この話題は地域のサヨクを利するので書かないつもりでしたがやっぱり書きます.
町内会と氏子会と神社に関連することです.
わたしは2年間ぐらい町内会の役員をやってたけどある出来事で綺麗さっぱり縁を切りました.出来事というのは、組織だった虐めが生じたからでした.「馬鹿野郎」と後ろ足で砂をぶっかけて町内会を去りました.
虐めが町内会と縁を切る直接のきっかけだったのですが、実をいうとその半年前に「絶対にこいつらとは縁を切る」と決意した出来事があったのです.その出来事を以下で書きます.
まだ書くかどうか少し迷いがあるのですが、、、、
神社のお祭りはコロナで2回見送られたと思うのですが、今年の9月は復活するんじゃないですかね? 神輿が8台出るのかな? まぁそれなりに盛況でよい地域イベントだと思います.
神社とお祭りの体制を説明します.
神社の下に氏子会があります.お寺と檀家みたいなもんです.
氏子会は町内会と人間関係がリンクしており、8つの町内会=8つの氏子会支部といった形態に事実上なっています.もちろん日本全国地域によりけりでしょうけど、わたしの近隣ではそうなっています.この町内会=神社という潜在性が、町内会と与党系政治家との結びつきを強め、逆に左翼野党と公明党を遠ざける役割にもなっているのですがそれは本稿の目的ではないのでさておきます.
お祭りの日は、氏子会支部それぞれが神輿を出します.神輿が終わった夜は各支部で宴会です.宴会の場所は多くの場合は町内会事務所だと思います.宴会には神輿を担いだ町内の人々が多数参加します.
戦争の爪痕が色濃く残っていた昭和30年代までは、それこそお祭りの時ぐらいしかお酒を腹いっぱい飲めなかったような貧乏人とか流れ者が居ました.地域の金持ちが五穀豊穣を感謝しつつ、そいつらにも飲み食いさせてあげるという粋な風習としてお祭りの宴会はありました.それはとても良いことだったと思います.
しかし現代では貧乏人や流れ者に酒をふるまうためではなくなって、地域の政治や商業活動の一環という色彩が増えつつあるように思われます.
だんだんと本題に近づいています.
このお祭り宴会の原資ってどこから出てるの?
お祭りのとき、たくさんの人が奉賛金を持ってきます.お布施みたいなもん.奉賛金が宴会の原資です.
かなりの金額が集まります.お神輿の休憩時にふるまうビールやジュースとか宴会の費用に遣っても余裕でお釣りがくるくらいには集まります.町内会長とか氏子会長は高額の奉賛金を出しますから、地域の有力者が大金を出すという形式は今でも生きているといえます.もちろん小口の奉賛金も多数寄せられます.
奉賛金の受付窓口はどこでしょう?
答えはこうです.9つある窓口のどちらにでもお持ちいただけまぁす.
1)神社
2)8つある氏子会支部のお祭り事務所
ただし、最終的な行先はそれぞれ異なります.
お祭りの会計はいつも黒字なのですが、その黒字のお金ってどこへ行くの? これが本稿の中心課題です.結論を述べると、神社に持っていった奉賛金は神社に行きます.しかし各氏子会支部に持って行った奉賛金は各氏子会支部にプールされます.
んんん?と思いませんか?
氏子会が集めたお金は神社という宗教法人が集めたお金と同じでしょうか? 税制的にものすごくグレーじゃない? 氏子会は宗教法人じゃないですよね? ならば氏子会支部はただの集金代理人と考えて、原則として奉賛金は丸ごと宗教法人である神社へ引き渡されるべきじゃないですかとわたしは言いたいんです.
氏子会の名誉のために正しく述べると、各氏子会にプールされた奉賛金の余りは何年分か溜まったらお神輿の新調費用として使われたり、お神輿の修繕費用として使われます.宗教行事でない事業に流用されるわけではありませんから、遠回しには神社の宗教活動の一部を氏子会支部に委託した形態と見做すことも不可能ではないかもしれません.
ただそれでも一旦は神社の会計に帰すべきだとわたしは考えます.
その理由の最大のものは奉賛金を持って来る人々の気持ちです.みんな神社へのお布施のつもりでしょう.まさか全額が氏子会にインターセプトされるとは知らないでしょう.人々の気持ちを思えば、せめて余った奉賛金だけでも神社へ渡すべきじゃないでしょうか?
もちろん、五穀豊穣を祝うお祭りの宴会に半分遣ったっていいと思いますよ.でも残りは神社に還元するべきではないか.お神輿の修繕資金が必要なのだとしたら、50%は氏子会にプールするとかいう中間的なスキームだってやりようはあるじゃない.だがそうなっていない.
このように、地域にはグレーな物事がまだまだ残っているものです.わたしはアンチ唯物主義者ですからグレーな物事が残っていて良いと思います.なんでも法律や功利主義で割り切ろうとする奴らなんかしねばいい.常識感覚に照らして是々非々に判断しましょう.しかしまた、その常識感覚が時代と共に移り変わってゆくのだというグレーさも同時に認めます.氏子会の資金プールの件は、今時の常識に照らすと通らないんじゃないかなぁ.
ーーーー
と、ここまでは町内会とは関係ない展開でした.氏子会の出来事ですからヒラサカが町内会に後ろ足で砂をぶっかけて去る理由とは関係ありません.
わたしが町内会を辞めると決意したのはある日の町内会役員会での議論です.
その当時の町内会では、諸般の事情により町内会事務所を立て替えてはどうかという件が持ち上がっていました.それだけでなく、神社が社殿を建て替えるので寄付金を募っている件も持ち上がっていました.それを踏まえての議論です.
「神社の建て替えについて、町内会から寄付を出すかどうかはどうしましょうか?」
「町内会は神社と直接関係ないので町内会からの寄付は不要ではないか」
「氏子会がプールしているお金がかなりあるのであれを神社に渡しては?」
「いやあれは取っておきたい」
「お祭り事務所へ奉賛金を持ってくる人の気持ちは神社への寄付だと思っているだろうから、いまこそ神社へ寄付するべきではないか?」
「町内会事務所建替えの話があるのでその資金にしたい」
この会話をヒラサカはすげぇ危ない会話だなぁと思って聞いてました.
1)氏子会が宗教法人を騙るかのごとくして寄付を募る行為が厳密にはアウト
2)それを氏子会がプールするのが厳密にはアウト
3)その資金を町内会事務所の建設費に流用するのがもろアウト
4)税務署からの「お伺い」に書けなくてアウト
5)もろ脱税でアウト
6)監査役は脱税ほう助でアウト
もうめちゃくちゃじゃんこいつら.コンプライアンス感覚がブチ切れてる.だがこの会話をしてるジジイ共は気づいてない.こんな頭の悪い連中と一緒に働けない.絶対に縁切りする.そう決めました.
それから半年ほど経って虐め事件が勃発して、後ろ足で砂をぶっかけて町内会と縁切りしました.
幸いにしてこのやり取りは議事録には残っていません.
また幸いにして町内会事務所の建て替えは取りやめになったようです.
かしこ