STM8S基板をAndroid tabletに繋ぎたい（２） 繫がった

先日、Andriod tablet MID701AのUSB端子でシリアル通信するためにOTG cableというのが必要だという記事を書きました．
http://hirasaka001.blogspot.jp/2013/09/stm8sandroid-tablet.html

その後、OTG cable（USB host cableとも呼ばれる）を入手し、MID701Aに接続してみましたが、全く動きませんでした．挫折．

挫折を乗り越えるために、中古Nexus7（￥１２９００）を買って、接続に成功したというのが今日のハナシです．

MID701AとNexus7
上がMID701Aで、下がNexus7です．外観は同じようなもんですが、Nexus7はサクサクと動くので快適です．MID701Aの動作はのろいです．

Tabletに繋ぎたい外部機器
１） STM8S CPUが、9600bpsでシリアルIFに毎秒キャラクタを送信します．
２） FT232RLが、シリアルをUSBに変換します．
３） USB host cableでOTGモードに変換し、
４） FT232RLのドライバを搭載したTabletのアプリが、9600bpsでキャラクタを受信します．

MID701AはUSB周辺機器をOTGで接続できないらしい
MID701Aには、USB host cableが付属されていますので、OTG接続ができるんだろうと推測できます．
一方でUSB周辺機器には、USBメモリ、USBキーボード、USBカメラ、USBシリアル、などいろいろとあるんですが、MID701AでUSBメモリだけはOTG接続できました．しかし、USBカメラとUSBシリアルはダメでした．よってMID701Aは、USBメモリだけをOTG接続できる簡易仕様なのだろうと推測します．つまりAndroid OSをビルドする時点でOTG機能がほぼ削除されたのだろう．

MID701AのOTG接続についてネチネチと調べてみたんです．こちらのページには、「USB Serial Monitor Lite」というterminalアプリのjava source codeが公開されています．
http://ksksue.com/wiki/doku.php?id=wiki:android:hardware:usb:ftdriver
そのsourceをいじったtestアプリを走らせて、connection手続きのどこで死んでいるのかを調べたところ、abdriod OSのサービスであるところの、このUSB関数↓が全く返値を返さないことをつきとめました．
      android.hardware.usb.UsbManager.getDeviceList()

この関数の解説によると、

Returns a HashMap containing all USB devices currently attached. USB device name is the key for the returned HashMap. The result will be empty if no devices are attached, or if USB host mode is inactive or unsupported.   （接続中のUSB機器の名前リストを返す．リストが空だったとしたら、USB機器が無いか、USB host mode（＝OTG接続）がオフなのか、サポートされてないかだ）

というわけで、MID701AにUSBシリアルを繋ぐことはあきらめました．挫折．

Nexus7を買いに走る

Nexus7ならUSBシリアルが繫がったという情報を得ていましたので、秋葉に買いに行きました．ソフマップで中古が￥１５０００で買えるだろうというのが相場観だったのですが、ドスパラで中古16GBが￥１２９００だったので、即買い．  （ドスパラは在庫一掃セールで殺伐としたイヤな雰囲気でした）

それで、Nexus7に上の写真のUSB外部機器を接続し、terminal softを動かしたら、サクッと通信できました．何の苦労もなし．

確認したterminal softは、Google playの、「USB Serial Terminal Lite」「USB Serial Monitor Lite」の２つです．後者はsourceが公開されていますので、カスタマイズするなりして今後に役立たせていただこうと思います．

ただし、USB serialを使うにあたって、Nexus7には問題が一つあります．Nexus7のAC電源端子はUSB端子だけなのですが、OTG接続したらUSB端子は電源出力になってしまうため、OTG接続中にはバッテリー駆動しかできないと思われます．これは困ったよぅ．

あと、nexus7は値段が高いので、もっと安価な中華パッドで使えると幸福です．

USB周辺機器を動かすプログラム開発の難点

Android開発環境には、USBでPCと接続するデバッガがありますので、多くの人がそれを使うと思います．デバッガモードでアプリをrunさせますと、アプリsourceに仕掛けたログ機能によって内部情報をデバッガで観測できるので便利です．

ところが、USB周辺機器を動かすアプリをデバッグする時は、言うまでもなくデバッガを撤去してしまいますので、なんかデバッグしにくいです．terminalに残ったログを後で表示するアプリもあるのですが、リアルタイム性がないのでそれもなんか使いづらい．イマイチだなぁ．

かしこ


＝＝＝ STMのアフィリエイト始めました ＝＝＝
STM32のwelcome-kitです

        

試用レポはいずれまた．．．



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