2013年4月9日火曜日

日銀バズーカ砲とかアベノミクスの根底思想とは?

日銀が政策変更し、異次元の金融緩和による円安株高で国内のみならず世界の注目を浴びている昨今の日本経済ですが、日本国民の多くにとっては、え~っこんなことできるんだ~?と驚かれている方が大半なのではないかと思います.ひら的には金融政策によって日本経済復活をと唱える一部の経済学者や経済評論家の説(リフレ派)を2年ぐらい前から信じていたので、当然のことが起きているなとしか思っておりません.大手電機メーカーも円安によって収益が好転してるそうで、それも当然のことが起きているだけのハナシです.
ソニーの株価は去年の11月の底から2倍になってるようで、1.5倍ぐらいにはなるかとは思っていましたけど、まさかこうも早く2倍になるとは思ってませんでした.予想が外れましたことを深くお詫びいたしますwww.

ちなみに、約1年前にわたしが書いたこちらの記事は、円高というネガティブな交易条件を根こそぎ無視して電機メーカーにリストラせよ~とばかり述べている井上久男という記者のことをバカじゃねえの?と批判したのですが、この記事を書いた井上久男はいまごろ金融緩和→円安→交易条件好転→業績改善、という現実をいったいどういう風に脳内に投影しているんでしょうか? バカは死んでも治らないので「ハイパーインフレが来る~」とかほざいているんでしょうか? http://hirasaka001.blogspot.jp/2012/03/blog-post_23.html

リフレ派マクロ経済政策は民主党が政権についた4年弱以前にでもやれば出来たことで、自民党ごときIQの低い連中よりも当時の民主党の党内世論の方がリフレに対する議論は熱かったとわたしは思っていますが、ご存知のように民主党執行部が左翼だったので、資本主義マクロ経済を回転させるということの何たるかについて理解する脳神経が1ミリもなかったため、円高+増税みたいな経済逆噴射な政策メニューばっかし並べて悦に入るという大バカ者達でした.さすがに今になれば、日本人の多くも民主党のトチ狂い方の中枢を察知できているのではないでしょうか?
民主党というと、「株が上がっても恩恵を受けるのは金持ちだけだ」なんて言ってた野田総理のことを憶えてますか?  経済が好転する時には、その前触れとして株が上がるのはトイレに行く前に尿意を催すごとく仕方のないことであって、それを「金持ち優遇論」にスリ換えて潰したがる大バカが総理大臣だったのですから目も当てられない惨状だったといえるでしょう.くわばらくわばら.
まぁその野田が11月に「解散します」と言わなかったら、いまごろはまだ民主党政権で、円高+増税で経済は地の底に沈んだままだったはずです.SF的並行宇宙のいずれかにはそういう真っ暗なセカイもあるかもしれませんね.くわばらくわばら.

その民主党も今やボロボロになってしまい、ひら的には批判する相手がいなくなってしまい、当ブログで政治経済ネタを書きたい動機がなくなっちゃったので最近はあまり政治経済ネタを書いておりませんなー.orz

日銀バズーカ砲の破壊力は絶大だったとはいえ、金融緩和はデフレ脱却の必要条件ではあるものの、デフレ脱却の十分条件ではありません.GDPが上がり求人倍率が上がり賃金が上がるには金融緩和だけでうまくゆくほど実体経済は単純ではありませんから、日銀バズーカ砲はアベノミクスの三本の矢の1本目にすぎないといわれる所以です.

ところで民主党的経済逆噴射政策と、アベノミクスと、それらの根本的な違いが何なのかというと、答えは意外なところにあるとわたしは思っています.

民主党的経済逆噴射政策の根底のセカイ観は、こういうことだと思います.
●戦後に経済復興を果たした
●けれど、やがて後進国(中国・韓国)に経済の主役を譲って高齢化して衰亡する日本

アベノミクスのセカイ観は、
●戦後に経済復興を果たした
●後進国に経済の主役を譲って高齢化しつつあったのだけど、
●やりようによっては日本はまた経済成長路線に戻れるんじゃねえの?
●中国・韓国経済をイタイ目に遭わせることになるが、他国のことを慮ってもいられない

すなわち、民主党的経済逆噴射政策のセカイ観とは「素直に衰亡するのを好むコスモポリタンな左翼リベラルのセカイ観」であり、アベノミクスのセカイ観は「他国を蹴散らしてでも衰亡を拒絶する民族主義的なセカイ観」という違いだとわたしは思います.

なんか最近景気が良くなってきてイイ感じだよね~と無邪気に喜んでいる日本人は多かろうと思いますが、アベノミクスの根底にあるセカイ観をどこまでわかって喜んでいるのかなぁ? わたしは日本人だけが先んじて幸せになればそれで満足だと割り切っていますが、読者の皆さんはどうなんでしょうか?

かしこ


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7 件のコメント:

  1. まあ、自分とその周りの家族や友人が幸せになるならそれでいいよって感じですね(日本よりもさらに狭い郷土愛レベルで)
    正直お花畑的に世界平和なんてありえないと思っていますし、発展途上国の中間層が豊かになるとともに先進国から中間層は消えていくと思ってます。グローバル化でみんな貧しくなろうって感じで。
    ただし、これは金銭的な報酬のことで物質的にはこんなすばらしい時代はないと思ってます。安くてうまい飯、安いのに高性能の家電、旅費も相当安くなってると思います。特にネットの発展によるさまざまなコストがほぼタダになったのは活版印刷誕生レベルだよねって感じです。
    先進国の中間層も幸せの再定義さえできればいい人生をおくれると思っています。

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    1. 「幸せの再定義」とはナイスなキーワードであるように思います.

