問題はあるのだけど「私を食べたい、ひとでなし」をけっこう好きなわたしだ.
7話まで進んで主要キャラ3名の関係性がたったのこれだけしかない.いやはやシンプル.
主人公のひなこは、バケモノにとってとても美味しい匂いを発している.いろんなバケモノに襲われるひなこだが、人魚がガードするために来る.人魚としては育てて美味しくなったところを食べるのが目的だ.ところが、親友のみこも長い間ひなこのガードをやってきた犬神で、正直言えばひなこを食べてしまいたいという欲求を抱えてぜーぜーはーはーいってる.
ひなこは幼い頃に事故で父母兄が死に自分だけ生き残ってしまい、早く自分も死にたい.人魚に食われるのならそれでいいと思っている.
人魚と犬神の目的はアレだが、ともあれひなこを守るというのがstoryの基盤となる.
ねっとりと暗い日本の土着信仰系の設定でなかなか好きなんだよね、こうゆうの.
画面も演出もねっとりと暗い.
いまどき万人ウケはしそうにない作品.
それで問題点は、
万人ウケしそうにない点もさることながら、、、
第7話まで尺をつかって、「みこが犬神だった」という設定が明かされるという、いまどきの1クールアニメでは珍しい進行の遅さ.wikiによると全13話だが、あと6話しかないじゃん.アニメは途中で終わっちゃうんだろうな.なおKADOKAWA銘柄.
第1話で「百合だな」と察知はするものの、特段の百合描写は無いんだ.
バケモノ戦闘ものかというと、そうでもない.戦闘シーンはごく少ない.
内蔵血みどろスプラッタホラーでもない.血液はそんなに出ない.
みこがコミカル描写で突っ走ろうにも主人公が根暗なのでそっちには行けない.
つまりどんなフェチを訴求したいのかがあやふやなんだな.何かにfocusしようという意思が感じられない.なろうファンタジーみたくガツガツと訴求要素をブチ込みたがっている風ではない.
そうゆう引いた感覚の企画が在っても良いだろうし、今後どんな展開を見せてくれるのか、楽しみに拝見して参りましょう.
かしこ

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