2016年3月9日水曜日

冤罪の犯歴情報で進路を阻まれた中3が自殺した件

今日のワイドショーでたくさん報道されている、中学1年のときの万引きの犯歴があるため推薦しないと担任が通告して、それを不服として中学3年の本人が自殺したが、万引きの犯歴は学校のミスによる濡れ衣であった...という事件.

教員の質が劣悪すぎる.真人間を円満に卒業させることすら出来ない教員ってどういう劣化グレードなんだ? 自殺までするほどのコトではなかろうが、そんな低品質教員の人生を破滅させるために命を賭けた中3生の勇気と行動力に敬服する.

何か理不尽な人物や出来事が自分の行く手をさえぎって先へ進めなくなる場面は人生にちょくちょくある.会社が倒産するだとか、転職できないとか、左遷されるとか、NTRとか、入院するとか、死ぬとか、、、わたしは立ちふさがる状況の一つ一つに対して自分の出来る範囲で反抗してきたけど、勝率は50%ぐらいかなぁ.ゆえに半分ぐらいは泣き寝入りだったかなぁと思う.
勝つだの負けるだのと云っても、そもそもそこに願望や志望やありたい姿が存在するから葛藤が生じるわけで、願望フリーであるがゆえに楽しそうに生きて行ける能天気な奴もいる.

中学3年というとまだ能天気な子供だけど、学校や親が進路どうするんだ?とせっつくので進路を決めなくちゃいけなくなる.多様な未来のうちから、自分なりに良さそうな未来を選び、その他の可能性をひとまず捨てる場面に人生で初めて遭遇する.たとえ周囲の環境に背中を押されてした取捨選択であるにせよ、進路指導をする教員がチャンポランであったなら自殺した生徒だけでなく他にも浮かばれない生徒が居るんじゃないかと気の毒に思う.

ひら的には、教員なんか33%はクズ、33%は普通の人、33%はマトモであると思っている.冤罪かまされて自殺した中学3年生はクズの33%に当たってしまったのだろう.

この比率はなにも教員に限ったハナシではなくてどこの組織でも似たようなもので、33%のクズの脆弱な性根を叩きなおすのもリーダーの汚れ仕事のうちとわたしは信じている.ただし常にそう振舞うのが得かどうかは慎重に見極めねばならないがね.ポテンシャルが低くてかつ卑屈な組織だと「上司のパワハラでメンタルになりました」と人事経由で逆襲するルートをクズ共は持っている.その場合は「じゃぁ勝手に滅びなさい」と言い残してこちらが退場するしかない.
たとえばこんな場面 (これは創作であり特定の組織や個人を引用したものではありません)
Aさんは小所帯の開発グループのリーダーである.自由に人材を増やせるような余裕はない.部下のソフト屋Bが「windowsアプリを書くのが自分の仕事」と勝手にバリアを張っている.ところが耐久試験のソフトを書かなくちゃいけないし、試作ICのファームウエアも書かなくちゃいけないが、windowsアプリ屋気取りのあのアホで暇なBを活用せにゃ仕事が回らない.AはBを会議室に呼び出した.
 A 「ICのファームを担当してくれ」
 B 「それってわたしの仕事なんですか?」
 A 「他に誰がやるの?」
 B 「......」
 A 「このグループの誰にできるの?」
 B 「現状ではわたししか、、、」
 A 「そういうことだ.あんたさぁ、自分の仕事は自分で決めると思っているんだろうけど、そりゃ違うぜ、projectを円滑に進捗させるために自分が何を出来るかを大局的に考えるんだよ、アンタがwindowsアプリを書けるのはいつになると思う? その前にやる仕事はゴマンとあるんだぜ?」
↑サボッている奴を一匹ずつこうやって矯正してゆき、オセロのごとく黒を白に染め直さないと、サボり癖の染みこんだ組織は回転し始めない.

ところで学校というところはどうなのかというと、わたしの父が教員だったというご縁もあるからなんだけど、33%のクズを糾弾したり矯正したりするような場所ではないんだよ.狭い職員室でお互いセンセイ呼ばわりで牽制しあっていてさ.倒産しないから「じゃぁ勝手に滅びなさい」も絶対に通用しないし.だから33%のクズがそのままクズで居られる、クズには幸せなセカイ.それが学校の職員室.

