マンガ「ベルベットキス」がめちゃ良かったハルミチヒロの次回作「カムカムバニラ」が3巻で完結しました.1,2巻のレポートはこちらです.
でもこれ、謎解きも全然済んでないし、ハナシの広がり感もないし、これは事実上の打ち切りだったのではないかと思ってしまう作品となってしまいました.無念です.
では、あらすじと感想をば.
↓キリコとの因縁は何だったのか? それは、幼児の頃、魔女と呼ばれていじめられていたキリコをリクオが助けて、結婚すると約束したことがあったというものでした.諸星あたるとエルと同じですね.う~んステレオタイプです.
↓キリコは錬金術師か魔道師の家系であって、外国に住む父上から帰還命令が来たので一緒にいられなくなりました.
↓空港で寂しそうなキリコ.
↓リクオが幼少時のエピソードを思い出して、キリコを奪還!
↓父上の束縛を振り切ったキリコは明るい性格になりまして、いわゆる「ハーレムエンド」という奴です.う~ん、ステレオタイプだなぁ.
↓それに先だって、リクオを慕う梅子ちゃんから告られますが、リクオは振ってしまいます.いい子なのにもったいない.というか梅子ちゃんは髪型を直したらいいと思うよ.メガネは保持.
↓謎の小山田先生.小山田先生曰く、「バニラはキリコが生み出した使い魔だ」.そしてマスターのことを思い出す小山田先生にも耳が、、、、、、彼も使い魔だったようですが背景は謎のまま終了.
これねぇ、原作者は別の人なんですが、原作者の力量不足さは否めないんじゃないでしょうか?
まぁ、ヲタク作品なんつうものは、既存のヲタク要素をどれだけ巧妙に織り込んだかを楽しんでいるのは否定できないんで、どこかで見た風なヲタク要素をちりばめていること自体には不満はないんです.ただ本作では、引用したヲタク要素を自家薬籠中のものにできてないというか、本作なりの独自要素がまるで感じられませんでした.
このまま続行しても埒が明かないなどと判断して中途半端ながらも3巻でおしまいにしたのだろうと勘ぐってしまったわたしでした.
でも次回作にも期待いたします! > ハルミチヒロ様
かしこ
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