大友克洋新作アニメ「SHORT PIECE」の「武器よさらば」に期待

大友克洋はマンガだけにしとけばいいものを、なんでアニメの才能なんかないのにアニメを作りたがるかねぇ？ 謎だ．

かつて大友が作ったオムニバス「ロボット・カーニバル」のなかの一編である「プレゼンス」はとても好きでして、これで梅津泰臣というわたしが最も尊敬するアニメーターの一人を知りました．「プレゼンス」以外の作品はどーでもいい出来でしたが．．．

その大友克洋による新作オムニバスアニメが7月20日にリリースされます．「SHORT PIECE」という題名は初期の大友が書いたマンガ単行本の書名だったと記憶しています．マンガを持っていたはずなので探したけれど見つかりませんでした．そのオムニバスのなかで、大友原作の「武器よさらば」がアニメ化されまして、これには期待してよいと思います．プロモーションムービーが解禁になったようです．

わたしが注目する「武器よさらば」の舞台は、近未来の戦場．パワードスーツを着た部隊が敵と遭遇する．敵はロボット．ロボットの強力な火力の前に部隊は壊滅．最後に残った一人は、パワードスーツの爆発寸前でパワードスーツを脱いだものの、丸裸で戦場に投げ出されてしまう．丸裸になった男は岩を持ってロボットに殴りかかるが、もうロボットは攻撃してこない．非武装民間人と判断したためである．ロボットはその男に「この戦争の正義は我々にある」というビラを渡して去ってゆく、という味わい深い短編マンガです．
パワードスーツが敵のParticle Beam照射に耐えられるのは５秒間だけで、それを過ぎるとパシュッと音をたててパワードスーツが蒸発してしまう描写とかが秀逸で、そういうところが好きな短編作品でした．
パトレーバー２劇場版のラストに登場する米軍のロボット↓は、「武器よさらば」のロボットへのオマージュじゃないかっていう気がします．

その「武器よさらば」が現在の技術でアニメ化される．これには期待したいと思います．

人気ブログランキングへ