サラリーマンをやっていた時点では、「こいつはインチキだ!」と判ったとしてもあまり攻撃とか決裂とかはしませんでした.上位者には基本的に勝てないし、他部署には力が及ばないし....それでも、コイツを放し飼いにしといたら絶対にいつか我々が滅ぼされる、と察知した相手には容赦せずテロを仕掛けてましたが、懸命にテロ攻撃しても勝てなくて、結局こちらが全員滅ぼされてしまったのは残念な出来事でした.説明は可能ですが詳細は割愛します.
サラリーマンをやめてかれこれ4年近く経ちます.サラリーマンで無くなると誰とでも対等の一個人としてのつきあいになりますから、喧嘩しようが絶縁しようが、そうしたければそうしても全然ダメージがありませんので、縁を切った事例が何件かあります.
今日も、一人と縁を切ったところです.貴方の考えは理解できないし、それに一切荷担しないと.
そんな記念すべき今日は、「コイツとのつきあいは有り得ないわ」と縁切りした事例について書こうと思います.その相手がこれを読むかも知れませんが、それを懸念して見解を変えるようなことをわたしはいたしません.苦情や弁明が来ても見解を変えません.
1.極左との決裂
わたしが左翼嫌いになった原因の何10%かを占める出来事でした.
月一で数名が集まって、社会問題について語るというミニ集会を10年間ぐらい続けていました.そのミニ集会の主催者は極左なので、主催者の知り合いに学生運動で投獄されたが転向せずに今でも極左を貫いている人がいたりして、その人を呼んでハナシを聞いた事がありました.そこまで徹底的に思想を実践している人は思慮深いので、ハナシは結構面白かったんだなぁこれが.
ここでわたしの極左の定義は、「ソビエト連邦こそが人類の希望である」と信じていた人を極左と定義しています.だから、社民党左派だとか憲法9条を守りたいとかいう程度の左寄りの人は「ただの左翼」であって極左ではありません.
ある日のミニ集会で、わたしが「尖閣は中国が一方的に悪い」という趣旨の発言をしたら、極左の人が「あれは石原慎太郎が尖閣を買おうとしたからだろう」と反論してきて、バカだと絶句する場面がありました.もちろん石原慎太郎の買う発言が一つのfactorであるのは認めます.しかしそれはマイナーなfactorに過ぎません.日本は国際法上の手続きを経て尖閣を日本領としたのに、石油の埋蔵を知った中国が後出し的に国際法を無視して様々な圧力をかけてきているのが、尖閣のメインfactorなわけです.
「石原の買う発言が原因だ」なんていう説は、左翼に都合の良い論理を拾って来てそれに便乗しているマスターベーションにすぎません.引用するしか能がないバカさにわたしは絶句したのでした.
まぁ、共産主義っていうのは、完璧な計画を立案できる個人の存在を信じている時点で狂った宗教なわけですが、自動的にそれは、下々の者は計画に盲従すべしという意味も含みます.つまり「大衆はどんどんバカになれ、そして誰かの教義を引用していればよい」というのと同義ですから、この極左の人のように「石原主因説」なんてカルトを引用しちゃうんだな.繰り返すが、石原は主因ではありません.
ただ、わたしが縁切りを確信したのは上で述べた場面ではないんです.
尖閣論争をした集会の時だったと思いますけど、中国がやっているウイグル人弾圧のような少数民族浄化政策についてもヒラサカは指弾しました.
そしたら、その翌月の集会に、その極左の人がとある中国事情通を呼んだんです.その事情通曰く、「一人っ子政策は漢民族にだけ適用され、少数民族は子供を何人もうけても良いから、ウイグル人弾圧なんてのは無いのだ」とのことでした.
ウイグル人弾圧が無いなんてのは「人権大切な左翼」にはあるまじき暴論と思われましたが、わたしが怒り狂ったのは別のところにありました.
極左の人がなぜ中国事情通を呼んだのか?
