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2026年7月10日金曜日

にわかAVマニアのAK4499EX(8)4499買った

AKM audio DACのフラッグシップと言われるAK4499EXを使ったDACを作ろうと思います.

↓ついに買ったぜ、AK4499EX、高いぞー

もう一つデジタル処理ICを買う必要があります.こちらはそんなに高価ではなく.
 →AK4191EQを注文した

プリント基板はまだアートワークが終わってなくて、JLCPCBに発注はしてません.
アートワークがんばります.

試作phase1の位置づけは、
・なるべく最終的回路を意図するが、どーせなにかしら間違いはある
・機能評価が目的であって、音質は必ずしも目的ではない

phase2で完成させたい.
値段が高いAK4499はphase1のものをre-workしてphase2に載せます.

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かしこ

2026年6月14日日曜日

にわかAVマニアのAK4499EX(7)まだアートワークしてる

AKM audio DACのフラッグシップと言われるAK4499EXを使ったDACを作ろうと思います.
アートワークまだやってる.
電源とICの配線はだいたい終わったかんじ.4層基板発注は近い.
proto1は機能チェックだけして捨てちゃうのでproto2が本命です.
薄膜抵抗を使うつもりだけど、proto1は普通の抵抗にしようかな.

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かしこ

2026年5月25日月曜日

にわかAVマニアのAK4499EX(6)アートワークしてるとこ

「あのちゃんが辞めた!」
そのNEWS VALUESがぜんぜん判らないヒラサカは今日もお魚と回路の他に興味がないです.

あとアニメに興味あります.
「クラス2番の女子」と#7でデートしてたのには参った.あんな入れ食いとかありえへん.むしろありえるのは、クラス1番の女子の性格が激悪で、2番目の女子の彼氏を奪いに来る展開ならよくある話の恋愛リアリティshow.

ーーーー
AKM audio DACのフラッグシップと言われるAK4499EXを使ったDACを作ろうと思います.
とりあえずproto1を作ってみます.
1chipで1chというゴージャスな構成.
100x100mmの4層基板のJLCPCB.
アートワークに気を使う回路なのでなかなか進みません.
・スカスカしている
・パスコンが無い
・CNはなんですか?
・丸いのなに?
そういった質問にはお答えしません.

設計状況をチラ見せはするけど、設計情報は公開しませ~ん.


かしこ

2026年5月6日水曜日

にわかAVマニアのAK4499EX(5)回路図描いてみた、FPGA並みにかったるいかな

 AKM audio DACのフラッグシップと言われるAK4499EXを使ったDACを作ろうと思います.
GWにプリント基板発注までしたかったのだけど、明日でGW終わりじゃん.

ざっと回路図を描いてみました. →pdf
2chip構成なのはAK4499EXの仕様で、digital chipとanalog chipの2つ必要.
電源とかGNDとかパスコンとか定数とかまだいい加減なのでどこかしら間違ってる.
USB→I2Sの変換回路は別基板なので描いてません.
CPUはmute controlなどの補助用.あと試作時にI2S test信号を出させる.
電源の3端子REGが持つかどうかは未確認.

AK4499EXはLRchですけど、1ch使いにするとSNが向上します.ゆえに1ch分の回路なわけだけど、これで1chというのは回路規模的にはなかなか大きいかなと思います.

それにしてもAK4499の回路図を描くのはめんどうです.
なぜか?
・配線数はそんなでもないが、、、
・電源が10種類ある(数え方による)
・GNDが3種類ある
・pin毎にDGND/AGNDのどちらと対なのかをケアしなくちゃいけない
・間違いを起こしやすい

この状況はFPGAの回路図を描く際の神経衰弱モードに似ています.
FPGAではこんな難しさがあります.
・コア電源は1.8Vとか1.25V
・IO電源はコアと別で、IO仕様によって3V,2.5V,1.8Vのように多種類を使い分け
・終端抵抗が必要だったり不要だったり、終端のやり方が独特だったり
・pinが8個ぐらいにIOブロック分けされていて、IOブロック毎にIO電源を統一せないかんケースがある
・しかもピン数が100とか144とか256とかやたら多い
・電源をしくじるとたぶん全損
・間違いを起こしやすい

