2011年10月4日火曜日

失業した理由シリーズ001

いくつかのテーマ別に連載形式でブログを綴りたいと思うのですが、ブログっていうのはスレッド化はできないものなんだろうか?

「失業した理由シリーズ」も連載したいテーマのひとつ.

退職というのは離婚みたいなもので、ある一つの理由で職を辞すわけではないと思います.
いろいろな理由が積み重なって、ある臨界点を超えたときに辞するのだと思います.

わたしの場合も様々な理由があって、若かりし頃の行動様式が歳を重ねるにつれて変化したり、居心地の良かった環境が容認できない環境に変化したりといろいろな理由がありました.それを書いてみようというのが「失業した理由シリーズ」です.

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わたしは22歳で東京都立大学というところの電気工学科を出て、新卒として就職して、その後31歳と33歳で2度転職して、46歳で失業しました.所属した会社は、ソニーマグネスケールというソニーの子会社 → 日本ヒューレットパッカード → ソニー と全て電機メーカーで電気回路設計の仕事をしてきました.

その間、一貫して、新卒の時から今でも変わらないタカビーな勤労ポリシーがあります.
それは、
●比喩的にいうと、前線で鉄砲を撃つ気はさらさらない.後方で新型ミサイルを開発する気しかない
●会社はわたしが活用するものであって、わたしがご奉仕するところではない
●わたしがやりたいことをやってそれが会社から評価される間だけがわたしが会社にいられる時間である

あぁ、まずいかな求職中の者がこうゆうことを実名で書くのは???  まぁよしとしてしまおう.

1980年代の日本の製造業は、世界一の実績と名声をほしいままにしていました.
そのおかげで業界全体が長期間の好景気を謳歌していて、電気エンジニアは売り手市場で、転職もかなり自由にできました.そういう労働市場だったので、タカビーな勤労ポリシーを隠し持っている人材であっても、わがままが通用しました.

ところが、バブル崩壊以降低下する一方の企業業績のおかげで、タカビーな勤労ポリシーを維持するのがだんだん難しくなってきました.名だたる企業がどんどん世知辛くなってゆく中でも、タカビーさをなんとか持続できた最後の砦だったんじゃないかと思うソニーですら、ついに、タカビーを維持できなくなった.それで、もはやソニーにいられる時間が終わってしまった.

これが、わたしが「失業した理由」の一つです.べつに最大の理由じゃないです.one of themです.

---続く---    つぎへ       前へ

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2 件のコメント:

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  2. 採用面接前後とか内定が出そうなタイミングで名前からブログをチェックされてうんぬん、という話しをよく聴きます。仮名のほうがよいんでは?

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