親父が失踪した（３）確保

伊勢原駅南口付近で失踪した親父、それから約24時間後の本日午後身柄を受け取りました。

確定事実のみ記すと、
失踪したのは伊勢原駅南口イトーヨーカ堂５階、11月16日正午ごろ。
目撃者によると、17日午前７時に平塚市片岡に居た。
17日11時、同地で警察に通報された。
これ以外に足取りを補強する情報はない。

24時間の足取りを想像してみる。
実家は伊勢原駅北口からバスなのだが、関係者の予想通り、失踪した南口から北口へすら辿り着けなかったようだ。本人の記憶はない。ひら予想では東大竹桜台沼目の辺りで行き倒れだったが、想像以上に遠くまで歩いたようだ。平塚市片岡というと、秦野平塚伊勢原の境界にやや近い。カーナビだと５～６キロある。
伊勢原駅南口で平塚行きバスに乗ってしまった可能性は低い。それなら片岡へは行かないからだ。
すなわち行方不明後の17時間に徒歩と野宿であさっての方向に５～６キロ移動したらしい。

母曰く、この24時間でボケが進行した。
また、スタスタ歩けていたのが、掴まり歩きがやっとなくらいに弱体化した。もしかしたら軽く点滴するぐらいの症状なのかもしれない。
あたかも一日で８０歳が８５歳に老け込んだようだ。

明日、外科と内科に連れて行くつもりだ。今後どれだけ回復するか？

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今回の失踪事案でケータイを携帯することの有効性を痛感。

ところが、老人って持っているくせにケータイを絶対に携帯しないんだよ。常に充電状態で家に置いてある。緊急連絡先はいつも自宅の固定電話で、決してケータイにはしない。緊急連絡待ちのため自宅待機を余儀なくされる。その知恵不足には恐れ入る。

警察から保護した旨の連絡がきて、平塚署へ母と向かうことになった。しかし母が固定電話で関係者に電話連絡をしようとするのでそれをやめさせた。｢すぐに出る。連絡はクルマの中からするんだ｣と、あたふたと出ようとして念のため｢ケータイ持った？｣と聞いたら持たずに出ようとしている。目の前が真っ暗になった。連絡手段への配慮不足には恐れ入る。

車中で、まずは捜索協力を頼んだ伊勢原市役所防災課にケータイで連絡させたのだが、ケータイで電話番号直打ちで発信する方法を知らないでいる。無能過ぎて恐れ入る。運転しながらまずは１１７に繋いでみましょう、とレクチャーした。

この馬鹿三連発にはイラッとした。

警察の対応は良かった。老人の行方不明事案ががっつりと生活安全課の業務になっている模様。生活安全課の人曰く、行方不明になったらすぐに通報して構いませんとのことで、警察犬で捜すと言ってた。でも３時間も経つと臭いが消えちゃうんだってさ。

関係者の皆様のご尽力に深謝いたします


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