以前、FPGAの使用経験があるんだかよくわからないヒトが描いた回路図をなにげに検図したら、1つのIOブロックに2種類の電源が接続されていたりして「完全なる死亡基板」になっていて、
 「このままだと絶対に動きません」
 「もう一度書きます、このままだと絶対に動きません」
などと緊急メールを打電したことがあります.
しかもそのFPGAがBGAの348pinぐらいで手改修は不可能で、しかも国内で試作するのだから300万円じゃ済まないくらいの出費と予想され、しかもscheduleの律速で、滅亡寸前でした.わたしが回路図修正してあげたおかげで1発で動いたようでした.

検図ばっかりしていてAW作業に入れない.

なお、AK4499は1万円ぐらい、AK4191は¥4000ぐらいだったかな.

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かしこ

2026年2月7日土曜日

にわかAVマニアのAK4499EX(4)電源とGNDのポリシー

 AKM audio DACのフラッグシップと言われるAK4499EXを使ったDACを作ろうと思います.


ICの電源とGNDのポリシーを調べました.間違ってても責任取らない.

4月4日に修正しました
【AK4191】
・下図の名前ごとに1点アース的な配線をする
・3Vと書いたが実際は3.3Vである
・各電圧にはおおむね1.8~3.3Vの自由があるが、CPUとのIFなどを考慮すると全部3.3Vで統一するのが無難と考えた
・DC_3V(63)はSTM32とのIF電圧(DC=digital CPUの略)
・CORE_1.2V(64)はcore電圧なので1.2V決め打ち
・MCLK_3V(60)はXTALの電源電圧と同電圧、ゆえにXTALは3.3V品でなければならない
・ANA_3V(58)は、PLLをアナログ扱いしているようだ
・MCLKO_3V(50)はMCLKO専用電源らしい
・DS_3V(47)は全てのdigital audio signal IO電源であり、後続のAK4499とのIF電圧でもある(DS=digital signalの略)
・図示してないがpackage裏面のPADはAGNDへ接続せよ

【AK4499EX】
・下図の名前ごとに1点アース的な配線をする
・D1.8V(2)はAK4191とのIFのため1.8Vとする
・それ以外は5Vで決め打ち
・AKMの資料に従うと下記になるんだが1点異議がある.DVSS(1)はAK4191のDGNDであるべきじゃないかな.

これで回路図を描けるようになった.

4層基板だね.

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かしこ

2026年1月27日火曜日

にわかAVマニアのAK4499EX(3)電源電圧と入力トレラント

AKM audio DACのフラッグシップと言われるAK4499EXを使ったDACを作ろうと思います.
回路図を描いています.

いつも最初は電源から描きます.

電源電圧typ/maxはこのようになっています.多電源だなぁ.消費電流は意外と少なくて数mA~50mAぐらい.モバイルを意識しているからでしょうか.
AK4499EX
AK4191
core電圧は指示通り1.8V1.2Vを与えなければなりませんが、digital-IOが1.8Vだとかったるいかな.なぜならSTM32は3.3Vで動かすから.1.8V logicに3.3V logicを印加するのはなんか嫌だもん.Max3.6Vなので片っ端から3.3Vで動かせばいいんだろうけど・・・

ここで念のため入力トレラントに類するSPECがこれ.
 VDD=1.8Vだったら、Vmax=2.1V
 VDD=3.3Vだったら、Vmax=3.6V
3.3V系を接続するならVDD=3.3Vは必須だわ.

というわけで、REGを多数配置します.

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かしこ

2026年1月25日日曜日

にわかAVマニアのAK4499EX(2)マクロ

AKM audio DACのフラッグシップと言われるAK4499EXを使ったDACを作ろうと思います.

回路図を描くにはまずマクロ作成というわけで、今日はチクチクとマクロを作ってました.

AK4499EXのマクロは作ったけどAK4191のマクロはまだですがねー


なおわたしはEAGLEを使います.

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かしこ

2026年1月24日土曜日

にわかAVマニアのAK4499EX(1)調査

audio DACのフラッグシップと言われるAK4499EXを使ったDACを作ろうと思いますので連載開始でぇす.

