースで間接的にですが重力波を検出したというのがありました.

そしてそのニュースでがっかりしてしまったわたしでした.なぜか?  重力波の検出が、宇宙の初期の大膨張であるインフレーション仮説の初の証拠ともなったからです.わたしはインフレーション理論なんか変態科学者の世迷い言だったというオチを長年期待していたので、インフレーションの証拠が見つかってしまってとても残念です.インフレーション理論は『宇宙開闢の直後に宇宙は超光速で大膨張したのだ』っていう無茶な理論です.ちなみに超高速ではなくて超光速であってますので.
重力波の間接検出とはなにかというとこちらのページが判りやすいかも.マイクロ波背景輻射(CMB)の模様の中にとある渦巻き模様が見つかったら、それはインフレーション期に放出された強大な重力波の名残なのだ、という論旨らしい.
とある渦巻き模様とは、こちらの資料によると、CMBのBモード偏光のことで(下右図)、強大で観測しやすいEモード偏光(下左図)とは渦の形に違いが見られる.下の画像は中央の重力源による重力効果でCMBがとぐろを巻いている様子.
微弱なBモード偏光を捕らえるために南極に建てたマイクロ波施設で3年以上観測を続けていたそうです.さぞや退屈だったことでしょう、ご苦労です.
いつか直接観測で重力波を検出できるようになって、阪急電鉄沿線から発した強烈な時空震が地味な女子高生、じゃなかった情報統合思念体の端末が原因だったとわかって科学界に大激震が生じたりすると『ホントが嘘に変わる世界』的で楽しそうでいいわなぁ.

追記2016.2.18:
重力波が本当に検出されました.それでは遡ること約2年前の上の成果は何だったのかというと、「間違いだった」という報道がほどなく流れまして、沙汰止みになったのでした.南極で観測していた人は骨折り損だったのですね.エイメン~

かしこ


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