【篤く御礼】 電動車椅子のNiMHバッテリを交換 （ハンダづけ）

スポット溶接の試み （その６） にて、巨大コンデンサの放電でスポット溶接する回路がパワー不足で使い物にならないのを報告しました．電極形状とか、押しつけ圧力などの最適化要因がいろいろあると予想されましたが、現状そのような最適化作業はペンディングしていて何も進んでおりません．

その記事には、読者から多くのアドバイスを頂きまして、中には「うちのスポット溶接機を使わしてあげようか」とまでオファーしてくださった超親切な方もいらっしゃいました．

お心遣いどうもありがとうございます  ＞  各位

放電型スポット溶接機を断念したわけじゃないので、いつの日か朗報をレポートできるよう、日々一歩一歩精進して参る所存でございます．

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さて、スポット溶接したいそもそもの理由は、電動車椅子のNiMHバッテリが寿命になったからでした．電動車椅子のバッテリはNiMHがポピュラーです．Liイオンだと、危険物とされて飛行機に乗せてくれないらしいです．
新品バッテリですとカタログスペックでは１５ｋｍ走れるのですが、実使用では７．５ｋｍぐらいに感じています．それがもはや寿命末期でたぶん２ｋｍぐらいしか走らなくなっているところです．航続距離が短くて不便してます．（３年ぐらい使いました）

セル交換にスポット溶接を使わないとすると、やはり、電動模型飛行機用バッテリー工作の常套手段であるところの、バッテリーへの直接ハンダづけしかあるまいと腹を括りました．決めてしまえばあとはガシガシとハンダづけするだけであります．  （電極をあまり長時間過熱しないように心がけます）

↓電動車椅子用のバッテリーはこんなです．１６８５０サイズのNiMHが、直列２０並列２（20S2P)で納まっています．ずっしりと重いです．

↓充放電コントロール基板のコネクタから外して、緑色の熱収縮パックをガシガシと切断してゆきますと、NiMHが剥き出しになります．

↓これが剥き出しのバッテリー．仕様不明の熱ヒューズが２ヶ表面についてます．他に、温度センサがついてますが、この写真では判然としません．

↓さらにセル毎（左側）にバラしつつ、同じようにスタックした新品セル（右側）に同じようにハンダづけしてゆきます．ただ積んだだけだと転がってバレてしまうのでテープで仮固定したりと少々手間取ります．短時間でハンダづけを終わらせるために、ハンダの美しさは捨て置きました．

↓これが全部のセルを組んだ状態です．テロリストがダイナマイトを束にしている図のようで忸怩たる思いに駆られます．新品セルは４０本で１４０００円もしました．１６８５０は高価だなぁ．

↓ケースに元通りに納めてできあがりです．

その後充電しまして、発火したりせず問題なく充電できたようです．明日から稼働して航続距離が改善したかどうかをチェックします．

ハンダづけで電極が傷んで寿命が短くなったとかなんとかは、１年ぐらい経たないと判らないと思います．

かしこ


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