いやはや、ちょっと驚きました.経営が苦境に陥っているシャープが、資本金を1億円に減資するんだとか? http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150509-OYT1T50080.html
確かに大企業であるよりも、中小企業である方が税制などで優遇される面はあると思います.
ただ、資本金1200億円の企業が享受できていた与信面での厚遇が受けられなくなるのも事実.フツーはあまりこういう大規模な減資をしないのは、税制優遇と与信不遇を天秤にかけて「やっぱ減資は止めておこう」と判断するケースが多いからだろうと思います.なので、ウルトラC的にこのシャープの決断には目を見張ってしまいます.
与信というと、銀行や証券会社や格付け会社や社債や株式といった華やかな面だけではなくて、一等地の新築ビルのテナントを借りづらくなったりと地味にボディーブローが効いてきます.あと、大手企業との取引が与信面で制限されたりもします.資材のルールで、資本金XX億円以上の企業からしか(製造投入するような)部品を買わない、などという内規があったりするので、そういう面で資本金1億円だと資材内規で弾かれかねないレベルかもしれません.
シャープは小型液晶をAppleに納めるビジネスを今でもやっていると思いますが、Appleの調達内規に資本金制限があったりしたらどうなっちゃうのかな? 中間に商社を挟んで商社にリスクを負ってもらうのでしょうか? だとしたら利潤の一部が商社に持って行かれるのは避けられません.
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シャープの場合は大企業(1200億円)が小企業(1億円)に転換する事例ですけど、むかし、取引先が10億円ぐらいの資本金だったのが、1億円に減資した場面に出くわした経験があります.
その会社が10億→1億に減資した理由はシャープとは異なり、事業承継のためでした.事業承継とは創業者がお爺さんになったので、子供に社長を譲るコトです.(何で継承じゃないんだろ?)
事業承継の税制についてわたしは全然詳しくないのですが、資本金10億円の会社を承継するとびっくりするぐらい税金を取られるんだとか.それで、創業者がまだ生きている内に、まず資本金を1億円に減資しておき、その後に事業承継すれば税金が大幅に安くなるというのが狙いだったんです.
それ自体は相手先の都合ですからこちらは異論はないのですが、資材内規でひっかかってしまいました.10億円時代はOKだったのが、1億円だと取引先として認められない、という問題が生じてしまったんです.ええ~っ、みたいなプチ騒動になりました.結局特例として許可したんじゃなかったかと思います.わたしは開発屋だったので細かくは知りませんけど.
資本金の大きさにまつわる厚遇・冷遇はいろいろあるみたいだというハナシでした.
1億円にまで減資したシャープが、エレショーで巨大なブースを出展できないとか、YAMADA電機の扱いが軽くなってしまうとか、資本金の壁はいろいろかなと思ったりしちゃうのですが、裸一貫からの再チャレンジと20年後ぐらいに言えたらいいですね. > シャープ殿
ちなみにわたしの会社は資本金10万円です.ミジンコ過ぎて社会をなめとるのかぁといわれそうです. orz
かしこ
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ああーしんぱいだー うちの家電は ほとんどシャープ
返信削除エアコン 0.5度刻みにしてよね クリーナー 5ミクロン以下もでないように
ところでナノファイバー は石綿並に怖いって ダイ◎ンブラシは大丈夫?
レアアース残渣トリューム、ソーラー、風力 ニュートレンドってほとんど怖い
洗浄◎◎ より ビデ の方が紙を流さず 文化的
近頃の紙はさわると破れる? そうだタオルを使おう