【都議選】ガースー（菅官房長官）目黒雅叙園に登場、カリスマ性なし

今回は、こちらの記事の続編ということになります．2017年７月２日投票の都議選に関連するハナシです．

３月下旬頃だったかと思いますが、中目黒の住宅街を歩いていて、都民ファーストの会と公明党の合体ポスターを貼っている戸建てが多く見られるようになりました．中学生の子供と近所を歩いていて、「これは公明党のポスターで、創価学会の家なんだよ」とわたしが喋った時に、洗濯物を取り込み中のその家人とモロに目が合ってしまって、ギロリと睨まれてばつが悪い思いをしましたｗ

都議選は事実上始まっています．公明党は小池都知事と組み、自民党は小池都知事とは本格的に敵対姿勢で臨むようです．戸建て家屋に貼られる政党ポスターからはそんな政治の風景が匂ってきます．

時を少し遡って2017年１月、近所の人とこんな会話をしました．
  近所の人   「ヒラサカさん、あれ行くの？」
  ヒラサカ   「ん？ 雅叙園の？」
  近所の人   「そうそれ」
  ヒラサカ   「今回は行かないですね、だって石破でしょ？ 石破のハナシなんか聞く気ないですよ、もしもガースーが来るんなら行きますけどね」 

これは、都議の後援会のイベントに石破が来るなら行かない、ガースーが来るなら行く、という意味の会話です．どーせガースーが来るわけがないと思っていました．

ガースーというのは、今日の日本における表の権力機構のナンバー２である菅官房長官のことです．笑ってはいけないスペシャルのガースーの方がガースーとしては有名かもしれませんが．
今日、目黒雅叙園で開催されたとある都議のパーティーに、ガースーが来るというので見学しました．すごく忙しい人だろうから、本当に来るのかなと疑っていましたけれど、会場には１８：２０～１９：００まで滞在されました．

ガースーが主に話したのは国政マターで、求人倍率が0.8→1.4に改善したこと、外国人旅行客が800→2000万人に増えたこと、株価、年金の黒字、それを報じないマスコミ批判、、、などでした．北朝鮮情勢は喋りませんでした．

わたしは下は区議から上は総理大臣まで、様々な政治家のトークを生で聞いた経験があります．大抵それらの演説は、威勢の良い発声とギャグで聴衆を巻き込んで、いくばくかのアジテーションを成立させて終了というパターンです．そういう演説テクを嫌いではないけれど、何も否定しない代わりに何も肯定していないという、論理的には特段の面白味はありません．
それでガースーの演説の印象はどうだったかというと、、、
  ・都議の選挙イベントなのでさすがに応援の弁には力が入っていたけれど、それ以外の部分にアジ要素は無し
  ・静かに事実を喋るのみ
  ・カリスマ性が感じられない

このような政治家らしからぬ政治家が居て、しかもそれが権力機構のナンバー２だということに驚きを禁じ得ませんでした．官邸の記者会見で、いつも機嫌の悪そうなガースーですけど、今日のスピーチでもほぼ同じ印象でした．

１年ぐらい前に、菅義偉について書いたこちらの本を読みました．
秋田出身．横浜市議が政治家としてのキャリアのスタート．官僚機構の操縦術に長けていて、短期間に影の横浜市長と呼ばれるほどに増長する．梶山静六の総裁選立候補を支援するが敗退．第２次安倍内閣誕生を支援し官房長官最長記録を更新中．

ナンバー２の立場から官僚を操縦するのが得意な人のようで、安倍総理が方針を出す、他の人がそれの実現に尽くす、それが安倍内閣だと今日のスピーチで言ってました．得てしてそういう人には、命令されれば何でもやってしまう危険性がつきまとうものですが、消費増税10%阻止の政局での財務省との抗争などを見るにつけ、ガースーの政治センスはマトモだなぁと思います．

以上がガースーこと菅義偉さんの印象でした．

後援会イベントの帰りがけに秘書さんから、よろしかったら貼って下さいと自民党ポスターを貰いました．ガレージの柱にでも貼っておくかねぇ．

かしこ