今般の冤罪自殺事件では、推薦を出すかどうかの分かれ目が「犯罪歴」によるものだったわけでしょう.これは慎重な扱いが必要だったはずだ.親への事実確認と他の教員への照会は推薦を決定する担当者には当然求められる業務だったはず.だが冤罪は修正されなかった.

わたしの親父殿(高校教師)から聞いた入学試験の話だが、ボーダーラインの生徒の誰を合格させるかは会議で合議で決めていたとのこと.まぁそれがフツーだろう.ネットの噂では、今般の冤罪中学校では冤罪情報が記載されたペーパーが数名の教員で情報共有されていたらしいが、「2年前の万引き歴?こいつにそんなの在ったっけ?」という疑義が教員の誰からも上がらなかったのが致命的であった.ここに学校の運営上の瑕疵がある.
サーバーへのinputミスがけしからんなどと云うつもりはないのだ.そんなミスは生じるのが当然なのだから.学校の瑕疵は、とある進路指導教員一人の裁量で推薦が決まってしまう体制なのだ.3年前から居る教員を会議室に呼んで、生徒各位の希望と実情の乖離を合議で確認しあう会議をやらないのがおかしいのだ.つまり、教育の品質保証をどのように行うか?という概念が欠落している点がシステム設計者の瑕疵なのである.
学校という組織は絶対につぶれない.だからクズが温存される.若い生徒の人生の初期値を左右する権限をクズが握る場面が生じうる.そのリスクを回避するべく教育の品質保証をどのように行うのか?が今般の冤罪自殺を回避するには必要な着眼点だったのだ.
まぁあれですかな、クズ教員は必ず居る、教育にも品質保証が必要だ、などと云おうものなら、日教組様が黙ってないんだろうけどね.労働組合は組合員(教員)を守るために存在するのであって、お客様(生徒)を大切にするために存在するわけではありませんからね.fuckだなぁ.

ともあれ言わせて貰おう、
クズ教員よお前の人生はもう終わりだ、ざまぁみろ
だがしかし、今般のクズ教員個人の判断で推薦を出すか出さないかが決まってしまうという体制がそもそもおかしいのだから、今般のクズ教員だって、教育現場に品質保証概念を導入しないように抵抗しているどこかの勢力による被害者なのかもしれないわけだ.

教育者には信じられないかもしれないが、メーカーだったら設計者のことをひとまず全員クズとみなすのである.設計者のoutputを絶対に信じない.品質保証部門が設定した試験をパスして初めて、その設計は合格になる.だから新商品の確認会議には何時間もかかる.(品質保証基準が正しいのかどうかっていう闇の部分はあるんだけど、それはここではさておくwww)

たかが校内の仕組み作りなんか簡単だろ?
 【進路指導確認会議】
  招集者: 進路指導責任者
  参加者: 校長、各学年主任、過去3年間の担任及び学年主任(在校者のみ)
  稟議ルート: 進路指導責任者→学年主任→副校長→校長
  内容:  卒業見込み全生徒の進路希望と予想進路とその理由等についての確認・承認
  秘分類: 校外秘
府中町立府中緑ヶ丘中学校をwikiで調べると、全校生徒人数は630名ほど.3年生は210名と推測される.210名一人一人について、教員が顔を思い浮かべながらああだこうだと一人3分議論してもたかが10時間だ.希望通りの生徒はスルーすれば時間短縮もされよう.

これ↑をやれば、クズ教員に冤罪かまされて中3が自殺するこたぁなかったわけだ.職員会議がダラダラと長いのは知っている.学芸会の運営にまで確認会議をやれとはいわないさ.だが生徒の初期人生を左右する案件には確認会議ぐらいやれといいたいのだ.(確認会議をやったのに冤罪がスルーされたのだとしたら関係者全員懲罰だな、まさか100%がクズではなかろうw)

憶測だけど、今般のクズ教員は、自殺した生徒がかなり優秀だったので、別のボーダーラインの生徒に推薦を与えてそっちを救済したかったのではないかね? その根拠を冤罪に求めたのでは1mmの理もないが、そういう風にどの生徒を救済するかも進路指導確認会議で公正公平に議論したらどうだ?

倒産しないのだからクズ教員が温存されるのは仕方ない.だがしかし、個人の裁量まかせである限り、クズがしでかすトラブルを無くせはしない.教育にも品質保証を導入し、クズ教員のミスジャッジメントがスルーして生徒の進路を誤らせる事故のなきよう適切なシステム化がなされるよう希望する.