極左の宗教上の理由により、なにが正しいのかを自分の頭で判断したら負けなんです.ウイグル問題を認めてしまったら、共産主義国家中国を信奉する信心に傷がついてしまう宗教上の禁忌に直面したわけ.だから、ヒラサカの言うウイグル弾圧を自分の脳内から消去するために中国事情通を借りてきて、ウイグル弾圧なんて無いという説に便乗して心の平穏を守りたかった.そういうプアな図式が透けて見えて、くっだらねぇと激怒したわけです.
「社会問題について語るというミニ集会」ではなく、「共産主義に盲従する論理を発見し引用するためのミニ集会」なんてオレは参加しないぜ.それで縁切りしました.
たぶんこの文章を読むと思うけど、少しは自分の頭で考えろ > 極左殿
2.プロデュース能力がまるで無い人との決裂
技術系の零細企業の社長サンから、仕事の依頼がありました.その人は、かつて大企業のR&Dに居た時の思考形態が抜けない質であるらしく、プロデューサーにとって最も大切な、「チームメンバーに金を払う役割」は自分には関係ないと思って社長業をやっていました.
当時会社を辞めた直後でヒマにしていたので受けたんですが、センサーが発する信号をFPGAで信号処理して結果をPCに表示するアナデジ回路を試作して納品し、報酬を受ける必要も感じず放置して数ヶ月が経過しました.
そしたら社長サンから、あの回路の汎用性を高めた測定システムにしてくれないか、ただし金の話はさておく、という要望が来て、それはダメダメと断りました.どうせ金なんか支払う気もないだろうし.
最初に納品した回路は、とある一つのセンサーに特化して回路開発すれば良かった決め打ち回路だったわけです.だから、チャチャッと開発できました.ところが、それと同じ程度の努力でどんなセンサーにでも対応可能な汎用システムに改変できるとその社長サンは信じていたのでした.とんでもない.その後のつきあいから推察すると、社長サンはヒラサカに10万円ぐらい支払えばよいと思っていたようですが、とんでもない.
ヒラサカ的には、初年度300万円、次年度150万円、翌年50万円もらえるのなら引き受けてやってもいい、というぐらいの大変さです.なぜなら、どんな特性のセンサーが接続されるのか一切サンプル提供もなく汎用化しろとか無茶言ってて、要するに納品後に何が起きるか判らん世界に巻き込まれるプロジェクトなわけです.その社長サンはそんなリスクなんて全く察知していませんでしたけどね.
そのプアな技術開発プロジェクトの悲劇はこうやって始まります.
納品してしばらく経過したら、「ヒラサカさんセンサー繋いだけどおかしいんです」と電話がかかってきて、長野県かどこかに呼び出されてオシロで波形観測して、FPGA回路を改造して、再度納品する.そしてその「円環の理」に取り込まれた自分に気づき愕然とする...
へーっそれを報酬10万円でやれっていうの? 300万→150万→50万円の3年プランならお受けしますがそうでなければお受けしませんというだけのシンプルな話なんですが、判らん奴には「どうしてそんな悲観論を組み立ててるの?」となってしまうようでした.ダメだこりゃ.
ただ、わたしが縁切りを確信したのは上で述べた場面ではないんです.
別の件がその社長から来て、相変わらず金の話は後回しでプロジェクトが始まりました.報酬規定もないままに何度も客との打ち合わせに同行させられたり、開発難易度が目論見よりも高まったりとゴタゴタして、試作1号機が出来た時点で30万円支払うと言われてそれじゃ少ないと言ってもう20万円もらいましたが、それでも不満でした.100万円もらえば及第点だったろう.
その後、試作2号機を始めるにあたり、金の話が後回しになるのはコリゴリなので、ソフト屋とのネゴシエーション等も含めスケーラブルな試作を行うにあたり、80万円申し受けますと言ったら、別の人に頼むと言われてヒラサカはお払い箱になりました.そこまで事情の判らん奴とは思わなかった.
その別の人ってのは知人で、わたしは「あの人には無理だ」と主張しました.後で判ったのはその人はverilogもVHDLも2の補数も知らないで、ゲート回路でしか設計できない人だったんです.もちろん、ソフト屋とのネゴシエーションなんか出来ませんし、スケーラブルな開発なんてできません.そんな人をヒラサカと同スペックと見積もったのぉ!? いろいろと揉めたらしく、さらに別の人に頼んで難局を乗り切ったようですが、ヒラサカに80万円支払った方が数分の一の出費で済んだんじゃなかろうか?と予想します.
