2013年5月25日土曜日

『ミルパス』って使徒じゃなくてパスワード管理ツール

新緑の候、読者の皆様に置かれましては益々ご健勝のことと存じます.4文字で”ミ”と”ル”が入っているとなんか使徒の名前みたく感じてしまうアニヲタのヒラサカによる『ミルパス』PW10のレポートをお送りいたします.

1ヶ月ぐらい前のこと、たしか楽天のなにかのサービスから警告メールが来ました.曰く、「あなたのIDによって不正なログイン失敗が相次いでいます」とのことでした.何かの不正ソフトでわたしのHDDの中身が全世界に向けて公開されちゃっているのかもと思わんでもないエピソードでした.それにしてもアカウントってどんどん増えて困っていませんか? 目下のところわたしが所持しているアカウントは、LSIメーカーの技術サイトのアカウントなども含めると100件を超えていまして、今後も増えそうだと予想されます.その膨大なアカウント情報をどうやって管理しているのかというと、パスワード付きのファイルでこのPC上の保存してあるという無防備な管理体制であります.迂闊すぎてシビレますね~.

アカウント管理をPCから切り離さねばイカンなぁとは以前から思っていることでありまして、今回、KING JIM社の『ミルパス』というツールを購入しました.¥3900ぐらい.
上の写真を見ればどういう機能なのかは察しがつくと思います.
 ●デバイスの大きさはクレジットカードよりやや小さいが、厚みは7mmぐらいある
 ●管理できるアカウント  200件      ←少ないのはなぜ?
 ●バッテリで稼動する.データは不揮発性
 ●データ編集はPCでやれる、というかそれがメイン
 ●暗号化したデータをPCにbackupできる
 ●データはグループ分類できるが最大で20グループまで     ←少ないのはなぜ?
 ●STN液晶なので、いまどきのスマホしか知らない若造にはこんな貧弱なdisplay品質なんか信じられないとか許せないなどと言われているが、そういう素人意見は無視してよい   (バッテリが持たんだろが!)

というわけで、なんでたったの200件なのよという不満をのっけから抱えつつ使い始めました.本体の使い方にはさほどのニュース性はないのでガン無視するとして、PC上で動くアカウント編集ツールとの連繋動作について以下説明します.こんな画面になります.画面を観ただけで使い方が察せられる程度の簡単な仕様です.
編集ツール起動
編集ツールを起動するには、ドングルよろしく『ミルパス』をUSB接続し、かつ『ミルパス』のパスワード認証をしなければなりません.つまり、編集ツール単体ではなにも動かせないということです.お堅い仕様ではありますが、セキュリティには優れた仕様かと思いました.

というわけで、電源オフのままで『ミルパス』をUSB接続し、『ミルパス』の電源をオンします.パスワードを『ミルパス』へinputしますと、ようやくPCのデバドラが稼動します.その後、編集ツールを起動しますと、『ミルパス』と同じパスワードの入力を求められます.
認証OKの次には、『ミルパス』からデータを読み込みます.これに約1分かかります.すこしかったるいです.その後、編集画面が開きます.
蛇足ながら、『ミルパス』接続中の電源操作は、オンはできるけれど、オフできないみたいです.オフしたければUSBをブチッを引っこ抜くしかなさそうです.また、USB接続中の電源がPCから供給されているのか、あるいは『ミルパス』内蔵コイン電池を消費しているのかは判然としませんが、前者であると思いたいところです.

編集
新規登録ボタンを押すと、こんな画面が開きます.シンプルでいいですね.
グループ編集ボタンを押すとこんな画面です.
ミルパスへのデータ書き出し
保存ボタンを押すと1分ぐらいで『ミルパス』へデータを書き出すことができます.

データbackup
暗号化された(らしい)バックアップデータをPCに残せます.バックアップボタンを押すとパスワードを求められます.『ミルパス』認証パスとは別に、バックアップファイル用のパスワードがあるということです.
1台の『ミルパス』ごとに一つのバックアップファイルが生成され、常に上書き保存されるそうです.(取説による)

ところで、このバックアップファイルをPC上に置いておくこと自体がセキュリティ的にイヤなので、FLASHにmoveしておきたかったのですが、バックアップファイルがどこ置かれているのかがさっぱりわかりませんでした.ドキュメントフォルダにもなかったし、program(X86)フォルダにもなかったです.tempフォルダに置かれていたら消してしまうかもしれないのでヤダなぁと思います.この仕様は変更して欲しいように思います.  >  KING JIM殿

というわけで、使い方などはこれぐらいしか書くことがありませんでした.

なお、当記事はステマじゃないのよ.

かしこ


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