2015年7月19日日曜日

東芝への課徴金で新国立競技場を建てようではないか?

東芝の粉飾決済事件、もはやそう呼んでも差し支えなかろう.

東芝粉飾事件について、いずれは経済ジャーナリストがルポルタージュ本を出版するのだろうが、出たらぜひ読みたい気がします.

ひら的には、黒幕は誰々で~という追求にはあまり興味が無いんです.

興味があるのは、東芝がやった投資や在庫の期ずらしテクニックです.

わたしは企業のマネー大回転にはさっぱり知見の無い者なのですが、経理は金勘定だけしている部門じゃなくて、税務査察が入った場合を想定して、いろいろな収支の証拠集めをするのも仕事だっていうコトぐらいは知ってます.税務査察だけじゃなくて、監査法人に対するご説明も経理がするんじゃないだろうか? 税務査察はたまにしか来ないけど、監査は毎年あります.

なので期ずらしを行い、毎期数100億円もの利益操作をしても監査法人にバレないようにする最重要な部門は経理なんだろうと思っているんです.
だから東芝の経理マンはさぞかし苦労しただろうなぁと思う.もとい優秀なんだろうなぁ.そしてお疲れ様です.もう不正をしなくていいから楽になったね.良心の呵責に耐えかねてメンタルになった経理マンとか居なかったのかなぁ.

街の商店が脱税のために二重帳簿を作って利益操作するようなお手軽さとは異なり、毎期数100億円もの期ずらしを監査の目をかいくぐって実行するってどういうテクニックでやるんだろ?
簡単には経理システムの数字をカチャカチャすればって思うんだけど、調達・在庫・資産・マネーが経理システムで一元管理されているとすれば、たとえば調達額を小さく捏造しようものなら在庫のつじつまが合わなくなってしまい、在庫を捏造すれば棚卸しとつじつまが合わなくなってしまい、つじつまの合わなさがドミノ倒し的に進行してシステムエラーで止まってしまうんじゃなかろうか?
東芝の経理システムは最初から2重帳簿的処理が仕様化されている巧みなシステムだったらすごいと思うが、まぁそれは無いでしょうし...

事業本部レベルで粉飾していたのか、それとも製造子会社や販売子会社のような末端まで粉飾をさせていたのか、にも興味があります.たぶん前者なのだろうけど、後者だったらバレないように実行するのは難しそうです.妥当な予想では、各々の事業本部の経理マンと管理マンが実行犯で、彼らがPLやBSを鉛筆なめなめして粉飾していた、それゆえに知るものが少なかった、というところかと思います.しかしそれで騙される監査って何なのかなぁという疑問は残りますが.監査を買収してたりしてwww

そういった予想を鮮やかに裏切る斬新な手法がルポルタージュ本で大公開されるコトを望みます.

粉飾決算で倒産したわけじゃないし、株主への配当が増えたので有害さは小さいのかもしれませんが、社債の格付けが不当に高くて債券利回りが不当に安かったとしたらそこは被害だろうと思う.なにしろ東芝は業績の悪くない大企業ですから、まさか粉飾なんかしないだろっていう強い意外さがあり、本事件は日本の経済史に残る事件・汚点になると思う.飛ばしもやってたんじゃないかなぁ???

追記: 引当金の計上を取りやめるというテクニックも使っていたとか.だとするとしっかりと末端の人々まで巻き込んでいたのだろうか?

↓2500億円がバカ高価いと非難されて計画が白紙になった新国立競技場ですが、東芝の課徴金を2500億円にして、その金でこのデザインのまま作ったらどうよ?
↓ひら的には課徴金を5000億円にして、こっちのデザインで作ってもらうのがモアベターだ.
それでもって毒を食らわば皿までって云うわけで、
国立競技場の意思決定団体の長に裏金を渡してさ、スタジアムの名称募集 → 嘘の集計 → 「東芝スタジアム」と命名 というオマケが付いてくるかもよ (笑)

よろしくタノム、東京オリンピックの成功は君次第だ!   >   東芝殿

かしこ


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2 件のコメント:

  1. 「モアベター」もギャグピー的には面白いのですが、そもそも決められた範囲以上の面積を使い、
    決められた費用を守っていないデザイナー、それを選ぶ建築屋 全く日本的ではないのに、それを推し進めようとする、
    政治屋、ゼネコン集団 の存在が許せないと思うんです。
    いっそお稲荷さんのイメージで作ってはどうでしょうか?

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    1. 本件におけるゼネコンは迷惑を蒙る側かもしれません、赤字でひーひ言いそうです.
      キツネ様を見た外国人に「oh ピカチュウ」などとと思わせたいですね.

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