システム開発の要諦を全然わかってない者がシステム開発のプロデューサーをやるのがそもそもの過ちなわけです.システム開発は、回路やコードという成果物だけを追求するのは誤りで、失敗しないための方法論を知って実践しないとグダグダになって失敗します.その社長サンは、回路とコードという成果物だけにしか知恵が回らない人っていう感じかな.納品物のサービススキームとかどうしてんだろなぁ.そんなんでプロデューサやっていていいのか?
先日その社長サンに酒を奢ってもらいましたが、あなたがプロデュースする仕事はもうやらないってのがこちらのスタンスです.やるとしても成功不成功に関わらず500万円支払ってもらいますよと、そういう関わり方しかしたくありません.もっともそんな金回りの良い仕事が出てくるとは思えませんが.
3.闘う自分に酔っている人との決裂
今日、ある人を2時間以上問い詰めて、想定通りに何も評価すべき発見がなかったので、決裂しました.
その人はわたしが町内会に関わるキッカケになった人で、その人が町内会から抜けてしまって、わたしは町内会に残ったという経緯があります.町内会との遺恨を晴らしたいからか、別の任意団体で町内会改革について市民で議論する会の座長をやっています.
町内会には様々な問題があり、それを近代化する必要はあるよね、という点でその人とヒラサカの認識は一致しており、1年ぐらい前からその人が座長を務める会で「書記」をやっていました.なぜ「書記」なのかというと、そんな任意団体が外野でいくら騒いだって町内会の改革なんか出来っこないとヒラサカは考えるからです.他所の家族に介入なんかできないのと同じです.だから、議論には参加せず、書記役なら出ても良いというスタンスで関わりました.
町内会改革について議論したら、その結果を区議に陳情するという政治活動に繫がって行くのが自然な流れとヒラサカには思われますが、あいにくその任意団体が区の外郭団体に間借りしているという特殊な事情があるため、政治活動は自粛という立場にあります.そこでヒラサカは、だったら独立しろ、政治活動も出来ない団体なんか意味ねぇだろ!と座長に主張してきました.
その過程で判って来た事は、区の外郭団体に間借りするという状況自体を、代え難いステータスと感じる特殊な人種が存在するって事です.区の施設の部外者立ち入り禁止なエリアの会議室を使わせてもらえる.職員にコピーを頼める.そういう、区のインサイダーに居られる事が快感原則だっていう人種です.お役所に寄生するゴロツキの一種ですな.そんな質の悪いゴロツキ連中と関わる気なんかナッシングなのであります.
ただ、わたしが縁切りを確信したのは上で述べた場面ではないんです.
どうしても政治性を帯びてしまう町内会改革の会に対する圧力が強まりまして、存亡の危機とも言える状況になりました.それをキッカケとして座長がわたしはこうしたい!という提案をしました.座長の提案は、人権、平等、女性参加、女性だけからなる事業部創設、、、、そんなキーワードがちりばめられた文書でした.そんな理念先行で具体策が無い座長の性格を知っていたので、とうとう正体を露わにしたか!というのがヒラサカの分析であって意外性は全く無かったのですが、さりとて町内会改革に人権平等女性がどう結びつくのかさっぱり判りません.
人権って何ですか? こんなの採択されるわけがない.採択されなかったらまた辞めるの? と2時間以上尋問したのが今日の午前でした.結局のところ納得できる解答は全く無かった.
だいたい、町内会で喧嘩したからその遺恨を晴らすために外部からチョッカイを出そうというその戦略性の無さが致命的なわけでありまして、やたらと戦線を拡大して局地戦ばかり熱心にやるんだけど全体戦略が無いので結局ムダ玉を撃っているだけ.そのコトも批判したんだけど判ってくれないんだよなぁ.
少なくともこれだけは言える.巨大な敵に立ち向かっている自分が好きで、闘っている自分に酔っているのが座長だと.キャプテンハーロック型のヒーローですな座長は.
ひら的には、ハーロックよりもギレン・ザビが好きなんですがね. (笑)
かしこ
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