      左翼=民主党、右翼=アベノミクス、この他にTPP推進派に代表される新自由主義がいて、その三つ巴のバランスがいまの政治経済状況を演出していると、簡単に言えばそんな有様かとわたしは思っています.

      そんな中、年金受給世代はなんのかんのと言えども良い時代を生きられて現状維持でよろしいと思っている比率が高いと推測しますが、バブル崩壊以後しか知らない不景気固定世代には「幸せの再定義」ができずに不満が高まっている層がかなりいて、そういう層がネトウヨの基盤になっているのではと推測しています.

      だとすると、民族主義-アベノミクス-ネトウヨに通底する「日本はもう黙ってないよー」という勇ましい志向が結びついて政治経済のベクトルが決まる可能性が近い将来あるように思っています.わたしはそれならそれでよいと思いますが、なにせ安倍内閣支持率が80%近くて、その電話アンケートの対象者は昼間自宅に居る高齢者+専業主婦というどうみても平和主義志向なはずの対象者層なわけで、その人々はどれだけ背景思想に気づいて支持してるのかな~と気がかりになるこのごろです.

      話題が逸れて長くなりましたので、近日に本件をブログに書こうと思います.
      では.

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  2. こんにちは 先日の陰謀論にもでてくると思うんですが、政府主導方 は元をたどれば ヨトウネ と分類されるはずです。
    経済には物質経済と仮想経済があり、それの代表格は、紙幣です。
    野口氏は真ん中に鏡を当てて鏡像にすると、日本人とユダヤ人になるとか、
    左目はFメーソンを表すとか、樋口氏の右目も同じ、
    裏の富士山の湖面に映る像はシナイ山に成るとも云われています。
    前の新渡戸氏は菊の五問を半割にしたので消えたとか、
    福沢氏はダビ*の星を図案化したものが載っているとか、
    全部に 国立印刷局製造 と NIPPONGINKOU の文字が入っています。
    まあこれらはお遊びだと思うんですが、
    他にも、財務省印刷局製造の一万円札、大蔵省印刷局製造の一万円札が有るとも云われております。

    どこの国でも紙幣発行権は民間組織が持っているのは間違いないようです。
    硬貨などの発行は政府がしており、政府紙幣も発行できるはずなんですが、
    していません、代わりに国債を出しています。
    紙幣と国債の決定的な違いは利子が要るかどうかです。

    アベノ**について
    http://yukihiro-go.at.webry.info/201301/article_2.html

    ではまた。

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    1. お札のマークはいろいろと有名な説がありますね.
      三菱東京UFJ銀行のロゴマークが1ドル札の目と同じ意味を持つという説も有名ですねw

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  3. 1$=100¥は通過地点かとも言われていまね。こう急激な円安傾向を心配する向きも
    有ります。円安、円高にしろ、良い面、悪い面、両面が有る事は確かです。
    私達一般国民が理解したところで、現時点では、日常の生活改善に結び付けたりは出来
    ていないのが現状で大半の国民は、その様に考えているのではと思います。

    この様な、衰退サイクルに入ってしまったのは何故なのでしょうか?

    経済の状態に、発展(上向き)、安定(水平状態)、衰退(下向き)が有るのは
    世界情勢、貿易、技術革新、その他の要因を受ける事は理解出来るのですが
    どの様に考えるべきなのでしょうか。

    私達国民は、会社は、国は(国会)、政党は(議員)さんは、何を考え、どう行動して行くべきなのでしょうか?成すべき具体策が思いつきません。
    小学生の反省の、ムダを省き、競争力をつけると言う漠然的な事しか思いつきません。
    競争力を付けた会社が10年くらい元気に成れるのでしょうか?
    思いつくまま、小学生の作文をしました。


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    1. 「衰退サイクルに入ってしまったのは何故」
      ・朝鮮特需以来80年代まではUSAが日本を甘やかしてくれた.
      ・90年代はUSAがもう日本を甘やかしてくれず、経済的に敵視された
      ・00年代は円高による資本逃避で中国を利する展開に
      ・10年代は超円高による資本逃避がより鮮明に
      というわけで、日本がUSAの犬であることと、中国に弱腰すぎたこと、その2つが負け込む原因なんじゃないかと思いますので、日本が自立できない限りいつまたヘロヘロになってしまうかわからんように思います.

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  4. 衰退と云うよりも ヘブライ ユダヤと アシュケナージは 別です。
    現世はアシュ*が握っています、しかし内部的には スイス、ロシアと アメリカは仲が良くなく 国はアメリカの言いなりで、

    アベノミックスが誕生したものの 人口問題を解決(約1/3にする)また階級社会復活させ どこが上に立つかという問題点にさしかかっています。

    今度は911の様なことは出来ず 人種別選択を行える 奇病 なんかが目されています、そんなこんなで北が騒いでいると思われます。

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