2022年3月12日土曜日

【宇宙戦艦ヤマト2205 後章】 北部方面エージェントAからの短信 (第6話)

劇場版ヤマト2205 後章は、30分枠アニメで5,6,7,8話から成るかたちです.北部方面統括エージェントAの今回のレポートは第6話となります.

第6話のサブタイトルは「移民船団救出作戦・次元の壁を超えて行け!」とちょっと長めです.

ちなみに第7話のサブタイは「イスカンダル 滅びゆくかの星よ」なんだな.このタイトルには胸熱です.初代ヤマトの25話「イスカンダル 滅びゆくかの星よ」へのオマージュってやつ.「進、許してくれ」の回です.超かっこいい.

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北部方面諜報員Aです。
2205後章-STASHA- の第6話のレビューになります。

遂に姿を現した自動惑星ゴルバ。
オリジナルでは全長720m (永遠にでは1080m)でしたが、今回は10kmと桁違いにデカい。
オリジナル”永遠に”で8隻のゴルバに囲まれた大ピンチがありましたが、さすがに3199ではそれはないでしょうね。こんなの8隻も出たら勝てっこない。
→オリジナルは意外に小さいんですね.画面からは10kmサイズに感じてましたが.

デスラーに怒りのホノオが燃え上がる。
それでも古代は、ゴルバに話し合いを提案する。
次の瞬間、はっ!とした真田艦長がデウスーラⅢ世のほうを向く。
デスラー砲がゴルバに向けて放たれたのだ。
ヤマトをかすめてゴルバに直撃するデスラー砲。
「すまんな、ランハルト。むなしかろうと人には許せぬものが...」と総統。
しかし、ゴルバの表面は位相変換装甲に覆われており、デスラー砲でも全くの無傷であった。(オリジナルもデスラー砲は通じませんでした。子供心にゴルバが強烈な印象を残した瞬間でした)
「波動エネルギーを弄ぶ愚か者どもよ。今と言う時を生きることしか知らない貴様たちには所詮理解できまい。」
ゴルバが周囲の空間の重力傾斜を発生させる。しかもランダムに。船の安定が保てないヤマト艦隊とデウスーラⅢ世。ガルマリオの破片も襲い掛かる。
「重力波が錯綜している。各個に離脱しろ!惑星をも自在に動かす重力源。囚われたら最後だぞ!!」と真田。

「忌むべき星イスカンダル。その呪われし力は我らデザリアムの手で管理されなければならない。貴様たちには過ぎたる力だ。いたずらに弄び、宇宙そのものを破壊へと導く。もう関わるな。立ち去れ。貴様たちにできることはない。デザリアムの調律に全てを委ねよ」
ゴルバとイスカンダルが遠ざかっていく。

 「ヤマトの諸君」とデスラー総統がパネルに映る。
私の記憶が正しければ、リメイクシリーズでこのセリフが出たのは初めてだと思います。こんなに有名なセリフが今まで使われていなかったのですね。
→そうでしたっけ? それは意外な.

デスラーは体制を整える。我に続けと、伝える。
「なんだよあれ!そっちがいきなり撃ったりするから!」と怒る土門。
「あれで謝ってるんだよ。」と島。
ここ、初見ではさらっと流したんですが、後から振り返ると、あれ?島ってデスラーと面識あったっけ?と。デスラーと会話したことがあるのは、古代、雪ぐらいかと。テレザートで真田さんと斎藤もデスラーと直接会っているけど。
2199、2202通して島はデスラーと会うシーンや会話したシーンが無いのにこのセリフ。
そうか、イスカンダルから帰還して、ガミラスの総統デスラーについて、きっと雪が、”プライドの塊で、嫌味ったらしくて最悪でした。まさに独裁者という感じでした。”と言ったんだろうな、きっと。そうに違いない。
→ギムレーが怒りそうです.「総統はそんなお方ではない」と.

