最初に謎の彼女Xを知ったのはアニメ版でした.よだれを舐め合う男女交際ってどんだけエロいんだよ、とぶったまげました.当ブログに卜部美琴が最初に登場したのがこの記事でした.第壱話を観てビンビンに反応してますなぁ. http://hirasaka001.blogspot.jp/2012/04/2012.html
「よだれの交換」は高濃度のフェチを含んでいます.すなわち卜部美琴はJKだから清純さをキープするために粘膜接触は避ける.そのくせ体液交換はしっかりとする.いったいなんだ、このフェチ濃度の高さは.
世の中にはいろいろな変わった性癖を持つ人々がいるようで、輸血フェチってのがいるんです.集会に呼んだ美女から健康に差し支えのない程度の量の血液を抜きます.その血液をお客が少しずつ輸血してもらうんです.それが輸血フェチです.粘膜接触は不要、血液導入のみ要求、っていうフェチです.そのフェチを少し薄めると、謎の彼女Xの「よだれの交換」に合致すると思う.だから、謎の彼女Xを最初に観たときにぶったまげたわけでした.
そしてその後の展開では、椿クンのリビドーを基本的に受け付けない卜部美琴だが、体液交換だけは日課としてやり続ける.ここらは、管理フェチの生殺しなセカイに繫がっているように思う.アニメの第8話なんか観ていてクラクラしちゃったわ. (管理についての詳述は避ける)
そういった高濃度のフェティシズムを含みつつも、一切の粘膜接触を避けるという設定によって、不純のレッテルを貼られずに済むという巧みな仕掛が、謎の彼女X を最もリスペクトする点でした.
なので、スポーツの話が展開されたコミック11巻のようにフェティシズム要素の薄いストーリーはわたしの期待とは違うように思っています.
---------
マンガ最終回のあらすじを極簡単にご紹介.
↓椿クンのよだれを舐めて、椿クンの死んだ母の想いが伝染した卜部は、椿家の墓参りをする.墓参りに来た姉さんと墓前で偶然会ってしまう.椿クンの脳内風景を知っている卜部は母と姉さんがそっくりな事を知っている.姉さんも、母と似ているのを承知している.
↓卜部と会ったのがキッカケで、姉さんは、母の写真を椿クンに渡す.椿クンは母の顔を知らないのだ.
↓夕暮れの帰り道、パンツ鋏を借りて母の写真を切断しようとする椿クンであったが、
↓卜部は大切なその写真を預かることにした.
↓キスしたくなったと言う卜部.
↓キスしたら、もう「よだれの交換」はしなくなり、キスで直接よだれを交換するようになるのだそうだ.やはり卜部美琴は不思議だ.
↓しかし椿クンは、高校生のうちは「よだれの交換」を続けたいから今はキスをやめておく.これにて「よだれの物語」は終了.
↓近いうちの次回作でお目にかかりたいと植芝センセイはおっしゃっています.
以下は最終回を読んでの感想です.
マンガの終盤になって、姉さんと卜部が会うエピソードがいくつか挿入されまして、最終回も姉さんと卜部の出会いでストーリーが展開しました.
姉さんとの会話を通じて卜部の心中に生じた想いは、椿クンと卜部美琴だけの子供じみた恋愛の段階をすっ飛ばして、さらに大人の恋愛の段階もすっ飛ばして、中年期以降の家族愛のような段階に進んでしまっているように思われます.つまり卜部美琴の意識は、椿クンと恋愛して結婚して子供を育てて父母が死にやがて自らも死んでゆく、そういった生老病死サイクル意識にまで行っちゃってる.それが最終回での卜部美琴のメンタルステータス.
メンタルステータスはそんななくせに卜部の実生活といったら、相変わらず粘膜接触は一切禁止っていうのが、最終回での卜部美琴のフィジカルステータス.まぁキスしたいという進歩があったようではあるが、椿クンのリビドーを管理しつづける基本線は変化していないと思われる.
最初の頃の卜部美琴は、何を考えているのかさっぱりわからん変人でした.その卜部が最終回までに徐々に彼女の正体を明かしました.
一方の椿クンは卜部の正体を理解していませんし、椿クンは全然成長しませんでした.そしてこれからも卜部のフィジカル面に「管理」され続け、たまに卜部がパカッとフィジカルを開放するのでドギマギし続けるのでしょう.
植芝センセイは、連載当初から卜部の種明かし物語を狙っていたのでしょうか? たぶん最初はそんな構想は無くて、途中で姉さんや墓参りエピソードが組み合わさって卜部の正体を明かすところに落ち着いたのではないかとひら的には予想します.
より高濃度のフェティシズムな次回作を期待しております. > 植芝センセイ
#そういえば「接触禁止の女王」ってのがいたなぁ、フリージングだったか、、、
かしこ
人気ブログランキングへ