#命を賭して抗議した中3生よ、アナタはエライ.オレにはとてもそこまで出来ない.

エイメン


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11 件のコメント:

  1. ソニーOB:佐藤2016年3月9日 20:16

    ソニーでもリストラ候補とわかると小さい方の組合に入ってとりあえずは職場に残ったとか。
    辞める時にOさんから「仕事が真剣にやらないので本来辞めるべき人が結構いるんだけどね。」と聞いた時にはびっくりしました。私は他の人の仕事ぶりには興味がなかったので、誰が?と思いましたがいるんですね。そういう人。
    今でも仙台テックに残っているのかな?

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    1. ああ、あの小さいほうですかw、せいぜい赤い組合員は守られればよろしいですね.(皮肉)

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  2. 結局、「仕事を真剣にやらないので本来辞めるべき人」
    というよりも、
    「似たような仕事の人なら、役に立たないほうが辞めるべき人」
    つまり、クソ真面目じゃなくても、役に立つ能力があれば残る。てことでは??
    へんな法則があるようです。
    「2:6:2の法則
    どんな組織でも、優秀な上位20%、上にも下にも振れる平均的な中間層が60%、ダメな下位が20%に分かれるというもの。で、下の20%を取り除いても、雨後のたけのこのようにまたダメなのが出てくる。」

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    1. S社でリストラする側もリストラされる側も見ましたけど、最期の方は十把ひとからげで全員リストラみたくなってましたかな.ダブついていたのはエンジニアであってマーケなんかは温存しても良いのではと思っていましたが、SGAガーでマーケも全部リストラとか.ましてダブついているエンジニアにおいておや.メカ屋は特にどひさんでした.

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  3. 紙の書類では修正されていたのに、PC上の修正がされておらず、推薦されなかったとかだそうで。

    何だかよくわからないのは、何の為の万引き通報情報なのかってことです。あるべき学校の姿みたいなことを考えた時、こうした情報は教育的指導のトリガーとして使われるものなんじゃないのかね?

    2年前だかにそうした指導をしようとして誤りが発覚したので書類が修正されたのであれば、件の生徒はそれなりの主張ができたと思うんだけど、それは却下されたのかな。それともそうせずに死んじゃったのかな。

    指導も無しに推薦の可否だけに使われたんだとしたら、そのこと自体が大問題じゃないのかね?

    それにしても、中学3年生って、こんなにも簡単に死ねちゃうもんなのかね?

    よくわかんない。

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    1. 他の誰かが万引きの真犯人で、その真犯人に生徒指導したり親が謝りに来て対応したりとか、それなりに職員室がザワついていたのなら、たかが2年前の万引き冤罪について教員の誰からも疑義が上がってこないなんて考えずらいです.
      ご指摘の通り生徒指導なんか薄っぺらで、ただ警察から上がってきた万引き情報をデータベースにinputしといてね事務方さん、でスルーしていた姿が想像されます.

      生徒指導が薄っぺらなのはまだ多めに見るとしても、真人間の生徒を円満に卒業させるぐらいの職務責任は最低限果たせ!といいたい.この冤罪中学校の教員共の質は底割れしてます.

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  4. 2000円札を使い続ける男2016年3月10日 17:59

    出来の悪い教員は、意外と身近にいますよ。
    息子の中学でも、公立高校の受験にて、先生側の書類の不備(提出忘れ)のため
    試験すら受けられない生徒がいました。

    今この問題を考えると、他人事で済ませるのでなく、学校にクレームを入れるべきだったと反省しております。

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    1. なにせクズは33%も居て決して駆除されませんからね.
      損害賠償で仕返しするのが適切かと思います.

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    2. お客(=生徒)は3年で出て行っちゃうのでなめられています.
      3年間のゆきずりの客よりも長年付き合う職員室の和が大切.
      日教組はお客よりも組合員を大切にしますし.

      わたしは推薦とか内申に頼る羽目にならずに済んでよかったです.

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    3. そんな中に放り込まれている生徒が卒業式で泣くとか、わたしには考えられなかったです.卒業のたびに思ったのは、牢獄から脱出できでせいせいしただった拗ね者ですわたしは.

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    4. 冤罪中学校作成の調査リポートによると、この冤罪中学校のクズ比率は66%だったように思えてきた.まぁでも担任のクズ度がいちばん!

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