まずは下調べから.

古くはAK4499というchipがあったけどAKMのfabが火事で焼けて作れなくなっちゃって、再起動したのがAK4499EXのはず.このAK4499EXは、digital部とanalog部がchipセパレートされて、digital部がAK4191となって、2つ載せなくちゃいけない.

たしかAK4499は100pinだったけど、AK4499EXは64pinになったので手作りし易くなってよかった.

思ってる構成は、
・AK4499 1chipで1ch、すなわちLRなので2chip使う、基板もLR2枚
・DCCは作り直す、CPUはSTM32H7xxmみたいなDSPめいたものを使う
・DCCの基準CLKで全部動いてもらう、PCもな
・DSPで音場補正とかイコライザとかできるようにしようか

問題は価格.時間が経っても安くならないねぇ.札が飛んでく.
 AK4499EX @¥11,000  (digikey)
 AK4191  @¥2,000   (digikey)
Low Noise化のためクリチカルな場所には薄膜抵抗を使おうと思うが、定数を揃えるとけっこう札が飛んでく.
電流電圧変換のOPAMPはJRCの高価な奴をつかうんで札が飛んでく.

次にinterfaceを調べる.

【AK4499EX】
AK4499EXのaudio data IFは8bit data busである.
I2Sの文字は見当たらないので.AK4191を介して8bit IFなのだろう.

レジスタIFはI2C.
レジスタマップは、3アドレスしかない単純なもの.
filter関係が全部AK4191に移動したので、AK4499EXはMUTEとかPOWER DOWNぐらいしかないや.

blockは簡単.音声出しのOPAMPはいろいろ必要.

AK4499EXはこれだけしかないや.簡単.

【AK4191EX】
仕様の複雑さは全部こっちのICに在ると思われる.
AK4191の仕事は、PCMまたはDSD inputをover samplingして8bit busへ出すこと.

audio data IFはI2Sが使える、よき.

レジスタIFはI2C.23アドレス8bit.


感想:
そんなに複雑じゃなかった.
でもプリント基板試作1発じゃ完成度は低い.
3発目か4発目でFIXかと思う.
高価なICなのでre-workして使い廻すしかない.
回路図描こうっと.




かしこ

2024年8月23日金曜日

【にわかAVマニアの針】 中華レコードシェル(激安)

レコードの針~アンプまでの伝送系って、電気的にとても気味の悪いものなのだと知りました.簡単に表現すると、針のコイル(L+R)+ケーブル(C)+アンプ入力(C+R)から成る2次LPFのpeakingで高域特性がどろどろと変化する曖昧なセカイ.おぞー
今度まとめて投稿します.

レコードについての調べものの中で、レコード針って今いくらぐらいで買えるのかなとamazonを見ると、3万円とは結構なお値段です.AudioTechnicaの激安品で¥8000なんてのも見かけはしますが・・・

Aliexpressを調べると期待どおりに安物が見つかります.
↓しかしこれは何でしょう? 土台がTechnicsで、発電機がAudioTechnicaという謎商品で、¥2730というお値段も謎.ちゃんと信号出てくるのかな?

ターンテーブル持ってないから回せません!

かしこ

2024年6月22日土曜日

OTOTEN2024ヘ

おはよーございます。OTOTEN見学です。天気曇り。暑い。

音展行ったのってコロナ騒動の前だった気がする。ブログを辿ると2019.7に見学してる。2020には経済封鎖が始まったので音展も中止されてたんだろう。たとえ開催しても海外ベンダーが来なかっただろうし。

この数年間で難聴が進行したためhifi audioをどれだけ聴けるわからない。

↓みんなヨルクラ
↓ホロライブの人だろうか、行列でした

翌日になり、感想を書き足してゆきます

数年前のaudio eventでは、HiRes digital音源を使うのが標準的でしたが、今回はみ~んなLPレコード音源に変わりました.まさかLPがこんなに繁栄しているとは驚きです.

