
ちなみにSDATは後にPhilips社によってDCCという製品として発売された.ソニーはMDでこれを迎撃した.
不幸なことに、DATは技術的に注目されたものの、CDからデジタルコピーできてしまうとレコード会社から非難されたのが妨げになり、普及できなかった.

新フォーマットを世に出す仕事は大いにやりがいがあった.私の担当分野では、ビタビデコーダとアダプティブイコライザという新技術をコンスーマ機器に採用した最初の事例になれたと思う.(今はあたりまえの技術だが) この場面でラッキーだったのは、同期回路って何ですか?的なロジック設計素人がいきなりverilogでLSI設計をやらせてもらえたこと.記録再生回路の基盤技術が、アナログ回路から、デジタル信号処理への移行期だったので、この分野には玄人がいなかったのだ.だから私のような素人の出番があったのである.
よい組織に所属していると、楽しい仕事が落ちてくるもんである.
しかし、そんな楽しい日々は長くは続かなかった.わたしは元々ソニーマグネスケールを辞めたいとゴネた男である.そんな奴を何年も放し飼いにしておくのはけしからんとソニーマグネスケールの人事が動き出したようで、伊勢原に戻ってこいとだんだんうるさくなってきた.折悪しく、DDS3の開発も完了する時期になり、わたしは身の振りを考えなければならなくなってきた.
--続く-- つぎへ 前へ
よい組織に所属していると、楽しい仕事が落ちてくるもんである.
しかし、そんな楽しい日々は長くは続かなかった.わたしは元々ソニーマグネスケールを辞めたいとゴネた男である.そんな奴を何年も放し飼いにしておくのはけしからんとソニーマグネスケールの人事が動き出したようで、伊勢原に戻ってこいとだんだんうるさくなってきた.折悪しく、DDS3の開発も完了する時期になり、わたしは身の振りを考えなければならなくなってきた.
--続く-- つぎへ 前へ
人気ブログランキングへ
確かソニーの社内にLSI試作用のプロセスラインを持っていた時代では。FPGAではなく、モノホンのLSIを試作できるとゆう・・。
返信削除外から見ていて、とてつもなくうらやましかった覚えが。
SiBBですね.0.8umプロセスです.ところであなたはSさんですか?
返信削除そうです~。(で答えになっているのか?)
返信削除⇒紫と谷が名前についています(ずばり)。