まずはテストベンチの説明から.
↓テストベンチの全体状況
①②③ TA2020のアンプ、コンデンサ違いで3種
④ AK4990のDAC (USB接続)
⑤⑥⑦⑧ アンプ切り替え回路 赤外線リモコン⑤+Arduino⑥+リレー⑦⑧でアンプ①②③を切り替えするもの
↓DAC ICのAK4490は差動出力である.差動→非差動変換とアンチエイリアシングフィルタを兼ねた回路がプリント基板の左下に載っていたがそれは撤去した.
↓同回路をTA2020プリント基板の近くに子基板として配置する.
↓回路図はこれ.OPAMPはNE5532を使った.このoutputを直接TA2020に接続する.ブルー囲いの部品がフィルムコン.
以前こちらで書いたとおりフィルムコンには、磁石にひっつくフィルムコンと非磁性フィルムコンがある.
①磁性フィルムコン、手持ちの雑多なもの
②非磁性フィルムコン、aitendoで売られているもの(価格が安い)
③非磁性フィルムコン、千石電商で買ったWIMA製(価格が高い)
この写真の部位のみではなく、非差動変換LPF回路に使うフィルムコンも同様に変えてある.ただし、電源のコンデンサには電解コンとセラミックを使っている.
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音質比較結果.
作ったテストベンチはリレーで瞬時に切り替えるようにするのが主眼だ.いちいちSPK cableを繋ぎ変えたりしてたら音をわすれちゃうからね.アンプ①②③を瞬時にパコパコ切り替えて、フィルムコンの音質差を認識できたか???
それがねー、フィルムコンでは音質に差異なしというのが結論だった.①磁性コンだとやっぱ音が悪いぐらいの差異は期待していたのだがそれすら感じられなかった.
もっともわたしの聴取能がコンデンサの差異を感じられる域に達していないのは確実にあるにちがいない.
ごく微妙な音質差ならばあるにはあるのだ.
だがそれはフィルムコンの種類に起因する混変調特性の優劣などという本質的な差異ではないと考えてネグることにした.
それでは微妙な差の原因は何かと云うと単に、別種のフィルムコン同士の数%程度の容量誤差だと推測している.容量誤差によってアンチエイリアシングLPFのピーキング特性が僅かに変わり、少しだけシャリシャリ音に感じられたりしたのだろう.
というわけで、フィルムコンに高額の投資をする気は失せた.aitendoのでいいや.
次はOPAMPの差異をチェックしたいと思う.コンデンサよりも差が出やすいはず.やたら高価格のOPAMPを買うかどうかは未定.
かしこ
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