【修理】 NEC PR-L5600C 色でない故障→回復

NEC LEDプリンタ PR-L5600C を２０１３年に導入しました．ちょうど２年前でした．
http://hirasaka001.blogspot.jp/2013/06/nec-led-pr-l5600c-8280.html
今でも安く売られている機種です．最安値￥７５００ぐらいかな？ 円安でも廉価をキープできているのはNECさんエライぞ！

しか～しその後、トータル４０００枚ぐらい使ったいま、故障しました．

【前駆症状】

黒とマゼンタの色が擦れる症状が継続的にありました．リサイクルトナーだからかもしれません．定着温度を高く設定しても治りませんでした．リサイクルトナーをずーっと使い続けました．

【症状】
昨日、１００枚を一気に刷ったら、シアンが徐々に出なくなってしまいました．
黒、マゼンタ、イエローは正常です．
シアンが出なくなる直前に、ギアが空回りしているような音が頻繁に出ていました．

【修理】
修理できました．色の擦れも完璧に元に戻りました．

以下、そのレポートです．

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ギアが空回りするような症状だったので、シアントナーの粉体ポンプが壊れたんじゃなかろうか？と予想しました．それでは分解です．

↓どこから分解するか？ 最初に底板を観察しましたけど、ネジは見当たらず、底板ルートはやめました．

↓多少の筐体パネルの破損には目をつぶって、フロントパネルをまずは外しました．

↓左側板外し→天板外しと進めたのがこの状況．電源基板とか制御基板とかが見えます．

↓左側板の中はこんなです．USBと信号処理の基板が見えます．使用時間が少ないため、FANに埃の付着等は無く綺麗なもんです．

↓トナーカートリッジが納まる右側面が要着目です．左からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、の順に４色のメカが納まっています．それでここのシアンに故障箇所はないかどうかを目視しましたが、ギア欠けのような箇所は見つかりませんでした．無念．

↓イエロートナーの出入り口の写真です．下の口からプリンタ内部へトナーが入っていき、上の口から過剰なトナーがカートリッジへ戻ってくる、そんなメカニズムであるみたいです．トナーの粉体ポンプは右側板にモーターがついてますが、写真は撮ってません．

残念な事に、シアンの破損箇所を発見できなかったので、そのまま再組みし、使ってみましたが症状は変わらずでした．「設定管理ツール」で各種クリーニングを何回もやりましたけど、治りません．この時点で廃棄は決定！と覚悟しました．

↓ちなみに粉体ポンプのギアはこれです．トナーカートリッジ装着状態でも隙間からギアが見えます．「設定管理ツール」でこのギアが正常に動くコトを確認できたので、粉体ポンプの故障とは思えなくなりました．

わたしのゴーストがささやきます．

粉体の流路が詰まっているのではないか？

そこで、粉体の流路を掃除機で吸引するコトにトライです．

吸引するには少しコツが必要です．

１） 粉体がプリンタへ入って行く場所は、押すと奥に引っ込むようになっていて、押すと窓が開く構造になっているようです．この構造を理解してください．（判りやすいイエローを撮影しました）

２） 過剰な粉体がトナーカートリッジへ環流する場所も、押すと奥に引っ込むようになっていて、押したときに窓が開く構造になっています．

↓１と２を踏まえて、掃除機で吸うわけです．掃除機の吸い口を、２へ押し当てます．この時、吸い口のエッジで、２を押し込むようにする必要があります．さもないと２の蓋が開放しません．

さらに、１をピンセットでも指でも構いませんが押し込んで１の蓋も開放します．わたしは掃除機の最大パワーで吸いました．

こうすることによって、プリンタ内部のトナー流路がクリーニングされると期待されます．

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さて、これで再度印刷してみます．

プリンタを起動しますと、プリンタ本体内部に滞留していたトナーが空っぽになったコトの裏付けとして、粉体ポンプがひとしきり動きっぱなしになります．静かになるまで待ちます．

そしてプリントしたら、色むらも消滅し、買ったときと同等の美しい発色にまで戻りました．リフレッシュ完了というわけでした．

読者諸氏へ、
この情報を元にあなたが行ったトライの結果生じたいかなる損害もわたしは関知いたしません．ご自身の責任でトライしてください．

発色よしっ、、、


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