画像つきのデモには、サントリーホールのJhon Williams指揮SW交響曲を使ってるブースが多かった。

↓MUTECという会社のUSBのclockを綺麗にする物。効くんじゃないかな。

↓JVCこんなになっちゃった。小型でわけわからぬセット。終わってる感強し。寒い

↓audio technicaはカートリッジのデモ。機材は見た通り以上の事はわかりません。音はよくわからんかった。曲はバーブラ・ストライサンドってそんな人居たよなと思った。♪woman in love♪

↓KEFの小型SPKはアルミコーン。ちゃんとした音出るのかな。

↓このブースは、Aurorasoundの真空管アンプ+知らない会社のカートリッジで聴き比べをしてたんだけど、デモ曲がTHE POLICEの「Every Breath You Take」邦題「見つめていたい」でした.変わった曲を使うもんです.HFSA01真空管アンプは意外に強い音を出していました.

↓YAMAHAのAVアンプラインナップ.手前のが11.2chのフラッグシップモデルで50万円ぐらいする.裏側がすごいことになってる.

↓茅ケ崎に工場がある由紀精密が作ったターンテーブルは、永久磁石の磁気ベアリングを使っているのが特徴.空中浮遊してる.

↓ソニーのAVアンプデモ.AVシステムっていう音でした.

↓Technics、SPKは1本30~50万円ぐらいだったかな.audioの音でした.外観は黒くて地味かしら.
↓TechnicsのフラッグシップアンプSU-R1000.D級でGaN使ってるそうです.他にも回路でやれる事を全部やってるって感じでイイ感じ.でも価格は100万円

↓JBLの38cm woofer、磁気回路デカイ、波動砲

↓コンセントに挿して使うサージアブソーバー、う~む

↓20:00
新橋ジントニ

あでゅ〜


2024年6月18日火曜日

OTOTEN2024 キービジュアルは?

2024.6.22~23は東京国際フォーラムでOTOTENが開催されます.

にわかAVマニア諸氏はGOTOでよろ

ヒラ的には土曜日が希望かな

OTOTENのキービジュアルがこれです.この女子をどっかで見た事ありませんか?
「夜のクラゲは泳げない」のキャラ原案の人です.でもポタフェスの方を向いてるかな?

2023年2月26日日曜日

【回路】300Vで動かす半導体アンプ(9)PCB到着、通販マルツがなんか変

こんにちは、毎日なにかしら作っているヒラサカです.

プリント基板がJLCPCBから届きました.
↓深圳のBAOYAN空港からOCNという国際配送会社の便で空輸です.関空に降りて通関して、最終配送業者はヤマト運輸のポスト投函です.
↓袋の中には10cmぐらいのこんなのが入ってる.
↓その中にはビニールパックのPCBがありんす.
↓両面基板が5枚.
JLCPCBの両面基板は送料込みで¥400ぐらいですから、回路自作のやり方を革命的に変えたと思います.ユニバーサル基板の手作りをほとんどやらなくなりました.LT-SPICEでsimってアートワークしてJLCPCBで火入れという流れです.
↓そのせいで、使わなかったPCBの残骸が多数溜まっています.エポキシ接着剤をこねる台として使ったりします.
300V FETアンプの火入れをします.

↓懸案の放熱器はこんな風に取り付けます.これで持つ気はしませんが.

ーーーー
通販マルツが変という件について.

600V耐圧の小信号FETを探しまして、マルツ通販で発見しました.といっても提携先のdigikeyの販売物ですけど.お馴染みのSOT-23.こういう希少部品はありがたいです.
マルツに発注して、ご注文確認メールが来て、店舗受け取り準備完了メールを待っていました.

ところが、店舗受け取りメールが来ないんです.2週間経っても来ない.通常は数日で店舗に届くのですが今回は事故ってるのか?

上のPCBの火入れに必要なFETですから、マルツ通販サイトで購入履歴をチェックすると店舗受け取りメールが発信されたとの記録がある.しかし、わたしのgmailをほじくり返してもゴミ箱の中にも迷惑BOXにも当該メールは来てません.ゴミ箱に捨てたって30日間はkeepされています.
マルツの記録はメール本文だけなので、メアドのタイポ等のヘッダ情報は検証できません.どーせメアド間違いだろうけど、手打ちで送信とかしてるはずもなく.バグってない?と心配になりました.

