2015年6月13日土曜日

新型光ストレージへの妄想  その1 (情報爆発)

「ストレージ」っていうのは直訳すると「保管する」という意味がありますが、HDDやDVDのようなデータ記録装置を指す技術用語でもあります.わたしは20年以上仕事でストレージをやっていたので身近なんですけど一般人にとってはストレージなんか遠い世界の出来事なのだと思います.そのストレージについて、何回かにわけて妄想日記を書き連ねたく思います.

1980年代のわたしはVHSでアニメを熱心に録画していました.当時はMaxellのVHSテープがお気に入りだったのだけど、一本¥3000ぐらいしてました.それで2時間しか録れませんでした.右のは長尺の3時間テープです.こういう薄物テープを常用するのはビデオヘッドを変形させちゃうのであまり良くありません.

1980年当時、30年後には核融合ぐらい実用化されてるんじゃろとヒラサカは思ってはいたけれど、まさかまさかインターネットでアニメを好きな時刻に視聴できるなんて夢にも思いませんでした.youtubeみたいな転送レートの速いデータが、USAのサーバからガンガンと太平洋の光ケーブルを渡って飛んできているんですよ.しかも無料同然みたいな通信料金で.信じがたいことです.

↓でもそうやって動画を楽しんだりしているおかげで人類が扱うデータ量がどんどん増えています.これは2003年までの図なのでかなり古い資料なのですが、人類がストレージしたデータ量が爆発してヤバイっていう図です.
↓たかが2003年のデータ量なんか2015年の今じゃはるかに凌駕してるだろうと予想されますが、それがその通りだってのがこの図です.2020年が情報爆発でヤバイと言ってます.2020年のデータ量に比べたら2003年なんか底を這ってるゴミみたいです.もっとも、この図はストレージ容量ではなくて、流通データ量だと思います.こんなにたくさんのデータをストレージなんかできっこないと思うので. (画像クリックで拡大できます)
googleやyoutubeはストレージがどんだけあっても足りない会社でしょう.googleはデータセンターをあちこちに建設して、莫大な電力消費をしているといわれます.ストレージはたくさんあるに越したことはないです.

ではストレージって具体的にどういう機械でやっているの?といえば、データセンターの主記憶は2015年の今でもたぶんHDDです.消費電力が小さくて済むFLASHにも多大なメリットがあるでしょうけど、まだHDDが優勢なのではないかと思う.
↓情報爆発に備えるにはHDDの大容量化に期待したいけれど、垂直記録という美味しい果実を食べてしまった今、次にドーンと大容量化を実現するもっと美味しい果実はたぶんないです.
HDDの次の技術候補は「ビットパターンド媒体」という説もあります.LSI技術でDISKに微小磁区を彫りこんだDISKらしいです.昔ソニーがPERMというDISKを開発してたのに少し似てるかも.DISKの生産コストがすごく上昇しそうです.実験室では達成できても市販できる価格かどうかが危ういような気がします.HDDメーカの皆さんがんばってください.

では爆発したデータをどうやって保存するのか?
需要はあれど、ネタがないストレージなのでした~

次回はなぜか、NTSC信号について

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かしこ


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