アニメ「とんがり帽子のアトリエ」は丁寧に作られていてよろしかろうとは思いますが、なかなかどうして、これで本当にイイのか?と思わずにはいられません.
演出やってるヒトとか、演出志望のヒトとか、大学の映研のやつらとか、そうゆう演出に本腰入れてる人々は、一般視聴者ごときよりも考えが深いです.まぁ比べものにならんくらい演出の勉強をしています.
映画まで範囲を広げれば演出がらみのヒトとは何人かと会ったことがありますが、よくもそんなちっぽけな重箱の隅をほじくって目くじら立てていられるもんだと思ったものです.そんなんでフツーの人付き合い出来てます?と心配になるレベル.でもそれが彼らの職業能力なんですな.強化人間です.
一般視聴者であるヒラサカには、演出家のこだわりとは何なのかを語れるほどの知見はないのですが、それでも重要な切り口として、
登場人物の行動が設定と矛盾しないこと、一貫性があること
これは自信を持って挙げてイイでしょう.
そうゆう演出家にとって、「とんがり帽子のアトリエ」はあれでイイわけないだろ? と思うので以下で指摘します.
第4話、
飛行魔法で街へ行くシーン.
↓空中権はどうなっているのだろう?と思いつつ見る.
街の手前で着陸して、街の入り口で衛兵みたいな者に挨拶して入場を許されるのだろうかと思いつつ見る.ところが、いきなり街中の路地に魔法使い御一行が着地するんです.
ん?と思っちゃった.
物語のkey設定が「使い方次第で善にも悪にもなる魔法は規制される」なのだから、魔法使いが上空を飛ぶのや街に入ることに対して無頓着というのはstoryの緊張感を堕落させてしまう穴ボコだと思うんです.あの飛行シーンを無造作に受け入れることはできないんだわ.
アトリエの原作がユルイんだろうなと、アニメスタッフの怠慢ではないのだろうなと、考えておきます.
↓宮崎駿は外交プロトコルみたいな設定をきちんと物語に反映させてました.クシャナの部隊が予告なく畑に着陸して胞子をばら撒くことがどれだけ無茶だったのかを地域紛争目線で描く事でナウシカの世界観をビシッと描写しました.
第1話に戻って、、、
主人公がにわか魔法で母親を殺してしまいます.
とんでもないことをしでかした割に、さほど悲嘆せず、怖くて魔法を使えなくなるでもなく、その後は適宜保護されて衣食住に不自由せず、どっちかというと魔法を習えてハッピーといった主人公のメンタルを納得できません.
ユルイな.原作がそうなんだろうなぁ.
第3話、
先輩に危険なセカイへ転送させられて死に損なうが、お咎めなしの先輩.
「魔法は善も悪もある危ないもの」ならば厳罰に処すなりしないのは納得できません.
ユルイな.原作がそうなんだろうなぁ.
そんなユルさにフラストしつつ、アニメのスタッフはヒラサカが感ずるより何倍もフラストしているんだろうなぁと気の毒に思っていました.
ところが、ここから先はあまりにも酷いのでアニメスタッフちょっと怠慢じゃね?って思っちゃった.
第4話、
アバンの会話シーン.
常に飛行魔法を出しっぱなし癖のある同居の女子がいる.家の中で喋っている際にも空中浮遊する.感情に合わせて家の中を浮上移動する.明らかに飛行魔法を目立たせる演出をやってます.ABパートの伏線なのかな?
街の魔道具屋を訪問する御一行.
主人公を監視しているらしき者を発見して主人公は駆け出してゆく.(主人公は飛行魔法を使えない)
他の女子達は心配で後を追う、、、飛行魔法で空中から追うんだろと思ったが、なぜか上がらないで路地を駆けずり廻る御一行.おいおいおい、おかしいだろ、今こそ空中から俯瞰すべき事態なのに.
↓飛んで上にフレームアウトするんだろ?とばかり思ったのですが.....脚を使う謎.
↓敵対者が展開する領域へ入り込んでしまう御一行.ここでようやく空中偵察へ上がる.飛べない主人公を見殺しにして飛べる3名だけ逃げるのが妥当という展開ですが、そうしないのならこじつけに見えてしまいます.
あ~ぁ、ついに本作のユルさが作品の価値を貶めるレベルにまで進行してしまいました.路地の追い掛けっこを描写するのに飛行魔法が邪魔なのはそのとおりでしょう.だからといって、前段でさんざ飛行魔法を見せつけておきながら、追いかけっこシーンでは飛行魔法を封印するのはただのご都合主義です.ダメですね.
アニメスタッフは懊悩したと思います.だったらアバンで飛行魔法出しっぱなし癖を描かないという手もあったんじゃないの? 傷を浅くするぐらいはできたかも.
もっと賢くは「市街は飛行魔法禁止」という設定を滑り込ませることだって出来たんじゃないですか? 街へ入る前に着陸して徒歩で街の門をくぐるシーンを挿入すればよかった.門じゃなくても、鳥居でもイイです.「市街は飛行魔法禁止なのだろう」と視聴者に気取らせれば繋がります.
そうしなかったのはアニメ化の原作尊重と言う悪いしきたりのせいかもしれない.
やれやれ、どうなっちまうことやら とりあえず失格と処す.(怒)
今後もみますけどね.
かしこ
神奈川県人
返信削除平坂さんは厳しいですね。
>↓空中権はどうなっている
1話で馬車が飛んで来ていたので、おそらく飛べる人の勝手と解釈しました。
もしも空中で事故があった場合どうなるんでしょう?
正面からぶつかりそうになったらお互いに右側に向かってぶつからない。
などのルールはどうなっているんでしょうか?
>主人公がにわか魔法で母親を殺して
医師による死亡を確認していないのと、魔法を解除すれば復活できそうな会話があったような気が・・・・。
魔法使いになれば母親を元に戻せるような話になっているのか?
飛行靴で飛んでいたみたいです。左右をそろえると魔法陣が成立して浮く?
この世界では唱えるのではなく、魔方陣を書く事によって魔法を実現しています。
板野サーカスと見まごう、走り回るカットは見ていて感動しました。
一応我が家ではおそらく手書きで書いたと思われるアニメーションの感動として、「金掛かっている(作業者ぶち込んだ)ねぇ!」です。
次週はあっさりとしたカットになるのかな?と妄想しています。
いやいや、これでも素人査定ですから
削除本気で演出やりたい連中の目はわたしよりも何倍も厳しいです
わかった!
街への往路で魔法靴の充電が減っていてむやみに飛べなかったのか、
そうかそうか(皮肉)
第5話は主人公が発動してドラゴンをやっつけますか?