というわけで今週の平日に秋葉原を徘徊します.

8へ   10へ

かしこ

2023年2月19日日曜日

【回路】300Vで動かす半導体アンプ(8) 真空管であそぶ WE396A

こんばんちは.にわかAVマニアのヒラサカです.300V FETアンプを作っています

300V FETアンプは、終段パワーFETの入力容量の大きさにメゲて2石→3石になってしまい、JLCPCBで基板製造中のRev.3です.しまったシルクがRev2のままだ.
というわけでFETは待ち状態なので、真空管のspice simで遊んでいるところです.

aitendoで売ってる中華管6N3です.3極管が2個入りです.WE396Aの互換だそうですので、WE396AでLT-SPICEを動かしてみます.
300V FETアンプの構成を踏襲してWE396に置き換えてsimっていますが、、、なんかFETとはずいぶんと違うなぁっていう印象に戸惑いを感ずるわたくし.
真空管のちがうところ
1)低ゲート容量
spice modelの設定によるとCgk=2.2pFとは優秀.高抵抗のドレイン抵抗と直結できるわけだわ.おめでとー

2)gmが低すぎない?
パワーMOSFETだとgm=1とか6とか.小信号MOSFETだとgm=0.1とか0.3とか.それがフツーだろみたいな思い込みでした.
ところが、真空管をsimるとVgkを10Vppぐらい印加してもIpが10mAppしか流れなかったりして、「えぇっなんで?」と狐につままれたようで動揺を隠せず.
それで、真空管のgmって実測でどのくらいなのさとこういうページを見ると、gm=0.005とか言ってるんだもんなぁ.これは使い勝手が違いますぞ~

300Bとかならgmが大きいものなのかね? 中学校の技術家庭科室に、ラジオ実習が真空管だった頃の残骸がたくさん転がってた.あれって形状から300Bだったよな気がする.盗んどけばよかった.エアバリコンは要らねー.

3)真空管をオーバーロードすると何が起きるの?
無線機の終段だとプレートが赤熱するとかあるけど、WE396みたいな小信号管だとメルトダウンするのか?

さっぱりわからん真空管.

7へ   9へ

かしこ

2023年2月12日日曜日

【回路】300Vで動かす半導体アンプ(7) 詰んでいる

自作の多い生涯を送って来ました.
いろんな物に手出しすると失敗もします.10個中9個は失敗.成功は1個ぐらいです.
しかしそれでいいんです.
なぜか?
 ・やってみなけりゃわからない
 ・無計画、まずは手出し、出たとこ勝負、現物合わせ
 ・ダメだったら素直に死ぬ
 ・経験値がいくらか上がればそれでいい

麻雀打つ人っていつも↑こんなメンタルじゃね?

現在、300V FETアンプを作っていますが、ほとんど死んでるレベルの問題に2つもブチ当たっています.

PCBの火入れをする前に、いろいろとsimulationをしているのですが、なかなかうまくいきません.その原因を突き詰めると、回避不能かもと思えてきます.今回は回避困難な事情についてです.

詰みその1:出力トランスの低域通過特性が悪いため、電力がしょぼくなる
購入した東栄変成器T-850/12kの入出力抵抗は、12kΩ:4~8Ω であります.最大出力SPECは2W.設計目標としては1Wは出したい.

↓LT-SPICEにおける同トランスのsimulation parameterはこうなってます.
 1次インダクタンス:12H (実測)
 2次インダクタンス:9.1mH (実測)
 結合係数:0.9999 (ごついトランスはこんなもんらしい)
↓このトランスのT型等価回路は1次側でこうなります.
1kHzに対する12Hのインピーダンスは、
 jωL → ωL = 2x3.14x1000x12 = 75kΩ
1次側の12kΩに対して75kΩは十分に大きいので、問題なし。

ところが、100Hzに対する12Hのインピーダンスは、
 jωL → ωL = 2x3.14x100x12 = 7500Ω
1次側の12kΩに対して7500Ωは不十分なので、100Hzは12Hに半分ぐらい分流してしまい、-6dB@100Hzぐらいに低下します.