傷ついた艦艇の修理やけが人の介護を行う地球&ガミラス連合軍。
地球&ガミラスの安保体制も5年を迎え、共通の部品も多くなっているという。時間断層でガミラス艦も製造してましたね。
→2202の後半で戦闘宙域に加藤が波動コアをばら撒いたのを見て、波動コアまで量産できてしまって、しかもあんな粗野な使い方をしてもったいないと思わざるを得ず.

ヤマト艦内ではおにぎりの配給が行われていた。
古代艦長はなぜあんな無茶をしたのか?土門に問う太助。
そこに平田が通りかかる。思わず土門が平田に聞いた。
「全員で背負うってなんです?」
平田がほほ笑む。う~~ん、いいね~平田さん。素敵です。

デウスーラⅢ世では今後の作戦について会議が開催されていた。地球からは古代、雪、真田が出席。デザリアムは失った第一惑星の代わりに、恒星ボルゾンそのものを破壊しようとするはず。次にワープされたらイスカンダルを補足するのは困難になる。

イスカンダルにいる移民船団の救出を優先させるべきというのが地球側の意見である。
「救出の策は?」と総統。(あら、ヤマト任せ?)
イスカンダルの溶け始めた海を利用すれば救出は可能と真田が説明。
問題はイスカンダルの二人だ。古代にスターシャ女王を説得して欲しいと頼むメルダ。
「あなたのご兄弟、古代守の存在はスターシャ女王にとってこのうえなく大きい。あなたが呼びかければ」と。
しかし古代は、目の前で波動砲を使った自分の言うことをスターシャが聞くわけがない、と拒否。
→デスラーとしてはヤマトの坊やの兄にスターシャを取られて内心かなりムカついてると思うんです

その古代を睨んでデスラーが言う。
「古代、お前は何をしにここに来たのだ?我らを救いにか?それとも逃げるためにか?」
思わず下を向く古代。
地球への温情を口にしたデスラーは更に去り際に言った。
「ランハルトが未来を託した者が、かくも小さい男だったとは」と。
あぁ、古代君、ぼろくそに言われてしまってますね。まぁ、今の古代じゃしょうがないか。
そのころヤーブが生存者リストを見ていたが、その中に家族の名はなかった。
「生存者のリストといったって、まだ完全じゃないんだ。気を落とすな」とハイニ。
フラーケンが声をかける。「希望だけは失うな」。
通路でヤーブは泣き崩れる。
オーディオコメンタリーで安田監督が、藪のようなキャラが泣きながら鼻をたらしているアップを絵コンテで書いたのは初めてです、と笑いながら言ってました。2205は全話安田監督が絵コンテ切ってます。
↓ダイヤモンドのクレバスに落ちてしまう藪も好きなんだけどね.

ゴルバのブリッジではメルダーズが女性と思われる上司と連絡を取っていた。
「メルダーズ、デーダーを失ったそうですね。揺らぎを感じます。お前の内深くに生じた揺らぎを」
「ただちに修正を。」
「慌てずとも良い。その揺らぎこそ、デザリアム1000年の夢が、夢でないことの証。制御するのです。忌むべきものを遠ざけるのではなく、身のうちに取り込む。それでこそ我らは完全になれる。我ら光と対を成す闇、イスカンダルを早く」
この声、誰?と考えてました。最終話で再登場したときに、”潘恵子さん??”と思い、EDテロップのキャストを見て正解でした。
いやいや、まさかの潘恵子さんの登場。これはやはり3199への伏線なのか?
それとも、旧作からのファンにミスリードさせるためのネタ作りか? (オリジナルでも、新たなるのグレートエンペラーの声と、永遠にの聖総統の声は違ってたので)
潘恵子さんと思って、円盤を見返すと、クインベリルに聞こえてしまう私はセラムンファンです(爆)
→エージェントAの重要任務はこの娘との関係を明らかにすることだ.事情によってはトンデモない事態が宇宙に生じてしまう.... イスカンダルのハーフは寿命が1000年を超えるとかある?

