AI musicと回路設計

23時過ぎてノムネンで呑み。

「みのミュージック」という音楽評論chをみたことのある人は多いんじゃないでしょうか？

やたらと饒舌な人ですが、しゃべりの専門家ではなくてギター屋さんだそうです。

数日前にupされた「話題の“音楽生成AI”、実際どこまで使えるのか？」が面白かったのでご紹介。

sunoという楽曲生成AIがあるのだそうで、わたしも無料試用してみました。歌詞を自動生成し、作曲もアレンジも自動生成となります。もちろんインストもOK。

みの動画のAI作曲ワークフローは、

　・とりあえず生成する

　・部分修正する

　・loop

を繰り返す形です。

それを見ていて思うところがいろいろあったなぁ。

わたしはLofiというジャンルを聴き流すのが好きなんだけど、現在upされているLofi動画はみ～んなAIだと思ってます。なぜなら毎日１時間尺の動画をupするchなんか人力作曲じゃ無理でしょう。それとメロディが上滑りしていてなんか変なんだよね。

というわけでアニメの名セリフを引用するなり。

　「ゴーストの無い人形は悲しいもんだぜ」

AI楽曲ばっかしと思いつつも、これも時代の流れだから仕方ないと思ってAI Lofiを聴いてる。不自然さもversion up毎に払拭されてゆくのでしょう。

↓AI楽曲にしてはわりと人間っぽいと思うのはこれかな。このシリーズの女子はケツでかい。エロい下着でなにしてんの～？

ここで回路設計に話題を振ります。

sunoによるAI作曲フローは keyword→生成→修正→loop なのだけど、これって回路設計者やプログラマの仕事も本質的には同じです．仮説→検証→修正→loop というワークフローをやってる。

やたらと手が速い技術者がいれば、時間をかけてもなかなかFIXできないのろま技術者もいるのは何故かというと、それは手数なんです。loopを回すスピードです。仮説を潰す数と言ってもよい。PDCAサイクルとかいうコンサル用語には中指立てるけど、無碍に否定はできません。

ただし回路設計がプログラムと異なるところは、試作にいささか時間がかかるところです。すなわち AW→基板製造→実装 という現物をこしらえる手間と時間です。

製造はサプライチェーンをタイトにする企業努力がそこかしこで走っているとして、比較的旧態依然なのはAW（アートワーク）だと思うんです。

そのAWにAIを導入して、仮配置→仮配線→修正指示→loop を自分のPCで10秒でやってくれたらどんだけ仕事が捗るかってなもんです。それが出来たら回路設計の革新です。

アンチAIな立場に則ると「AW業者滅亡論」に他ならないけど、不要になった産業は滅亡すりゃいいわ。そういえば先日こんなのを投稿したのでした....

　【回路】AIで設計するとしたら...

1990年ごろにAW業者の第一回滅亡事件が発生しました。

わたしが1987年に新卒で回路設計を始めた頃は、プリント基板の露光版下は手貼りでした。透明フィルムに遮光テープをベタベタ貼って露光版下とする原始的な手法。

まもなく1990年ごろにCADが導入され、当時のCADは非常に高価だったためCADを導入できない零細AW屋は廃業してました。

↑こうゆうことはべつに珍しくないです。

えいめん