「真空管アンプにはwooferをドスドス鳴らす能力が無い」と聞いていましたが、出力トランスも原因の1つかと悟りました.

NFBでリカバリできないか?
この出力トランスの最大出力電力は2.4Wであると計算されます.それはDC 20mAmaxというSPECから、フルスイング電流が40mApp@12kΩになるので、P=I*I*R=2.4Wだからです.
ただし、この2.4Wはトランスを円満に通過できる1kHzでのハナシであります.
通過電圧が-6dBになってしまう100Hzでは2.4Wなんか無理で、0.5Wぐらいしか2次側へ伝わりません.
それをリカバリするのがNFBですが、NFBというものは「強きを挫き弱きを助く」行為ですから「1kHzを挫き100Hzを助け」ます.すなわち、全帯域を弱い100Hzの性能に合わせます.そのためアンプ出力は0.5Wでflatになってしまって、ラジカセにも劣る音量しか出ないでしょう.volumeを上げても音が割れてしまいます.

これじゃぁ目標性能に達しません.最低でも1Wは出したい.

1万円ぐらいするトランスじゃないとダメなのか.詰みだ.

simulationと実測が異なるのにワンチャン賭けようそうしよう.立直一発自摸ドライチだっ.


詰みその2:使えるFETが存在しない
現在のパワーMOSFETの用途はSW素子に極振りしてます.SW素子ですから、600V耐圧ですと小さくても1.5Aなどと高電流対応の製品ばかりです.(小型packageならあるんだが)

しかしわたしがアンプ用として欲しいFETは、600V 100mAぐらいなんです.小型の真空管がちょうどそんなくらいです.

大は小を兼ねると言いますから、600V1.5Aでも使えるじゃんと思うでしょう.ですが、ちょっと困った事がありまして、ゲート容量が350pFぐらいあります.6A級だと1000pFを優に超えます.FETって電流を稼ぐためにパラるのでゲート容量が大きくなりがち.

↓いまわたしがやりたい回路は、真空管をFETに置き換えた、高電圧小電流回路ですから、高負荷抵抗のドレインから次段のゲートへ直結します.けれど、100kΩに350pFのゲートを直結したら4500HzのLPFを形成してしまい、高域不足でNGになります.

真空管のグリッド容量はたぶん小さかったと想像します.GP間GK間の距離が半導体のそれよりも3桁ぐらい大きいからです.そんな真空管を円満に置き換え出来そうなFETを探すわけですが、600V 100mA ゲート容量50pFでTO-220のMOSFETが見つかりません.SOT-223みたいな小さなpackageならあるけど、300V20mA=6Wは焼けそう.
bipolar transisterの方が選択肢は広いけど、段間直結が難義になります.

↓SOT-223はこれ.放熱をケアしたとしても、これに6Wつっこむ度胸はないかな..... 半田が溶けそう.
詰んでる・・・・

結局、エミフォロを挿入せざるを得ないところへ追い詰められているこの頃です.構想倒れ.

オーラスでハコテン寸前・・・・

ーーーー
遺憾ながら、ソースフォロアを挿入して、全部300V電源で、↓こんな感じの回路で腹を括りました.
ブルーの文字は自動生成じゃないので不正確です.コンデンサ耐圧がところどころ100V超えちまうので手持ちがないのと、抵抗の電力消費がところどころ巨大なので手持ちがないです.調達がかったるい.千石電商の地下売り場へGOTO.
BSS127はマルツで取り寄せ可能な小信号MOSFETで、600V21mAで、ゲート容量20pFぐらいなので優秀です.SOT-23.
終段はTK3A60DAといい、600V2.5A ゲート容量380pFだったかな.これを駆動するためのソースフォロアです.秋月で購入.TO-220.

↓NFBありのclosed loopはまだあまり入念なsimをしてないけど、max power 0.5Wぐらいになる予定です.この弱っちい低域特性はトランスのせいです.高域はわざと落としてありますが、実機ではトランスのせいで高域も自然にダラ下がりになると思います.

またプリント基板を作り直します.よろしくJLCPCB.

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かしこ