イスカンダルの王宮では、ユリーシャが、デスラーは必ず私たちを救いにくる、と言う。
それが彼らの本能。そのように、飼いならしたから、と。
これは、ガミラス=ガトランティスパターンなのか?
→ガルマン人を誘拐&改造してガミラスを創ったとは、イスカンダルは罪深いのう

避難船団ではメルダちゃんが頑張っていた。しかし、ザルツ星を滅ぼしたガミラス人にとって、彼女が頑張っている姿を見ると、報いをうけているようで辛い、とバーレンじいが言う。そんなの関係ない!と涙して去っていくメルダ嬢。
→このエピソードは無くても良かったと思っちゃった.ちょいとあざとくね?
 
そこに暗号通信が届く。気密性の保てる船に移れと。希望を捨てるな、と。救出を悟られないように、ゴルバ艦隊に奇襲をかける地球・ガミラス連合軍。瞬間物質移送機でコスモタイガー隊とガミラス航空隊が攻撃をしかける。
「無駄だ」とメルダーズ。

次元潜航艦4隻が行動を開始する。まずは5隻の避難船を囲い、イスカンダルの海から救出する。これはまさに、2202でヤマトを滅びの方舟の中枢に運んだときの戦法ですな。無事、第1陣の救出は成功。引き続き、次元潜航を開始する4隻。
その上空を警護する篠さんのコスモパルサー。すると次元潜航艦のさらに下に謎の光が?
それは、巨大な食虫植物のようにバクッとハイニ指揮する2号艇を飲み込んでしまった。潜航を中止する残りの3隻。
2号艇はゴルバ内部に捕獲されていた。2号艇に次々せまる4本脚の謎メカ。見た瞬間、オリジナルの永遠にで出てきた掃討三脚戦車を思い出した人も多いのではないでしょうか? さしずめ掃討4脚戦車?
破壊されるハイニの2号艇。2199からフラーケンの副官として活躍していたハイニがまさかの死亡。これはびっくりしました。
→ハイニの戦死はあとで起死回生の作戦に結実しました.お前の死は無駄ではなかったぞ

「これが最後のノイズ。すでに次元潜航を実現していたとは迂闊だった。しかし、潜航中の船を捕らえて釣り上げる技術は、まだ時空間にはあるまい。」とメルダーズ。恐るべし科学力のデザリアム軍。

「ここまでだ。」
ゴルバの主砲のベータ砲のエネルギー充填体制に入る。
狙いはイスカンダルにいる避難船団だ。
ゴルバの主砲は“超大型重力場収束式ベータ砲” というそうです。オリジナルの“永遠に”で、敵の最新鋭艦が“無限ベータ砲”というのを撃ちました。ここから名前を取っているみたいですね。

アスカとは距離が離れていて防壁弾は使えない。波動砲も通じない敵。

土門が言う。「波動防壁だ。敵要塞の射線上に転移し、最大出力で波動防壁を展開。そうすれば弾道を反らすぐらいのこと」
北野が「でもヤマトがもつかどうか?」
「他に手がありますか?全員でやるしかないでしょ!」と土門が叫ぶ。
ヤマト、ヒュウガ、デウスーラⅢは宮殿上空に急降下し、波動防壁を展開しゴルバのベータ砲を防いだ。
しかし、引き続き第2射目の充填を開始するゴルバ。
波動防壁の出力は25%まで低下している。次の直撃には耐えられない。
絶体絶命のその瞬間、スターシャの叫び声が響いた。
「やめて!!!」
巨大な立体映像で、ヤマトたちの前に現れるスターシャ。
「あなたがたの欲しい物は分かっている。ガミラスと地球、双方の指揮官に私が退去を促します。今少しの猶予を」とスターシャ。
「さもなくば」
「欲しい物は手に入らぬ」
「ふむ」とメルダーズ。
ゴルバの主砲の充填が止まった。

スターシャの映像がヤマトとデスラーに呼びかける。
「真実を伝える時がきました。ガミラスの青い血の真実を。」
「真実!?」デスラーが呟く。
「両軍の指揮官はクリスタルパレスへ。お待ちしています。」
スターシャの映像が消える。 

遂にイスカンダルとガミラスの謎が明かされる。

そうか、ここで終わりでしたか.

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かしこ

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